梶谷健人 / Kent Kajitani

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梶谷健人 / Kent Kajitani

POSTS代表 / 生成AI等の先端テクノロジーとプロダクト戦略を交差させる専門家 / 複数テック企業の顧問に従事 / MESON創業者 /「いちばんやさしいグロースハックの教本」著者 / WIRED、Forbesで連載中 https://www.posts-tokyo.com

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    いちばんやさしいグロースハックの教本 人気講師が教える急成長マーケティング戦略 「いちばんやさしい教本」シリーズ

    金山 裕樹

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GPTなどの大規模言語モデルは脳科学・記号論・言語学の観点で驚くほど良くできている

大規模言語モデルの優秀さの秘訣ChatGPTなどに代表されるサービスで採用されている大規模言語モデル(LLM)によって、AIは今までとは比べ物にならないくらい自然な対話ができるようになった。 なぜLLMでは自然な対話ができるかというとその秘訣の1つは、LLMは大量のテキストを学習する際に、文章内の単語を「ベクトル(向きと長さを持つ数学的な量)」に変換して処理しているからだ。 GPTでは各単語は数万という次元でベクトル化されており、単語ベクトルは意味が近いほどベクトル同士

    • 生成AIが切り拓くXR/メタバース世界の実現 | XR/メタバースにおける生成AIの5つの役割

      生成AIブームの裏でメタバースブームはすっかり勢いを失ってしまってように見える。 しかし、昨今の生成AI技術の発展によって、いままでXR/メタバース領域で大きな課題とされたいた事項が1つずつ解消されつつあり、XR/メタバース領域が大きく立ち上がる素地が整いつつあるのはあまり知られていない。 このnoteでは、XR/メタバース領域において生成AI技術が果たす5つの役割について触れながら、近い将来実現するであろうXR/メタバース世界の姿について考えていく。 XR/メタバース

      • 動きの早い生成AIトレンドを効率良くキャッチアップするためにオススメな2つの方法

        セミナー後のQ&Aでよく「動きの早い生成AI領域でどのように新しい情報を追っているのか?」という質問をよく受ける。 色々なやり方を試したが自分がメインでAI関連ニュースを追っている方法は以下の2つだ。 1. X(Twitter)で「世界のAIトップランナーがフォローしている人」をフォローするX(Twitter)上でOpenAI代表のSam Altmanや、Midjourney代表のDavid Holzなど個人や、Google AIやMeta AIなどのR&D組織など、世界

        • 生成AIサービスのUXデザインにおけるベストプラクティス | 豊富な実例付き

          国内でも生成AIを使ったプロダクトづくりに取り組む企業は増えていますが、ユーザー体験の正解はまだほとんど体系化されていません。 そのため、サービスの実例を掲載しながら「生成AIサービスにおけるUXデザインのベストプラクティス」についてまとめました。 何でもかんでもチャットUIにしない Webサイトノーコード制作サービス「Wix」のAI機能は、テキストや画像など編集したい箇所をクリックした際にAI機能のボタンが出現する。 このように、制作系のサービスにおいて生成AI機能を

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          強みのない若手が圧倒的に価値ある人材に成り上がるための7つの自己成長ハック

          「若手で強みが何もない状態からどうすれば圧倒的に成長できるか?」という相談への回答を自分がキャリア1~2年目にやっていたことを思い出しながら考えてみます。 正直、一番成長できるのは「超成長フェーズの会社で経営者などの優秀なメンターに弟子入りすること」です。 自分が成長できたのは初期にVASILYという会社で代表の金山さんや諸先輩方の下で超修行させてもらえたことに依るところが大きいです。 なので、まずはそうした環境に自分を置けないかを考えてみましょう。 しかし、そうした

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          人として、企業として、クリエイターとして、このAIの波にどう向き合うべきか。

          AIが凄まじい勢いで進化する中で、1人の人間として、企業として、クリエイターとして、このAIという存在にどう向き合うべきかモヤモヤしているという方は多いのではないだろうか? このnoteでは、「人間として、企業として、クリエイターとして、このAIの波にどう向き合うべきか」というテーマについて考えていきたい。 AIは人間の脳にとっての新しい新皮質的な存在である まず、人間とAIの関係性という観点で、これからのAIの進化は"人類史的な"ターニングポイントとなるはずだ。 我々

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          ChatGPTのCode Interpreterとは何なのか?何ができて何がスゴいのか?

          ChatGPTの新機能として一般公開されたCode Interpreterがすごすぎて結構感動しているのだが、Code Interpreterで色んなことができるが故に「一言で言うと何なのか?」「一体それでなにができるのか?」疑問に思っている人も多いのではないだろうか? このnoteではそうした疑問に答えるべき、まず最初にCode Interpreterでできることを紹介した上で、最後に一言でこれを説明すると一体なんなのかを紹介していきたい。 Code Interpret

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          生成AI時代に能力を10倍に拡張した最強人材になるためのガイド | 意識したい3つのポイント

          OpenAIの論文では今後全職業の80%がAIの影響を受けると指摘され、Goldman Sachsはホワイトカラー3億人の仕事をAIが奪うと発表。 生成AIによって自分の仕事が脅かされてしまうのではないかと感じている方も多いのではないだろうか。 しかし、ホワイトカラーやクリエイターがAIに代替されるということはしばらく起きない。 そうではなく、AIを使いこなした人間がそうでない人間を代替する。 そして、AIを良き友にできた人にとっては最高に楽しい時代になる。 なぜなら、

