きさらぎ書店、はじめます。
こんばんは、如月伊澄です。
どこかでお話したかもしれませんが、伊澄さんは昔、書店員として働いていました。
「書店員は本を売るのが仕事」ということで、いろいろしがらみはありましたが、私は割と自由にやらせてもらえていたので、オリジナルで仕掛け本のフェア展開やチラシを作って広告したりしてました。
業界の裏話をするつもりはないので細かいことは省きますが、徐々に売りたい本では無く、売るべき本にウェイトを高くするよう流れが変わってきて、画一化した売り場が求められるようになってきました。
求められるのは書店員としての矜持ではなく、指示通り売り場を作り利益になる本を売る能力、売れない本は容赦なく切り捨てる働き方でした(あくまで私がいた書店では、の話ですよ)
ここで上のやり方に納得できずに反旗を翻した……のであれば多少は格好がつくのかもしれませんが、私がやめたのは単純にお賃金が少なすぎて生活できなくなりそうだったからです。
書店で働くのが嫌になったとか、本が嫌いになったわけではないので、書店のお仕事は楽しかったし、今でも本屋が好きです。お給料がよければ、本当は書店で働き続けたかったな。
なんでこんな話を急に始めたかというと、この書店員時代終盤に、ふとやりたいなーと考えたことがあって。
それが【自分書店】。
自分の好きな本を紹介して「いいじゃん」と思ってくれた人に買ってもらう。感想の交流会なんかもできたらいいな。そんなイメージでした。
とはいえ、実際には個人書店なんて夢のまた夢。
書店のシステムを知っていれば、途方もない夢です……でした。
不思議なことに私は今「note」というプラットフォームを借りて、不特定多数の相手に自分の話を聞いてもらえる場所があります。
いいなと思ったらすぐ購入できる「Amazon」という膨大な在庫に誘導する術も持っています。
紹介したものを読んでくれた人が、コメントを残して交流できる場所も用意できそうです。
あれ【きさらぎ書店】できそうじゃない?
ということで、ここに【きさらぎ書店】を開店させていただきます。
営業日は店主の気まぐれです。
買っても買わなくてもいいし、POPだけ見に来てくださっても嬉しいです。
こんな感じのPOPを使って本を紹介していく予定です。
いつまで続くかはわかりません。
黒牢城 米澤穂信
角川 2021年
久しぶりに自作POPを上げてみるの、なんかめちゃくちゃ恥ずかしいな……。若かったな、あの頃。
第一回で心折れそう。デザインの甘さを、若さでごまかせる歳でもないしなぁ。一応、続けるのであれば紹介文やあらすじはつける予定です。
【7月11日追記】
きさらぎ書店記念すべき営業1日目です。
よろしく御願いします。
【8月26日追記】
きさらぎ書店8月の人気書籍です。
それなりに楽しく書いてます、9月も何冊か紹介できたらいいな。
私は好きなんだけど、あまりウケなかったホラーフェアです。
やっぱりわかりやすいタイトルって大事。
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