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#恋愛

彼のテリトリー侵してませんか?vol.2

彼のテリトリー侵してませんか?vol.2

こんにちは、UKです。

宇宙工学を専門にしていた友達と久々に話す機会がありまして

流れ星を作る人工衛星について知りました。その名の通り人工的に流れ星を作る衛星を打ち上げるのですが、狙った場所の上空で5〜10秒程かけてゆっくり光が流れるそうです。3回ぐらい願い事ができるようになるだろうとのこと。なんともロマン溢れる明るい話題ですね。

と最初から少し話が脱線した感じがしますが、

この話を思い返

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雪中に果つ 4 (小説)

雪中に果つ 4 (小説)

#オールカテゴリ部門

(やっと見つけたわ)

真紀は、ジリジリと裕二に近づいて行った。

(まるで、獲物に近寄る猛獣みたいだわ)

自嘲気味に、そう思った。
真紀の姿を見た裕二は雪の上にうつ伏せになったまま、あからさまに驚きを露わにした。
まるで、幽霊でも見たかのような表情だ。事実、幽霊だと思ったのかもしれない。真紀はとっくに死んだ、と思っていたのだろうから。

「真紀、生きてたのか?」
「残念

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雪中に果つ 3(小説)

雪中に果つ 3(小説)

#オールカテゴリ部門

酷く寒気がした。
体の芯が冷え切っているようだ。
そして、何だかムカムカする。気持ち悪い。
理由は分からない。
すると、今度は頭部に鈍い痛みを感じた。
この具合の悪さは何が原因なのか?
寒さに耐えきれず目蓋を開けようとするが、意思に反してなかなか開けない。
でも体が、本能が、覚醒を促している。
そして重い目蓋を、やっとの思いで開けた。
視界は、真っ白だった。
顔に、何やら冷

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雪中に果つ 2(小説)

雪中に果つ 2(小説)

#オールカテゴリ部門

昨夜から降り続いた雪のせいで、道路の除雪が追いついていないようだ。
裕二は慎重に運転しているが、所々道路がでこぼこになっているため、何度かハンドルを取られそうになった。
その度に、真紀はハッとする。雪道で車が制御不能となり、ガードレールや木に激突して命を失うのは
避けたい。そんな死に方は嫌だ。理想の死とかけ離れている。

やがて、前方に通行止めのフェンスが見えてきた。
ここ

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雪中に果つ (小説)

雪中に果つ (小説)

#オールカテゴリ部門
真紀は幸福だった。
これほどの幸福を実感できたのは、生まれて初めてかもしれない。
この幸福は今までの人生で、最初で最後だろう。
今日が、その最後の日でも構わない。
事実、今日が人生最後の日になるのだから。

真紀は隣の裕二に目を向ける。
裕二もまた、真紀を見つめ微笑む。
裕二と一緒に死ねる。真紀にとって、これ以上の幸せなどありえない。ずっと、この日を待ち望んでいた。
「私、今

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恋愛がテーマの映画をカップルで鑑賞すると、2人の絆は深まる?

恋愛がテーマの映画をカップルで鑑賞すると、2人の絆は深まる?

鑑賞する前から、かなりの感動は得られるだろうと予測していた。そして、それは的中した。

気づくと場内のあちこちから、すすり泣きが聞こえてくる。
私は、そっと隣の彼を盗み見る。
すると、彼の目が心なしか潤んでいるように見えた。
私の視線に気づいた彼が、ちょっと照れたように微笑んだ。

映画ゴーストは、1990年に公開。
主演はデミ ムーア、パトリック スウェイジ。
ニューヨークで陶芸家の恋人と暮らす

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引き裂かれた恋 (連載小説 3)

引き裂かれた恋 (連載小説 3)

もうすぐ雅人に会える。
期待と興奮で胸が高鳴る。
新幹線に乗車してから、じっと座ってなどいられないほど、ずっと落ち着かない状態だった。
雅人に会えるのは現実のことなのに、夢の中にいるようだった。

東京駅に到着すると、東海道新幹線に乗り換える。
車内は3割程度、席が埋まっている。
座席に座ると、先刻までは小雨だったのに、
次第に雨粒が激しく車窓を叩きだした。
予報通り、台風がこちらに近づいているの

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引き裂かれた恋 (連載小説 1)

引き裂かれた恋 (連載小説 1)

「時間が止まってしまえばいいのに」

時計の秒針を、じっと見つめながら、
彼はポツリと呟いた。
「時間は、どんどん過ぎていく。前にしか、進まないんだね。止まったり、後戻りはできないんだね」

もし、時が止まってしまったら、永遠に歳を取らない、すなわち、永遠の命を手に入れることができるのかしら?

