書店でいちばん物知りなのは。

書店でいちばん物知りなのは。

今日あったことを、長い記事にしたい訳ではないけど、どうしても書きとめておきたかったので日記みたいにして書き記しておくことにしました。 というか、ご無沙汰しています。noteを更新するための、ことばを紡げるタネみたいなもの・時間・気力を失ってしまっていました。物書きでもないのに毎週1つ記事を書くなんて厳しめのマイルールを決めてしまったのが更新がストップした理由だと思っています。笑。そしてもう一つの理由、自分のちいさな書店をオープンしてバタバタしていたのです。noteだけを読ん

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ハードボイルド書店員日記【55】

ハードボイルド書店員日記【55】

「これ、ここで大丈夫ですか?」「こっちに並べて積んだ方がいいかな」「ありがとうございます。あとですね」 雑誌の責任者が有休休暇を取った。もうひとりの担当を手伝って朝の品出しをする。汗だくになって女性誌のエンド台を入れ替える間に何度も質問をされた。彼女は異動してきたばかりの契約社員である。私より一回りも若く、児童書と文庫しかやったことがないそうだ。事前に「こういう風に出して」という指示もされなかったらしい。責任者ではなく無責任者だ。 「あ、この雑誌まだある。やだなあ」「どれ

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本は本屋さんで買ってほしいという図書館員の気持ち
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本は本屋さんで買ってほしいという図書館員の気持ち

昨日、小宮山剛が「クリエイティブ司書」として勤務している椎葉村図書館「ぶん文Bun」にて特集棚「自分じゃ買えない本」を公開しました。 ↑柊風舎さんの本を中心に濃厚な棚となりました↑ ・・・上記の記事の中で「自分じゃ買えない本」にちなんで「本は本屋さんで買ってほしい」という気持ちを書いていますので、下記に引用します。 椎葉村図書館「ぶん文Bun」の選書方針としては、ベストセラーの副本をたくさん仕入れたり(複数同じ本をもつことを図書館用語で「副本」と言います)、最新のビジネ

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「成功」よりも「使命」と気づける一冊

「成功」よりも「使命」と気づける一冊

書店員の募集で面接を受けると、ほぼ100%の確率で「最近どんな本を読みましたか?」とか「愛読書は?」と訊かれます。従業員同士の雑談の定番でもあります。 もしいまこの種の質問をされたら、私は↓を挙げます。折に触れて何度も読み返している大切な愛読書です。 特に感銘を受けて心に刻みつけたのは53P。「夢を語るより、さっさと『使命』に気付いた方が、世のため人のためだぜ」「追えば追うほど、遠ざかるのは世の常だ。肚を真空にして、ご縁でいただいた仕事にベストを尽くすんだ! そうすりゃ、

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「直取引」と「大型書店の病」

「直取引」と「大型書店の病」

なるほど。そう来ましたか。 取次(本の問屋)を介さない方が出版社は迅速に商品を届けられます。イコール販売する側も品切れ入荷待ちによる「売り逃し」を防げます。 たとえば「週刊ダイヤモンド」や「週刊東洋経済」の注文をする際、一定以上の数を頼むと出版社が送料を負担して直接お店に届けてくれます。いわゆる「直納(ちょくのう)」です。普通に注文するよりもずっと早く入るのでお店としても大助かり。営業の人が持ってきてくれることもあります。ちなみにこれらの場合でも、伝票は取次経由になります

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📖ハーパーBOOKS虎の子フェア実施のお知らせ📖書店員さんコメントも紹介!
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📖ハーパーBOOKS虎の子フェア実施のお知らせ📖書店員さんコメントも紹介!

みなさん、こんにちは。 近所を散歩するとキンモクセイの香りで幸せな気分になれる時期がやってきましたね。 さて、全国の各書店で9月中旬より開催中の【ハーパーBOOKS 虎の子フェア】のお知らせです!今年で3度目の開催となりました📖 「もっと多くの人に届けたい!」と願わずにはいられない作品を営業×編集×PRで相談し、4作を決定しました。 またほぼ同時にハーパーBOOKSの公式キャラ「トラン」が誕生!今回のフェアから大活躍します!! トラン、普段はMIX茶トラ👇なのですが、

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「泣ける」の正体

「泣ける」の正体

伊予原新さんの「月まで三キロ」を読了しました。 これまで読んだ中でも屈指の短編集でした。大きな夢に挫折した経験のある方や「私の人生、こんなはずじゃなかった」「自分だけ取り残された」みたいな恥と後悔の念に縛られている人たちと感想を分かち合いたい。 私も挫折を繰り返し、社会の底辺でもがいています。同窓会とか行きたくない。でも少し前から「全ては天と己の意志。きっと意味がある」と受け止めるようになりました。僭越ながら「こういう生き方からしか得られぬ何かを社会に還元することを求めら

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書店員のはじまり

書店員のはじまり

私が書店員になったのは確固たる意志があったわけでも昔からの夢だったわけでもない。 偶然の産物である。 前職をドロップアウトして2週間ばかり経ったころ、そのまま堕落して社会不適合者になる恐怖と稼ぎがないのに生活してるだけでお金はどんどん無くなる恐怖でアルバイトをすることにした。 求人誌をパラパラめくり、大型文具店と駅にある書店に履歴書を送った。 私には飲食業の経験が無かった。学生のアルバイトの王道、居酒屋はなぜか受からず、レンタルビデオ店とか書店とか物を扱う接客業しかしてこな

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「本」と わたし③

「本」と わたし③

なんとか週一ペースでUP出来ている奇跡。。 読んでいただいている皆さま 本当にありがとうございます。 さて、「本」とわたしも第三弾 「社会人」編です。 このお話だけでも単独で読めますが もし①と②にも興味が沸きましたら読んでみてください。 「本」とわたし①  「本」とわたし② 高校卒業して東京へ あまり何も考えずフリーターに 本屋さんにアルバイトとして入りました。 そう! 憧れの本屋さん♫ けっこう長く働くことになりました。 仕事の内容は 文具 文庫 新書 コミ

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ハードボイルド書店員日記【54】

ハードボイルド書店員日記【54】

「あー、私って本当にダメだ!」 昼休憩から戻って仕入れ室へ。もうすぐ明日発売の雑誌と書籍の新刊を載せたトラックが到着する。PCで先週の売り上げデータを見ていると、遅番の契約社員が入ってきた。彼女は文庫担当である。ポニーテールを振り乱して叫び、ほっそりとした首を左右に振っている。 「どうしたの?」「あ、すいません。他店では好調なのにウチだけイマイチな本があってPOPを書いたんです。でも全く効果がなくて」「いまに売れるよ」「先週末も一冊も出なくて。ウチだけですよ。情けないし本

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