正しい夜明け/樹海の車窓から-1 #崖っぷちロックバンドHAUSNAILS

カッティングの効いたリズムギターに和音が小気味よくペンタトニックをなぞるリードギター、主張しすぎないがメロディアスなベースと四つ打ちを基調にしながらもどこかいなたい雰囲気のあるハネたドラム。母親が「これ好きだったのよお小学生の頃!」と豪語しながら観ていた懐メロ番組の、揃いのスーツを纏って長髪を胡乱に撫でつけた――その割に不思議とカッコよく見える――往年のグループサウンズを彷彿とさせるガレージロック

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彩度の晩餐【ショートショート#008】

みらいみらい、あるところに明子と正男という二人の老夫婦がいました。ひとり息子のノリオは昨年大学を卒業し今年で社会人二年目。二人は一段落した子育てにホッと一息をついて静かな生活を送っています。

ある日のこと、明子は息子のノリオへメッセージを送りました。

「ノリ元気?ご飯はちゃんと食べてる?たまにはうちでご飯でも。」

便りのないのはよい便り、と明子は思いながらも独り立ちしてしまった息子に少しの寂

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レオとノーラ 9

5(承前)

 車に戻ろうとふり返った時、ふと空の一点がピカッと光ったように見えた。同時に、キンという、耳の奥に直接ささるようなイヤな音を感じる。
 何かが飛んでいる? 飛行機ほど高くないあたりで、確かに「それ」は光ったような気がした。
 監視カメラからジロジロ見られているような、イヤな胸騒ぎを感じたけれど、きっと気のせいだろうと、無理に忘れることにする。
「あれ??」
 エンジンが止まっているは

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今日は良い日だ!

妄想の果て19 インディゴの王(SF小説)

私はとある霊能者のリーディングを受けることになっていた。

自ら申し込んだものの、乗り気ではない。

気になって眠れなくなり、しまいには頭の中で「 行け 行け 」という声が止まらなくなったのだ。

私は脳に異常をきたしたのだろうか‥

緊張と情緒不安定が止まらない‥

私はどちらかと言えば宗教とか霊能は好きじゃない。

ついにその日がきた。

部屋に通されるわたし。

密室。霊能者と二人きり。

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【今週のPICK UPタイトル】生賴範義画集第3弾。今度は小松左京!

2015年に逝去した、昭和を代表するイラストレーター・生賴範義。60年代に児童向け雑誌などで活躍したのち、70年代にはSF関連のイラストにおいて
特徴でもある濃密な画風で人気を博します。80年代以降は『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』のポスターで世界中の注目を集め、1984年のゴジラ誕生40周年作品『ゴジラ』以降の同作シリーズ・ポスター、さらに90年代には、『信長の野望』シリーズをはじめとしたゲーム

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レオとノーラ 8



「イヤだ! おれはまだ死ぬのはイヤだ〜っ!!」
 中央線を大きくはみ出してしまい、反対車線のトラックから盛大にクラクションを鳴らされ、すんでの所で衝突を避けて左車線に戻る。
「おちついて! まあちゃん、おちついて! こんなことじゃあ死なないから!!」
 シュンが大声でさけぶ。
「死にかけたじゃん! トラックぶつかりそうだったじゃん!!」
「まず、アクセル踏んじゃってるから、右足の力抜いてみよ

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ハイペリオンサーガ再読記:第4回「ハイペリオン pp.197~339」早川書房

はじめに

ハイペリオンサーガは、米国の作家ダン・シモンズが書いたSF小説です。

「ハイペリオン 上巻」「ハイペリオン 下巻」「ハイペリオンの没落 上巻」「ハイペリオンの没落 下巻」「エンディミオン 上巻」「エンディミオン 下巻」「エンディミオンの覚醒 上巻」「エンディミオンの覚醒 下巻」の8作があります。以下、リンクです。

ここではSF作家志望の私が読んだことのあるSF小説の中で、一番スゴイ

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c6 "Forgotten children "

壊れかけのネオンが目立つ古い街の夜の路地を、3人の兄弟は必死に駆けた。
ドローンの追跡から逃れなくてはいけない。
見つかってしまったのは失敗だったが、うまく撒くことができたようだ。後ろにドローンの気配はなくなった。
しかし、油断はできない。最近はこんな見捨てられた街にも超小型のドローンが配備され、犯罪防止監視システムは新しい物に徐々に入れ替えられていると聞いた。

破壊し略奪した各種の部品を、一番

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怪我の好評【ショートショート#007】

みらいみらい、あるところに三郎という二児の父がいました。三郎は家族と自然を愛する「頼もしい」父親です。

三郎の趣味は日曜大工。日曜日には必ず、車を停めているガレージの前に木材を広げ、トンカチやノコギリで何かつくっています。家にあるイスやテーブル、本棚、二人の子どもの学習机など、木で作られたものは全て三郎によるものです。

ある晴れた日曜日の朝のことでした。

「ねえ、お父さん、キッチンの上から重

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【四次元ポケットの心を忘れない】未来妄想日記1日目 ~両親の結婚記念日~

ここで書くことは完全にSF話。そう、「妄想」です。投げ銭システムなので最後までゆっくり読んでもらえると嬉しいです!

未来を妄想して大人になってもワクワクドキドキな四次元ポケットの心を持つことを忘れずに。

読んだあとはあなたは既に妄想癖の仲間入りかも、、、。

さぁ、出発。

【未来サービス】

年に数回だけアクセス出来るAI作成の動画サービス

【登場人物】
僕:ラブらどーる
妻:レトりばー

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