タカミハルカ

コピーライター・構成作家を経て、編集ライターに転身。文筆業30余年。本・映画・美術館・…

タカミハルカ

コピーライター・構成作家を経て、編集ライターに転身。文筆業30余年。本・映画・美術館・エッセイなどなど、大人視点での記事もつまみ読みしてください。「タカミハルカ」はnoteだけのペンネーム。

マガジン

  • やっぱり本が好き

    作品のこと、読書のこと、感想、思い出など、本にまつわるトピックを集めたマガジンです

  • ワタシ自身を、語る

    好きなこと、恋のこと、悩んでいること、孤独と仲良しなこと、友人のこと、学生時代のこと。エッセイ風に語ってみました。

  • わが青春、文芸サークル女子高活劇 ジョン先輩との日々

    我が青春の奇人変人揃いの女子校文芸サークル。これは限りなく実録に近い私小説でありフィクションです。文芸なのに活劇!?

  • 愛すべき本屋さんについての、あれこれ

    主に街の本屋さんの記事をまとめています。

  • 辞書ほどオモシロい本はない

    辞書のオモシロさを伝えます。笑いあり驚きあり。アナタの知らない世界かも。

最近の記事

  • 固定された記事

全記事一覧 書籍仕様の総目次

これは掲載記事すべての目次一覧です。 日付順ではなく、ジャンル別に一覧できような目次になっています。 電子書籍のように目次から記事にジャンプできます。 よろしければこちらからもどうぞ。 目次からお好きな項目を選び、お読みいただければ幸いです。 CONTENTS 〈第1章 本のことを語る〉 ■やっぱり本が好き。本と暮らす日々のこと ■ワンダーランド・ザ・本屋! ■書評エッセイ 日本文学をちょっと不マジメに ■書評エッセイ ミステリとSFを気軽に楽しみたい ■番

    • マンガから読書、旅、まさかの大人買い。読書の連鎖はアグレッシブ 〜序章〜

      時は2,000年過ぎ。 今から20数年前、私は奈良に足繁く通っていた。 飛鳥時代の仏像をちょっと邪に楽しむためである。 きっかけは山岸凉子の傑作漫画『日出処の天子』だった。 この漫画単行本に夢中になり、 主人公の厩戸王子(後の聖徳太子)に魅了され、 漫画読了後は聖徳太子と法隆寺探求に没頭し、 それが仏像への興味と繋がった。 ついには「仏像鑑賞友の会」というサークルをぶち上げ、カメラマン志望のオナゴと2人で私は会長、彼女は顧問という役職で寺院巡りと撮影に邁進していたんである

      • とあるnoter氏の灼熱事変。その真相と「私達は、誰かの日常になっている。」

        たまに、noterさんと会うことがある。 そこで交わした言葉が、予想外な影響を及ぼしたとしたら……。 いや、今回はそれがちょっとオソロシイ。 この気持ちを成仏させるために、いっそ吐き出してしまおうか。 その、とあるnoter氏に初めて会ったのは1年以上前になる。 きっかけは我が記事『文芸サークル青春白書』シリーズだった。私の記事に興味を持っていただいたのと同じくらい、私も彼の記事の大ファンだった。 (一)回想 recollection・・・ 彼の記事は、わけのわからな

        • 男と女の深遠なる溝 (サンプル例:女子校文芸サークル部員)

          男と女はすれ違う。 家庭においても職場においても。 恋愛面では、そのすれ違いザマがとんでもなく可笑しかったりするようだ。 なんですと?  女が自分磨きをしてもモテないですと? これらの金言は作家および心理カウンセラーでもある五百田達成氏の著書・『察しない男 説明しない女』に書かれている。 五百田氏は、女は内面を磨いてもほぼ振り向かれないと断言。それより男はもっと単純に、ある特定の“見かけ”にフラつく本能があると言う。 男は記号に欲情する 女は信号に欲情する それ即ち、

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        • やっぱり本が好き
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        • わが青春、文芸サークル女子高活劇 ジョン先輩との日々
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        • 愛すべき本屋さんについての、あれこれ
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          10本

