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「思想・哲学」関連書のレビュー

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「思想」「哲学」関連のレビューを紹介します。
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記事一覧

北村紗衣教授に関する提言 : 蓋句智女の呟

与那覇潤氏のnote記事「嘘でも他人を「ミソジニー」呼ばわりすることの意外な効用」によると、…

年間読書人
9時間前
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中村一般 『ゆうれい犬と街散歩』 : 繊細さゆえの孤独と思考

書評:中村一般『ゆうれい犬と街散歩』(トゥーヴァージンズ・路草コミックス) 友人がお盆に…

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北村紗衣に捧ぐ 「ミソジニー ファンネル集めて キャッキャしたい (五七五)」

与那覇潤さんに拙稿(いや「拙レビュー」?「拙note」かな?)を紹介していただいた。ありがた…

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ウィリアム・ワイラー監督 『ローマの休日』 : 『ローマの休日』論

映画評:ウィリアム・ワイラー監督『ローマの休日』(1953年・アメリカ映画) 「名作」の誉れ…

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北村紗衣 『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』 : 子供騙しな子供向けフェミニズム

書評:北村紗衣『お砂糖とスパイスと爆発的な何か 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入…

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私の記事「北村紗衣という人」(2024年8月30日付)が、通報削除されました。

たぶん昨日(2024年9月13日)のことです。無論、私自身が「削除」したのではありません。 「管…

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ジュディス・バトラー 『ジェンダー・トラブル』 : 「フェミニズム」とは何か?

 書評:ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル フェミニズムとアイデンティティの攪乱』(青土社・1999年翻訳初刊) 知的刺激に満ちた、とても面白い本だった。 もちろん、「哲学書」である本書を、完全に理解できたなどとは言わない。 ボーヴォワールもイリガライも、フーコーもラカンも読んでいない私では、本書で理解できたのはせいぜい2割程度だろう。だが、その2割は、たぶん著者ジュディス・バトラーが言いたいことの中心に近い部分であるという手応えはあったから、その意味では、満足もし

D・W・グリフィス監督 『國民の創生』 : 「映画の父」の深き呪い

映画評:D・W・グリフィス監督『國民の創生』(1915年・アメリカ映画) 悪名高き、歴史的傑作…

年間読書人
11日前
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「表象文化論」とは何か? : 蓮實重彦、松浦寿輝、、、北村紗衣…

「表象文化論」という言葉を、ご存知だろうか。 若い人なら知っているかもしれないが、高齢者…

年間読書人
2週間前
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イングマール・ベルイマン監督 『第七の封印』 : 難解ではない。人間を描いただけで…

映画評:イングマール・ベルイマン監督『第七の封印』(1957年・スウェーデン映画) ベルイマ…

年間読書人
2週間前
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マーク・トウェイン 『ハックルベリー・フィンの冒険』 : ハック的な「良心」を取り…

書評:マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒険』(全2巻・光文社古典新訳文庫) …

年間読書人
2週間前
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ロベルト・ロッセリーニ監督 『戦火のかなた』 : 「戦争の悲しみ」を描く 6つの物語

映画評:ロベルト・ロッセリーニ監督『戦火のかなた』(1946年・イタリア映画) すでにレビュ…

年間読書人
2週間前
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エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督 『愚なる妻』 : エリッヒ・フォン・シュトロ…

映画評:エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督『愚なる妻』(1922年・アメリカ映画) シュト…

年間読書人
3週間前
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フランク・キャプラ監督 『或る夜の出来事』 : 映画も色々、その楽しみ方も色々。

映画評:フランク・キャプラ監督『或る夜の出来事』(1934年・アメリカ映画) 第7回アカデミー賞作品賞受賞のロマンチック・コメディ作品である。 「戦前」のモノクロ映画だが、いま見ても楽しく見られるであろうことは、「映画.com」などでのカスタマー評価での得点の高さなどからも窺えよう。 今の日本人から見れば、主演のふたりは立派な大人に見えるので、典型的な「ボーイ・ミーツ・ガール」の作品だといえば、「どっちもすこし薹が立っている(歳をくっている)んじゃない?」と言いたくなる人