梶谷健人 / 新著「生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方」

POSTS代表 / 生成AIなどの先端テクノロジーに強いプロダクト戦略アドバイザーとし…

梶谷健人 / 新著「生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方」

POSTS代表 / 生成AIなどの先端テクノロジーに強いプロダクト戦略アドバイザーとして10社以上の顧問に従事 / XR Creative Company MESON創業者 /「生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方」「いちばんやさしいグロースハックの教本」著者

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    生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方

    梶谷健人
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    いちばんやさしいグロースハックの教本 人気講師が教える急成長マーケティング戦略 「いちばんやさしい教本」シリーズ

    金山 裕樹

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サービスの進化に必要な引き算
「機能を削る手法と考え方」

「始めるのは簡単だ。続けるのは難しい。終わらせるのはさらに難しい。」と言われます。 サービスの機能についても同じで、新しい機能を追加することよりも、機能を削っていく方が格段に難易度が高いです。 しかし、複数の研究から、80%のユーザーがプロダクトの機能のうち20%しか使っておらず、サービスの複雑さは、一般的に機能性を低下させ、プロジェクトマネジメント自体にも悪影響を及ぼすことが分かっています。 ※ プロダクトの複雑性がいかにサービスに悪影響を及ぼすかについては、以下no

    • サービスを高速で成長させるためのチーム体制と、開発マネジメントの仕組み

      サービスの成長はスタートアップにおいて最も重要な経営イシューの1つです。 「いかに自社のプロダクトをグロースさせるか」という問いは、全ての企業が向き合っている問いだと思いますが、「プロダクトを高速で成長させるための環境・仕組みを確立できているか?」という問いについては意外と向き合っている企業が少ないように感じています。 以下は、プロダクトを高速で成長させるための体制が自社で構築できているかのチェックリストです。 以下の問いにすべてYESの方は本noteは基礎的すぎるので、

      • 話題のClaude「Artifacts」は対話型AIにおける「UX革命」である

        ChatGPTのライバルサービスの一つである「Claude」が、彼らのサーバーが一時パンクするくらい話題になっている。 その理由は、運営元のAnthropicが発表した2つのリリースだ。 リリースの1つ目は新しい大規模言語モデル「Claude 3.5 Sonnet」のリリース。そしてもう一つが、今回の話題の中心である「Artifacts」機能のリリースだ。 「Claude 3.5 Sonnet」は、ほぼ全てのベンチマークでOpenAIの最新モデル「GPT-4o」を打ち負

        • 意外と奥が深い文章における 「、」 の使い方

          「、」の使い方について半日以上考えた経験がある人はいるだろうか? そう、あの句読点の片割れである「、」だ。 自分はいま全くの未経験から「SF小説家」になるべく格闘している。 その中で自分の作品を書きつつ、そもそもの地力を上げるべく小説の学校に通っている。 その小説の学校で先日、面白い授業があった。 読点「、」の使い方についてみっちり2時間考える授業である。 句読点の歴史は思ったよりも短い。実は句読点は「輸入品」だ。 句読点が本格的に一般の日本人が使うようになったの

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        • 美しい事業/体験のつくり方と伸ばし方
          30本
        • Generative Future | AIが生成する未来
          23本
        • 自省録
          16本
        • 空間コンピューティング論
          28本
        • MESON Metaverse Lab -メタバースマガジン
          6本

        記事

          BtoBマーケティングでは「自社」ではなく、「カテゴリ」を宣伝しよう

          BtoBマーケティングにおいて企業が最も犯しがちな間違いは「自社の宣伝」をしてしまうことである。 人は他人の会社の話などに興味を持たない。 では、どうすれば良いのかというと、「カテゴリの宣伝」をするべきだ。 「カテゴリの宣伝」で成功した企業の代表例が「IDEO」だ。 IDEOは自社の宣伝をする代わりに「デザイン思考」という概念、カテゴリを世界中に広めた。 そして「ビジネスにデザイン思考が必要である」という考えを啓蒙した上で、「デザイン思考といえばIDEOという第一想

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          人生を深く楽しむためには「言葉の解像度」が重要なのではないか

          「人生を深く楽しむ」ことは、多くの人にとって重要なテーマではないでしょうか。 同じ体験をしても、それを楽しんでいる度合いには個人差が大きくあるように見えます。 「いかに一つの体験から喜びや感動を深く味わうことができるか」という問いについては私自身、強い関心があります。 そして、その問いを考える上で鍵となるのが「言葉の解像度」なのではないかと考えています。 ワインのソムリエに学ぶ「言葉と感覚の関係」言葉と感覚の関係を考える上で、ワインのソムリエは非常に示唆に富む存在です。

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          "Goal Oriented"で優れたプロダクトロードマップ策定のための5つのステップ

          プロダクトマネージャーにとって、プロダクトが進むべき道のりを規定するプロダクトロードマップの策定は最も重要な仕事の1つです。 しかし、プロダクトロードマップの策定は、顧客ニーズ、競争戦略、技術変化など様々な要素を考慮する必要があり、実はかなり難易度が高く奥が深いものでもあります。 本記事では、プロダクトマネージャーが優れたロードマップを策定するための5つのステップを解説します。 自社のUltimate Goalと現状のギャップを明確にし、ユーザー視点や競合分析、市場の変

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          【保存版】 事例とセットで理解する「生成AIの7つの本質的価値」