        記事

          男と女の“分かり合えない溝”、越えるワザあり

          恋のタイミングにおいては、こんな男女差があるらしい。 男はノリノリの時に女を欲しがる 女はどん底の時に男を欲しがる 男が恋をしたくなるのは、自分が絶好調のときだそう。 対して女は、自分が絶不調なときに恋をしたくなる。 衝撃的な一目惚れや、年柄年中ステキな恋をしたい恋愛ハンターな人は別として、これがフイに訪れる「恋をしてしまう時の状況心理」なのだそうだ。 実は今、私は本棚の整理中なんである。 そしたらこんな男女の違いを語った本が出てきて、片付けサボって読み耽っているんであ

          男と女の“分かり合えない溝”、越えるワザあり

          ここはサブカルショップの殿堂なのか─。今回も、私の行く店オモロイ店♪

          乱雑な本屋が好きである。 なにやらお宝がありそうな妄想が膨らむからだ。 でも見ているうちに埃にやられてゴホゴホし、本を触っては手が汚れ、必要以上に疲れて店から退散することだってある。 うへーっ 清潔な店に行きてぇ そんな虚しい思いに苛まれたら、うっぷん晴らしだ。 本や漫画好きの友人にちょっと愚痴ると、こんなことを言われた。 「じゃあ駿河屋の本店に行ってみれば? 価値感が変わるよ」 駿河屋というのは、ラノベから一般小説、漫画、映像や音楽ディスク、ゲームやフィギュア等々を

          ここはサブカルショップの殿堂なのか─。今回も、私の行く店オモロイ店♪

          弾丸ソロ旅、やみくも古書店めぐり★ 千葉佐原〜埼玉深谷、栃木まで

          私の旅に、観光情緒は無縁。 これまでも幾度か旅記事を出してきたが、ただただ寝台特急に乗ってみたり、行き当たりばったりでウロチョロしたい派なんである。 今回は、千葉の佐原にノープランで行ってきた。 佐原は利根川水運の中継基地として栄えた場所。江戸情緒溢れる町並みに期待大だ。 だが、ノープランな旅は何が起こるかわからない。 気の向くままに動いていたら、埼玉・栃木まで遠征する弾丸2泊3日旅になってしまった。 なんでこんなことになったのか──。 noteに記録しながらやみく

          弾丸ソロ旅、やみくも古書店めぐり★ 千葉佐原〜埼玉深谷、栃木まで

          “夢の違和感”が現実に! 街の本屋さんに、古書もSALEもある風景。

          あれ? ここは普通の本屋さん? 古書店なの? え、ええええー??? いや、確かに書店のチェーン店、リブロだ。 でもリユースショップの駿河屋の看板もある。 店内は新刊も売ってりゃ古本もある。 こんなこと、ありえるの!? ここ東京・江東区にある「駿河屋リブロ南砂町ショッピングセンターSUNAMO店」は、仕事がらみで見学していた店舗の中のひとつである。 しつこいようだが、ここは駿河屋だけど本のリブロ店。 駿河屋というのは、ゲームやフィギュア、音楽CD、映像ソフト、書籍、コミ

          “夢の違和感”が現実に! 街の本屋さんに、古書もSALEもある風景。

          客のオモロイ注文が、今日も本屋さんを困らせている。

          noteで本屋さんのことをあーだこーだと投稿している身ではあるけれど、本屋さんだって客のことをいろいろ噂していると知ってしまった。 『本の雑誌』2月号—。 ここで書店員さんたちが、困った客やオモロイ客のことを暴露している。 今回は、『本の雑誌』からそんな噂話の一端を紹介してみよう。 ●解読できる? こんな注文 お客さんの中には本のタイトルを間違ったり勘違いして注文する人がいるらしい。 いや、ウロ覚えだからこそ、店のカウンターで助けてもらいたい時もあるのだろう。そのための

          客のオモロイ注文が、今日も本屋さんを困らせている。

          爽やかさの裏の死と官能。スピッツ・草野マサムネの歌詞は文学を超えるか

          90年代の音楽シーンでブレイクし、以来ずっと人気を誇っているスピッツ。 その印象は爽やかで切ないラブソング? いやいやそんな軽いもんじゃない。 私は楽曲も大好きですが、爽やかさを装った毒のある歌詞にゾッコンです。 切ない欲望丸だしの官能世界に痺れます。 まさに草野マサムネワールドですね。 ▲公式チャンネルspitzclipsより「スピッツ/美しい鰭」2023年劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』主題歌として大ヒット スピッツの歌詞世界は、奇妙・深遠・暗い・怖い・溶けそう

          爽やかさの裏の死と官能。スピッツ・草野マサムネの歌詞は文学を超えるか

          拝啓 佐野洋子サマ。私だって『死ぬ気まんまん』!