彼の言葉を聴きながら、頭の片隅で亜矢はそんなことを思った。

今日は、雅人が大阪へ発つ日だ。
今春、大

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好きな人に、好きになってもらう方法

好きな人に、好きになってもらう方法

「好きな人がいるんです」

「でもなかなか振り向いてもらえなくて…」

「いつも自分からなのが、つらくなります」

人は、人を好きになる。いつだって、誰だって、好きになることがあると思う。

それは本当に素敵なことで。人を好きになること以上に素敵なことを、僕は知らない。

一緒にいたくなって。もっと話したくなって。知りたくなって、好きだと言って欲しくて。誘って欲しくて、手を繋ぎたくて、抱き合って、

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ブルートパーズ (掌編小説)

潮騒の音を頼りに、闇に沈む海原に向かって立つ。
彼の願いを叶えるために。
悲恋の過去と決別するために。

数日前、不意に幸司が言った。
「その指輪、毎日してるね」
美和の左手の薬指には、いつもブルートパーズの指輪がはめてある。四つ葉のクローバーの形をしたデザインだ。元カレからプレゼントされた指輪だ。
「うん、気に入ってるの」
「自分で買ったの?」
幸司の問いに何と答えるべきか、一瞬言い淀む。
嘘を

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鈍色の街 (掌編小説)

鈍色の街 (掌編小説)

彼が住んでいた街を通り過ぎる。
ハンドルを握る手が強ばる。
もう二度と来ることはないと思っていた。
来たくもなかった。だが、どうしても外せない用事があった為、仕方なかった。

スッキリとした秋晴れだ。
それなのに車窓から見える街は、どこかボヤけて
久美の目に映る。
湖に沈んだ街、とでも表現したらいいのか。
それは恐らく、もうここに彼、和也がいないから
以前とは違ってそう見えるのかもしれない。
街が

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あと1分だけ ❲掌編小説❳

あと1分だけ ❲掌編小説❳

助手席に乗り込んだ途端
私は怯える。
また、いつものように時間が瞬く間に過ぎ
別々の場所に帰る時が訪れる。
その辛さに耐えるのは
容易ではないことを知ってるから。

「久しぶりだね。今日は何時まで大丈夫なの?」
彼の問いに、いつも通りと私は答える。
私の胸中など知る由もなく、彼は車を発進させる。
やっと会えて嬉しいはずなのに、私は途端に寂しくなる。

ハンドルを握る彼は
時折、笑顔を向けてくる。

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命 尽きる前に

命 尽きる前に

まだ、その肉体を脱ぎ捨てないで

そこに、とどまっていて。

永遠に、目蓋を閉じてしまう前に

一瞬でいいから

その眼差しを私に向けて。

私を、見て。

「ねぇ、愛してる?」

喋ることが無理なら

あなたも私を愛してるなら

一度だけ、瞬きして。

それが、あなたの愛してるの合図だと

受け取るから。

彼は重い目蓋を引き上げ

少し眩しそうにしながら

瞳を、私に向けてくる。

そして、ゆ

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ノスタルジア

ノスタルジア

目覚めると、おもむろに地球の方角に目を向ける。
漆黒の闇に、ぽっかりと浮かぶ、
青や緑、白のマーブル模様の地球。
その美しさに、しばし見惚れる。
次第に、郷愁が湧き上がってくる。

彼女は地球で重大な犯罪に手を染めた。
極刑は免れたが、その代わり、月に飛ばされることとなった。
もちろん、地球には二度と帰れない。
それは、死を意味する。

唯一、宇宙服だけは纏う(まとう)ことを許された。
ただし、水

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