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          思わず誰かに話したくなる面白いデザイン小話が満載の「眼の冒険」

          グラフィックデザイナーである松田行正さんによる「眼の冒険」がとても良質なデザイン論考集だったので、いくつかの学びをメモしておく。 印象絵画を生んだのは鉄道と気球?まずは、モンドリアンなどの印象絵画に繋がったのは、鉄道の登場による風景観の変化と、気球の発明による空中からの俯瞰眺望であったという話。 馬車とは比べ物にならないスピードで走る鉄道の車窓の風景においては、それまでしっかり見えていた風景はかすみ、崩れ、見たこともない形を人々にもたらした。 つまり車窓から見える近景はそ

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          生成AI時代におけるジェネラリストの復権

          ここ1~2年の生成AIの動きで「ジェネラリストの復権」が顕著になっていると感じる。 今まではクリエイティブ至上主義、スペシャリスト礼賛主義が台頭しており、一部の経営者を除いてジェネラリストは器用貧乏としてどちらかと言えば地位が貶められていたように感じる。 しかし、生成AIで専門的な技能がなくてもコードや画像、最近ではCGアニメーションも簡単に作成できるようになり、どちらかと言えば日々新しく登場するAI技術にキャッチアップして、幅広い知識やスキルを組み合わせて成果を生むジェ

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          生産性を圧倒的に向上できるオススメChatGPTプラグイン3選

          新しくリリースされたChatGPTプラグインを使うことで、世界中の最新ニュースや研究論文を効率的に知ることができたり、高度なSEO分析、高クオリティな画像生成AIのプロンプトを自動で生成、動画の自動生成などなど、今までChatGPT単体ではできなかったことが簡単に実現可能になっている。 ここではそんな便利なChatGPTプラグインの中でも、特に業務効率化に役立つプラグインを3つ紹介する。 基礎)ChatGPTプラグインの導入方法Chat GPTプラグインを使用できるのは、

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          AppleのMRヘッドセット「Vision Pro」にまつわる謎に関しての解説と考察

          Appleが昨日のWWDCでMRデバイス「Vision Pro」を発表しました。 ハードウェアの設計やインタラクション方式の選定などで結構思い切った判断がされていたり、来年末までの発売なのになぜこのタイミングでの発表だったのかなど謎も多い今回の発表。 5年間AR/VR領域のスタートアップを経営してきた自分がそうした選択や謎について勝手な解釈や考察をしてみました。 インタラクションについて思い切ってコントローラーをなくしてハンドジェスチャー、視線操作、ボイスインターフェー

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          読書量や執筆量を5倍以上にする超カンタンな方法

          毎日すさまじいペースで流れてくる生成AIのニュースを追っていると、つい読書から遠ざかってしまう。 また、職業的に執筆に携わっていない人にとって、継続してnoteなどの執筆を続けることはなかなか難しいことだろう。 自分も全く同じような悩みを抱えていたのだが、1つの習慣を始めるだけで簡単に読書量も執筆量も5倍以上にできたので今日はその方法を紹介したい。 もったいぶることでもないので、早速やり方を紹介すると、それは、 ことだ。 なんだ、と拍子抜けしたあなた。 そうなのだ

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          生産性の呪縛と、AI時代における「主観」の復権

          先日、日本を代表する哲学者である大森荘蔵の「知の構築とその呪縛」を読んだ。 結論から言うと、これはAI時代が到来しつつある今こそ読むべき超良書だった。 近代的な価値観の限界を提示し、いかに近代的価値観が抑圧してきた世界観を復活させて自然との一体感や、人間本来の感性を取り戻していくかについて綴った本だ。 このnoteではそんな大森の「知の構築とその呪縛」の概要を紹介しつつ、それが現在ChatGPTなどのAIが世の中を席巻し、急速にAI時代に突入しつつある現代社会に与える示

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          プロダクト成長に不可欠な優れたバリュープロポジションをつくる4つのステップ

          プロダクトを成長させていく上で、顧客に対して自社のプロダクトやサービスが提供する価値を明確に伝えることが重要だ。 ここで重要となるのが「バリュープロポジション」だ。 このnoteでは、バリュープロポジションとは何か、なぜそれを定めることが重要なのかについて簡単に触れつつ、優れたバリュープロポジションの作り方について解説していく。 バリュープロポジションの概要を既に知っている人は定義や意義は読み飛ばして最後のつくり方だけ読んで頂ければ幸いだ。 バリュープロポジションとは

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          Amazonはなぜ生成AI領域でここまで遅れを取ってしまったのかの仮説

          Amazonがここまで生成AI領域で遅れを取っている理由は何だろうと考えてみると、逆説的に生成AI領域での勝ち筋のヒントが掴めるのではないかと思って徒然に考えてみた。 発明企業を標榜するAmazonがここまで出遅れてしまっている理由としては、以下の3点が大きいのではないだろうか。 1. ファウンダーのコミットの薄さMicrosoftには、今回のAI革命をGUI以来の衝撃と称するビル・ゲイツが復帰してきていて、OpenAIへの巨額の投資によって自社製品の次世代化やクラウドレ

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