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#読書
新聞書評の研究2019-2021(総論)
新聞書評は「知のターミナル」3年で9300タイトル、編著者7700
出版社や著者にとって、出版物が新聞の書評に掲載されるのは特別なことです。雑誌などの他の媒体の書評とも、amazonのレビューともまったく違います。
新聞部数の減少にも関わらず、なお書評の世界の頂点に君臨しているというのが、筆者の実感です。その理由は後述しますが、新聞書評は今でも、知の世界に大きな影響力を持っています。紹介されれ
いろいろと言われている電通を、てっとりばやく理解する最適のテキストは、山本夏彦の「私の岩波物語」だと思う。
電通はかつて山本夏彦翁が危惧したとおりになった。
「私の岩波物語」は山本夏彦がまとめた日本出版界の現代史です。
この中に出版にからめて電通について触れている部分があり、これほど簡潔で読みやすく電通を理解する記述は少ないのではないかと思います。
1987年から93年の間に雑誌「室内」(山本夏彦の雑誌)に連載されたものです。
この中のわずか2項目で、電通がどうしてこうなったのかが丸わかり、以
「大学・公共図書館の方へ」ページの歩き方
日々、新刊や近刊、書店フェアなどの情報を発信している慶應義塾大学出版会のホームぺージ。
「できたての本」や「これから出る本」などのページのほか、実は図書館司書や書店員の方を対象とした「大学・公共図書館の方へ」というページがあることをご存じでしょうか?
大学・公共図書館の方へ向けてWEB上で情報発信をするために設けられたのがこの図書館ページです。
今回は、主に図書館への営業を行っている担当者に
文藝春秋さんから『特別賞』をイタダキマシタ
note×「WEB別冊文藝春秋」のコラボレーション企画「#ミステリー小説が好き」において『特別賞』をいただきました!
受賞した記事はこちら👇👇
『芥川賞』や『直木賞』で有名な文藝春秋の編集部の方に、このような賞をいただき、マウスを持つ手が震えるほど喜びました。
1.なぜ、『特別賞』なのか?
私はベストレビュアー(今回の企画における受賞のこと)ではなく、特別賞でした。
なぜか?
お題
80年代ベストセラー小説回顧録
ちょっと寝かせていて、時期外れになった記事なんですが、例年公開される年間ベストセラーに関する記事です。
ランキング好きの自分にとって、毎年の風物詩みたいなもんなんですが、実用書やビジネス書、タレント本などを含んだ「総合」カテゴリーになると、自分の好きな『小説』が1位になることはあまりないし、いつもベスト10に2~3冊って感じで、ちょっと寂しさを感じてしまいます。
まあ、そんな感じなのは今
【試し読み】『誰よりも、うまく書く』 半世紀にわたり作家たちを支えつづける、 不朽の名著
アメリカの伝説的な作家・ジャーナリストであるウィリアム・ジンサーが、初めて創作をする人に向けて書いた『誰よりも、うまく書く』(On Writing Well)という名著があります。この本は1976年の刊行から半世紀にわたり、国語教師から生徒へ、ベテラン作家・記者・編集者から駆け出しのルーキーへと読みつがれ、いまでは売り上げが累計150万部におよぶと言います。
ジンサー以降も膨大な数のノンフ