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ココナラに選書サービスってあるんですね

先日かの有名な『夢をかなえるゾウ』を読みました。

そこには過去に思い描いていた夢を深掘りするようなシーンがありました。
それで思い出したんですよね。
働く楽しさを1番感じた瞬間。
これを仕事にできたらいいのにって思ったことがありました。
あれが人生ではじめて働くことに対して浮かんだ具体的な夢だったなと。

大学生の頃、地元の本屋さんでアルバイトしていました。
家から1番近い本屋さんで、バイト募集の張り紙を見たと母から聞き、その日のうちに応募の連絡をするくらいにはやりたいアルバイトでした。

しかも当時の最低賃金か、それ以下だったかも?というくらい、時給は低いものでした。
まだ最低賃金について広く言われる前の時代でしたし。

そこまで大きくない本屋さんで、文庫本は棚6竿分くらいだったと思います。
でもその1/6が岩波文庫と岩波新書という、唯一返品できない商品を置いている、こだわりの強い店長のお店でした。

結局アルバイトをはじめて2年ほどで、店長の高齢化を理由にお店を畳むことになり、本当に残念でした。
楽しいアルバイト先がなくなることはもちろん、町から書店が無くなることも、本当に残念だなと思った記憶があります。

閉店の折り、ゆかりの人を呼んで小さなパーティーをしたのですが、高齢な方をはじめ多くの人が集まったので、町で愛される書店だったのだなと感じました。

そんな書店バイトをしていてとても記憶に残っている出来事があります。
それはお客さんに本を選んであげたことです。

日頃そんなに本を読まないお客さんだったようなんですが、偶然読んだ宮部みゆきさんの有名小説がとても面白かったそうなんですよね。
それで他にも読みたいんだけど、たくさん本を出していて、どれを読んだらいいかわからないと言われました。

私もミステリーは基本的に読まないのでそこまど詳しくはなかったのですが、そんな私でもめちゃくちゃ楽しく読めた宮部みゆきさんの本があったので、それをすすめました。
それがこちら。

この本、めちゃくちゃ面白いんですよね。
お話は殺人事件についてなんですが、面白ポイントとしては、全てお財布の視点で物語が書かれているところ。

事件を捜査する警察のお財布、ちょっと事件に関わった一般人のお財布、犯人のお財布など。
直接被害者やその関係者、刑事さんの視点などで書かれるわけではないので、ちょっと軽い雰囲気で描かれています。

お客さんはそのままこの小説を買ってくれました。
それだけでも十分嬉しかったのですが、なんと1週間ほど後にまた来店してくれたんですよね。
あの本面白かったよーって言いながら。

思い返すと、この体験が自分の人生の中で、仕事を通して1番嬉しかった出来事かなって思うんですよね。
誰かに本をおすすめする仕事ってあるのかなと思い立ち、ココナラを調べてみました。

そうすると、少ないながらもあるんですね。
選書サービス、3〜4冊選んで1,000円っていうのが相場みたいです。
そこまで出品数は多くないので、いやらしい言い方をすると、儲からないお仕事なんでしょう。

でもこのお仕事、クライアントさんの好きな本を知れて、どんな本に興味があるのか聞けて、それを受けて本を探すんですよね。
それってめっちゃ楽しそう。

とりあえずココナラを使ったことがなく、使ってみたいという気持ちがあるのもあって、選書サービスを受けてみようかなって思うんですよね。
ココナラ初利用としては、単価もお安いですし。

いやーココナラではどんなことでも仕事になるんだなぁっていうのが面白いですね。
選書サービスを受けてみたら、また感想をnoteに書きますね。
さーて、どの方に依頼しようかなーワクワク。

ちなみに書店バイト以降の私の夢は、図書館司書でした。
本を売らなくても収入になって、流行りの本に振り回されなくて済むかなという思いもありました。
しかも結構暇そうだから、片手間に本が読めたら最高だよなぁなんて下心も(どの図書館でも読書してサボってる司書さんは見たことがありません)。

でも図書館司書ってなかなかなれないんですよね。
募集も多くないし、土日出勤有りだし。
今は自分の中の、図書館司書への憧れを叶えつつ、希望する生活を送る方法はないものかと模索中です。

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