          もう長生きしたいと思うのをやめた。 死ぬのはイヤだけど、ワケもなく長生きなんかしてどうする。 そんなことを思うと元気が出てきた。 どうしよう……長生きしそうだ。 いま、佐野洋子のエッセイ『死ぬ気まんまん』が浸みている。 あの絵本作家にしてエッセイストの佐野洋子、『100万回生きたねこ』の佐野洋子である。 私は密かに洋子サマと呼び、親近感100%の友人みたく思い馳せてる女流作家だ。72才(2010年)で亡くなられたけど、本を開けば元気な笑顔がよみがえる。 文句を垂れても情が

          拝啓 佐野洋子サマ。私だって『死ぬ気まんまん』!

          スローに始める休日の朝、あるいはボサノバヴォイスの覚醒時間

          今回は、久しぶりに自分のことを綴ろうと思う。 ゆったりした朝を、何気なく過ごした日の記録として──。  めずらしく早起きをした。  いつも8時過ぎにしか起きないのに6時に起きた。まだ寝ていてもいいけれど、薄暗い時分から起き出すのもちょっといい。  夕べは忙しくて夕食後の片付けもできなくて、食洗機に食器を入れるのも億劫で、お風呂から上がってそのまま寝オチ。  起きたとき、キッチンに汚れ物がたまっているのは大嫌い。他がどれだけ綺麗に片付いていようとも、シンクが汚れているのはた

          スローに始める休日の朝、あるいはボサノバヴォイスの覚醒時間

          “ちょいと本屋に顔出してくる“

          嬉しい話を耳にした。 街の一角で、元気に賑わっている小さな本屋さんがあるらしい。 街からどんどん本屋さんの姿がなくなって、大型新刊書店も閉店したり、寂しい話題にうんざりしていた矢先。これはホットな情報だ。 「ちょいと本屋に顔出してくる」 そんな感じでご近所さんが、 注文した本を取りに行ったり、 今日のラインナップを見に寄ったりして、 本屋さんでの時間を愉しんでいるらしい。 え、ほんと?  そんな風景、昭和の残像かと思っていたのにワクワクするな。 街の小さな、元気な

          “ちょいと本屋に顔出してくる“

          「女」を語って思わずクスッ 〜辞書コラム

          女とは、いったいどんなものだと説明できるだろう。 魔性だとか女神だとか、小うるさいだの逞しいだの形容することばは数あれど。 辞書で引いてみると、これがなんとも素っ気ない。 確かにそうではあるけれど、もっと味わい深さはないものか。まあ、それを辞書に求めるのは間違いかもしれないが。 いや、ところがそうでもないらしい。 「女」の説明に7ページもの分量を割いてる辞書がある。 「類語ニュアンス辞典」だ。 この辞書、そもそも辞書らしくない。 ページを開けば小説かエッセイのような

          「女」を語って思わずクスッ 〜辞書コラム

          あなたをもっと知りたくて 〜辞書コラム

          こんな会話が熟年夫婦の間でさえ、交わされているらしい。 もちろん男ばかりの溜息でなく、女も実社会のやるせなさと戦っている。 ところで。……実社会ってなに? 社会ではダメ? はい、ハルカコラムでは辞書を引く。 でもその前に、ちょっと自分の頭でも考えてみたい。 思い浮かぶ「実社会」のイメージワードは、「厳しさ」「競争」「対立」。 ほんわかしたワードは皆無かな。 では今回は、いろんな辞書の「実社会」の語釈から見ていきたい。 ▼「実社会」の語釈、ピンとくるのはどれ? ▼ス

          あなたをもっと知りたくて 〜辞書コラム

          笑う国語辞典 〜辞書コラム

          惰性で会う、惰性で付き合う。 こんなこと言われて嬉しがる女がどこにいる! でも男の方は涼しい顔してこんなことを言う。 習慣化したことから抜け出せずに新しい展開が望めないってことでしょ。 悪い意味で使うことが多いけど、今は楽しい感じの繰り返しっていう惰性でいいんじゃない? え? イマイチ納得しづらいけれど……。 そんなときは辞書を引こう。 明鏡国語辞典(第三版)に「惰性」はこう書かれている。 惰性→「これまで続いてきた習慣や勢い」 あらら、それほどネガティブな意

          笑う国語辞典 〜辞書コラム