文芸サークル青春白書 5〜ジョン先輩の恋
女子校で、しかも殆どの生徒が付属中学からの持ち上がりで、当然ながら周りは女子だらけの毎日。
敏感にして貪欲な思春期である。こんな環境でいったい恋などできるのか。
これは私の奇妙な高校文芸サークルのことを記した物語である。
ベールに包まれた女子校は、その実、恋に於いてスタート地点から有利である。「女子校生」に対する堆き幻想を武器にして、己の魅力を2倍増しにすることも可能だった。このありがたき勘違いを利用しない女子などどこにいよう。
いるんだな。その特需、その特権