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たぶん「書店を守れ=書店員を守れ」ではないから

少し前に↓が入荷しました。

私個人はれいわ新選組を支持しています。だからといって、自民党議員の本をすぐ返すなんてことはしません。

似た思想の書籍だけで固める店があってもいい。ただ私のスタンスは違います。もし店長や経営者になっても変わりません。結論を押し付けるのではなく、様々な角度からお客さんに考えるきっかけを提供するのが本屋の役割だと考えています。

もちろん思い入れを棚作りへ持ち込む姿勢は悪くない。同じジャンルで担当を長く務め、関連本を多数読んでいれば「こういう本を置きたい」みたいな意欲が芽生えるのは自然なこと。成長の証ともいえます。アイドル歌手としてキャリアをスタートさせた芸能人が、やがて作詞作曲やプロデュース業へ進出していくように。

「書店を守れ」という声の高まりを噛み締めつつ、それが必ずしも「書店員を守れ」を意味しないことに危機感を覚えています。だからこそ、どんなに忙しくても選書に関する意識は忘れない。

短時間のパートや新人なら、あるいは接客業務に専念するだけでいいかもしれない。レジや電話対応、客注処理も大切な仕事だから。でも新刊情報を調べて「注文しないんですか?」みたいな意見を担当へ伝えるだけでも違うはず。

私は正社員ではないので100%棚を自由にはできません。実は社員であっても同じです。会社の意向や大人の事情で置かないといけない本があるから。ゆえに「一冊の棚差し」で勝負しています。

たとえば政治の棚に↓を並べてみたり。

山本太郎さんの著書を置きたい気持ちもあります。しかしちょっと内容が古い。新刊を出してもらえると嬉しいです。

社会問題の棚だと↓がオススメ。

いずれも、この国に必要な本だと確信しています。だから商売なのはわかったうえで返品しない。まったく動かないわけでもないし。

まず己を養い、なおかつ公のためになる。そんな仕事を続けていきます。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!