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ワタシ自身を、語る

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好きなこと、恋のこと、悩んでいること、孤独と仲良しなこと、友人のこと、学生時代のこと。エッセイ風に語ってみました。
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記事一覧

拝啓 佐野洋子サマ。私だって『死ぬ気まんまん』!

もう長生きしたいと思うのをやめた。 死ぬのはイヤだけど、ワケもなく長生きなんかしてどうす…

タカミハルカ
2か月前
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スローに始める休日の朝、あるいはボサノバヴォイスの覚醒時間

今回は、久しぶりに自分のことを綴ろうと思う。 ゆったりした朝を、何気なく過ごした日の記録…

タカミハルカ
2か月前
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寝台列車で辿りついた遠くの町を、あてもなく歩く

サンライズ瀬戸・出雲という寝台列車があるのをご存知だろうか。 東京〜岡山間を14両編成で走…

タカミハルカ
6か月前
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紙の本は、自分の過去の記憶箱

電子書籍と紙の本。私は両方楽しんでいます。 電子書籍だけにして、紙の本を処分しようとは思…

タカミハルカ
9か月前
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“女子”と呼んでいいのは何歳まで?

  大人の女性が自分のことを「女子」と言い、男性もまた「女子」と呼ぶ。そんな風潮がいまで…

タカミハルカ
10か月前
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過去を記録する─。それは、大切なことを見つける心の旅

 なんという単純。自分のやりたいこと、大事にしたいことなんて、意外と簡単に見つかるものだ…

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お葬式と、従姉妹会と、笑顔の叔父

 仏壇とはやっかいなモノである。  京都の父方の家で代々継がれている仏壇は、祖母の死後、叔父の家に移った。  父の兄妹たちは仲が良くおだやか。仏壇引き継ぎ問題も平和的に決まったようだ。   だがその家族まではそうはいかない。  それから数十年の月日が流れた今年4月、風邪をこじらせ呼吸困難になった叔父が入院した。  84歳。まだ最期の覚悟を決めるには早いのに、自分がいなくなったら仏壇は娘(長女)のえっちゃんに守ってくれと伝えたらしい。  えっちゃんはよそに嫁入りしている。

夕刻のバーにて。とある父親、とある親娘の奇妙な風景(文芸サークル青春白書/番外編…

街で友人の親に出くわすのはバツが悪い。 やましいことなどないのだが、まず、話題に困る。 …

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BLUE GIANT─言葉の衝撃に貫かれた3月某日

横っ面を張り倒され、そのあと思い切り抱きしめられた感覚──。 それが私の『BLUE GIANT』の…

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文芸サークル青春白書 1 〜愛すべき先輩、ジョンさんへ

本が好きで読書が好きで考察が好き。 noteに文芸記事を書くのもすごく楽しい。 私が書くこと…

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「木綿のハンカチーフ」、悪いのは男なの?

気がついたら口ずさんでいる曲ってありませんか。 料理や掃除中、お風呂の中とかで知らず知ら…

110

『アデン アラビア』の冒頭文と、恋から逃走した20歳の私

ポール・ニザン著の『アデン アラビア』を紹介すると、政治思想を語ると思われるかもしれない…

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年末年始は病人仕様。おかげで2023年のnote目標がクリアに

昨年のクリスマス以降、睡眠不足から体調を崩し、2日ほど寝込んで回復しました。ところが持病…

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日本酒とジャズと、恋を語る男の夜

 私の隣で、編集者K氏が呟いた。さっきまで仕事の話しをしていた舌の根も乾かぬうちに。  飲み屋の席だから何を話したって構わない。でも唐突に浮気を匂わすその言葉、どう切り返せばいいか困ってしまう。  ここは都内某所。10人足らずでいっぱいになる小さな古民家風の飲み屋である。マスターとママは聞こえぬふり。  完全予約制の隠れ家飲み屋は、写真撮影御法度である。  最初の1杯をやり出したときは、お決まり程度に仕事のことを話していた。忙しいという話題から、K氏、奥方の機嫌が悪い