ロマン・ポランスキー監督 『ローズマリーの赤ちゃん』 : 悪魔は、ここにいる。
映画評:ロマン・ポランスキー監督『ローズマリーの赤ちゃん』(1968年・アメリカ映画)
本作『ローズマリーの赤ちゃん』は、ミステリー小説ファンには『死の接吻』で、SF小説ファンには『ブラジルから来た少年』によって知られる、奇才アイラ・レヴィンのホラー小説を、ロマン・ポランスキー監督が映像化した作品である。
ごく大雑把に言えば、本作は「悪魔崇拝にとらわれた隣人たちから、生まれてくる赤ちゃんを守ろうとする妊娠女性の話」だと、そう言えるだろう。
だが、本作については、すでに優