丑久保和哉:書籍編集者

ビジネス、文芸、歴史等を担当(noteの運用は所属組織とは関係ない個人の発信)です。サ…

丑久保和哉:書籍編集者

ビジネス、文芸、歴史等を担当(noteの運用は所属組織とは関係ない個人の発信)です。サッカー、映画、写真、旅行が主な趣味で仕事以外の本も読ます。20年弱の編集者人生の中で200冊以上の本を編み、近年は新人著者の発掘にも尽力中です。SMAPとXJAPANが好き。夢は柴犬と暮らす事!

最近の記事

最初はうまくいっていた編集者と、なぜ関係が悪くなってしまうのか?

編集者との付き合いに悩んでいる方が多いようです。 特に、最初のほうは結構うまくいっていたのに、 途中からダメになるというケースが多いようです。 どういう傾向にある人がそうなってしまうのか、 そこそこ整理できたので纏めます。 なお、以下はもちろん、 著者さんの立場からすれば逆のことが言えるので、 僕も当然、自分への戒めとして書いています。 ①最初の企画書に固執する方 意外と自分のセールスポイントは自身ではわかりません。かつてエジソンが蓄音機を発明したとき、彼は当初「会議

    • 出版企画書の「”ここ”を直せばもっとよくなる」という7つのポイント

      1年にかなりの数の企画書に目を通しますが、時折り「自分の企画書の良かったところと、悪かったところを教えてください」と言われます。 良かったところは各自異なることが多いのですが、悪かったところはそこそこ共通点があると感じます。 「企画が弱い」「著者性がない」「ウリが不明」など、いわゆる企画内容の良し悪しではありません。あくまで企画書そのものについて纏めたものなので、新人さん、ご経験の浅い著者さんのご参考になれば幸いです。 ①著者略歴が長すぎる 長いだけならともかく、時折り

      • 「書店訪問をしたほうがいいのですか?」と訊かれますが…

        じつは元書店員でもあるのですが、初めて本を出すという著者から「書店訪問をしたほうがいいのですか?」と問われることがあります。 僕が書店員の頃も、自著が出版されると「どうかよろしくお願いします」「売って頂きありがとうございます」とご来店される著者がおられて、書店員としても「がんばってこの本を売ろう」となったものです。 ところが、いつからかこの書店訪問において、書店へのリスペクトに欠ける行為が目立つようになってきたようです。書店から「ノーアポで著者を来させないでください」と言

        • 出版できる人は20人中1人を切る…どんな人をお断りすることが多いのか?

          よく「本を出したいのですが」というご相談を頂きます。 ただ、実際に出版できる確率は3%くらいでしょうか…確率的に20人に1人は切っていますので。 企画内容や著者性、相性の問題ではなく、「どういう人」をお断りすることが多いのか、けっこう整理できたので書き残しておきます。 ①「本を出したいです!」という売り込みだけの方 →「では企画書を送ってください。書式は問いません。拝読した上で検討させて頂きます」と返すと半分はいなくなります。 ②「編集者と会えたら本が出せる」と思い

        最初はうまくいっていた編集者と、なぜ関係が悪くなってしまうのか?

          自己紹介|はじめてのnote

          ごあいさつ出版社で書籍編集をしています。 noteはこれまでつけていなかったのですが、書き溜めていたものや書きたかったことが増えてきたので、忘備録としてはこちらに残したいと思います。 出版のことくらいしか話せないのですが、どなたかのお役に立てれば幸いです。よろしくお願いいたします。 プロフィール職業:会社員(書籍編集者) 家族:既婚 住居:東京都 出生:1982年9月9日 趣味:サッカー、映画、旅行、カメラ、読書 特徴:割と早起き、ジョギングする人、大人数が苦手、なぜか怖い

          自己紹介|はじめてのnote