          最近は毎日のように新しい生成AIサービスや事例が飛び込んできます。 そのため、生成AIが万能な道具のように見えてしまったり、逆に生成AIの本来の強みが見えづらかったりします。 しかし、実際に成功している生成AIサービスの数々を抽象化し、その本質的な価値を整理すると以下の7つに集約できると私は考えています。 本noteではそんな「生成AIの7つの価値」について、以下でグローバルで成長しているサービス事例を交えながら解説していきます。 【本質的価値1】 コンテンツの創造コ

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          UXは「一つの方程式」でシンプルに表現できる

          どんな事業/サービスにおいても、UX(ユーザー体験)が重要であることは今さら言うまでもないでしょう。 しかし、「UX」を抽象的な概念のまま捉えていると、その言葉を使う人同士でイメージが揃っていなかったり、過度に複雑な理論も多く登場しているため、どうUX改善に取り組んでいけば良いのか混乱してしまっている人も多いのではないでしょうか? UXの質を測る手法や指標は多数存在しますが、私は突き詰めると以下の1つの方程式でUXというものを表せると考えています。 u(便益)とは、ユー

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          日本企業のAIへの期待値が高すぎる問題とその対策について

          私は複数社の生成AIサービスのアドバイザーをしているのですが、最近ある考えが確信に変わりつつあります。 それは、「日本市場においてはAIサービスに対する期待値が米国に比べて高い」ということです。 ToB領域で米国でユニコーンになっている生成AIサービスを日本市場にそのまま持ってきても、米国では「まあ、AIってこれくらいの精度だよね。それでも十分実用的だよね」となってガンガン導入進んでいくのに対して、日本市場においては企業担当者の期待値が高く、実際にAIで出せるパフォーマン

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          OpenAIの「Sora」はもはや動画生成AIではなく物理世界のシミュレーターである

          「Sora」の衝撃OpenAIが新たに発表した "動画生成AI"「Sora」が凄すぎると話題になっています。 個人的に一番驚いた生成動画は以下で、電車の中から車窓を映しているような映像で、窓の反射具合や、窓が暗くなった時に映り込む女性の像など、今までの動画生成AIとはレベルが数段違う生成結果です。 物理世界のシミュレーター?そんな中で、OpenAIのTechnical Reportを読んでいると面白い記述を見つけました。 OpenAIとしては、「Soraは物理世界の汎用

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          (本質的な)グロースハックは"ロストテクノロジー化"してしまったかもしれない

          最近思うのが、「(本質的な) グロースハック」ってもしかして "ロストテクノロジー化" してしまった?ということです。 自分は8年前にグロースハックについての本を出版し、その後2018年辺りまでグロースをテーマにしたコンサル/顧問業をし、企業経営を経て5年ぶりにグロースなども含んだテーマで様々な企業のアドバイザーをしています。 その中で、意外とこの5年間でグロースについて精通している人が市場に増えたであったり、知見が浸透したという感じがしていないというのが正直なところです

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          生成AIの進化によって「デザインの単位」が変わり、「顧客体験の構造」も変化する

          生成AIの発展によって、インターフェースやインタラクションは大きく変化するだろう。 その結果、ユーザー体験(UX)の在り方そのものも大きく変わっていくはずだ。 現在予約販売中の拙著「生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方」では、そんなユーザー体験それ自体の変化についても1章を割いて解説しているが、本noteではその中から1つの変化をピックアップして紹介したい。 デザインの単位が "User" から "You" へ変わる「ユーザー体験」「ユーザー中心デザイン」「ユーザ

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          「生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方」という本を出版します!

          この度、「生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方」という書籍を出版することになりました! 10社以上での生成AI領域の企業顧問や、これまでの企業経営、新規事業づくりの経験を全てつぎ込み、「生成AIを活用して強い事業と組織をつくるための方法」を豊富な事例と数々のオリジナルフレームワークと共に書き上げた渾身の一冊になっております。 その中で、社会や人間の在り方、ユーザー体験、組織の姿が将来的にどう変化するかの独自の未来予測もしっかり書いており、「実務活用のためのプレイブッ

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          生成AIに取り組む全事業者が見るべき「State of AI 2023レポート」解説

          AdeptやWayveなどに投資するAI特化のベンチャーキャピタル「Air Street Capital」が160ページ以上に渡って、AIの現状をまとめたレポート、「State of AI」の2023年版が、2023年10月12日に公開された。 このレポートには今押さえておくべき生成AI市場や技術の状況が豊富な事例やデータとともにまとまっており、生成AIに事業として取り組む関係者は一度は目を通すべき内容になっている。 とはいえボリューミーなレポートを読む時間をなかなか確保

          生成AIに取り組む全事業者が見るべき「State of AI 2023レポート」解説

          GPTなどの大規模言語モデルは脳科学・記号論・言語学の観点で驚くほど良くできている

          大規模言語モデルの優秀さの秘訣ChatGPTなどに代表されるサービスで採用されている大規模言語モデル(LLM)によって、AIは今までとは比べ物にならないくらい自然な対話ができるようになった。 なぜLLMでは自然な対話ができるかというとその秘訣の1つは、LLMは大量のテキストを学習する際に、文章内の単語を「ベクトル(向きと長さを持つ数学的な量)」に変換して処理しているからだ。 GPTでは各単語は数万という次元でベクトル化されており、単語ベクトルは意味が近いほどベクトル同士

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