慶應義塾大学出版会 Keio University Press

学術書・教科書を中心とした本を出版しています。本の立ち読みや、書店フェア、臨場感のある…

慶應義塾大学出版会 Keio University Press

学術書・教科書を中心とした本を出版しています。本の立ち読みや、書店フェア、臨場感のあるイベントレポート、こぼれ話などを発信していきます。草の根活動としてゆるく、でも、言葉は熱く語ります。https://www.keio-up.co.jp

マガジン

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  • 売れた本

    月間・年間で売れた本をご紹介。 月間はベスト10、年間はベスト20でご紹介します。

  • 書評に出た本

    書評が掲載されたり、受賞したりした本の中から、話題の本を月ごとに紹介しています。

  • 雑誌『教育と医学』

    雑誌『教育と医学』の【試し読み】などをお読みいただけます。『教育と医学』の創刊は1953年、昨年(2019年)夏にリニューアルを行い、それまでの月刊に代わり、隔月刊での刊行となっています(奇数月1日発行)。

  • 三田文學note

    『三田文學』編集部によるマガジンです。 『三田文學』(発行:三田文学会 発売:慶應義塾大学出版会)という文学の雑誌を作っています。 発行は季刊、つまり一つの季節に一冊、年4回、1・4・7・10月の12日頃から新刊が発売されています。  最新号についてのご紹介、雑誌作成の裏側で生まれたこぼれ話、イベントに関してのレポートなどをお届けしていく予定です。

最近の記事

【試し読み】『十四億人の安寧――デジタル国家中国の社会保障戦略』

14億の民、2.8億の高齢者を抱える巨大国家・中国は現在、経済・人口・財政面で三重苦に直面しています。特に、国の安定を左右する社会保障をどう持続していくかが今後の重要な課題です。 『十四億人の安寧――デジタル国家中国の社会保障戦略』(片山ゆき 著)では、インシュアテック、ヘルステックなど最新デジタル技術を擁する民間企業を巧みに巻き込みながら、大変貌を遂げつつある中国社会保障の知られざる側面を解説します。 このnoteでは、「まえがき」を特別に公開いたします。ぜひご一読くだ

    • 【試し読み】『マテリアル・ガールズ』

      2024年9月刊行の『マテリアル・ガールズ』は、混迷をきわめるジェンダー問題を分析し、平等な社会のための現実的な解決策の提示を試みた1冊です。今回は日本語刊行に際して、翻訳をご担当頂きました大阪電気通信大学の中里見博先生による「訳者あとがき」を特別公開致します。ぜひご一読下さい。 ***  本書は、Kathleen Stock, Material Girls: Why Reality Matters for Feminism, Fleet, 2021の全訳である。著者のキ

      • 【試し読み】『現代日本の金融システム――パフォーマンス評価と展望』

        バブルとその崩壊から不良債権問題、世界金融危機など、アップダウンを繰り返しつつ、30年にわたる長期停滞からの脱出を模索してきたわが国の金融システム。 『現代日本の金融システム――パフォーマンス評価と展望』(内田浩史 著)は、その半世紀を顧みることで、システムの何が機能し、何が足りなかったのかを明らかにする1冊です。 このnoteでは、特別に第1章「金融システムをどのように評価すべきか」の一部を公開いたします。ぜひご一読ください。 *** 第1章 金融システムをどのように

        • 【訳者特別寄稿】『マイナーな感情』を訳して――アジア系アメリカ人の痛みとアイデンティティを描く(池田年穂)

          10月新刊『マイナーな感情』は、白人社会から「模範的なマイノリティ」と目されながらも存在感が薄く、複雑な感情や痛みを抱えつつ生きるアジア系アメリカ人の姿を描くノンフィクションです。 今回は、訳者の池田年穂氏より、本書の原著者キャシー・パーク・ホン氏を日本の読者にご紹介するとともに本書の読みどころを解説した書き下ろしの文章をいただきました。以下に公開いたしますので、ぜひご覧いただければ幸いです。 *** カマラ・ハリスは女性初のだけでなく、アジア系アメリカ人初の大統領にな

        【試し読み】『十四億人の安寧――デジタル国家中国の社会保障戦略』

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          32本
        • みんなの感想まとめ
          85本

        記事

          2024年8月に売れた本ベスト10!

          2024年8月に売れた本をご紹介します。 (2024年7月26日~8月25日までの売上データをもとにしています。) 第10位■日本バイオインフォマティクス学会[編]『バイオインフォマティクス入門 第2版』 発行部数1万部を超える、バイオインフォマティクス技術者認定試験公式教科書の改訂版。全項目が見開き2ページで構成され、そこに参考文献・練習問題も付くという、使いやすい仕様はそのままに、近年の研究・開発動向を反映して、深層学習やAI、研究倫理等の項を増補。 認定試験受験者は

          2024年8月に売れた本ベスト10!

          【書評に出た本】2024年8月

          8月に書評掲載された本をご紹介します。 ■佐藤清隆[著]『円の実力——為替変動と日本企業の通貨戦略』最新の企業調査に基づく著者オリジナルの経済分析によって、今日のわが国と円の「真の姿」をわかりやすく説明。 過去17年にわたって日本企業へのインタビュー調査とアンケート調査のプロジェクトに関わってきた著者が、これまで構築した独自データベースに基づく研究成果を踏まえて、上記の課題を分析・解説する。 ↓ 書籍の詳細はこちらから ↓「現代経済解説シリーズ」の特設サイトはこちらか

          【試し読み】『ネクスト・インテリジェンス』

          必要なのは、より多くの情報ではない、利益の自覚である。 急速なデジタル化により情報の洪水におぼれそうな現代。8月新刊『ネクスト・インテリジェンス』(北岡元 著)では、高度情報化時代の中で正しく判断・行動し「利益を実現する知識=インテリジェンス」について、安全保障・ビジネスにわたる代表的な理論と多様な事例から分かりやすく解説します。 このnoteでは、本書「プロローグ 利益をいかに実現するか」より一部を特別に公開いたします。ぜひご一読ください。 *** プロローグ 利益を

          【試し読み】『ネクスト・インテリジェンス』

          雑誌『教育と医学』(2024年9・10月号)「特集にあたって」「編集後記」公開

           雑誌『教育と医学』の最新号、2024年9・10月号が、8月27日に発売されました。今号の特集は、特集「子どもの心と育ちを理解するツール」です。  乳幼児における発達支援、また学齢期以降の特別支援教育において、さまざまな心理検査や発達検査が行われています。それらの多種多様なアセスメントツールを、1人ひとりの子どもに合ったかたちで活用するためにはどうすればよいでしょうか。また子どもの心理や発達を見立てるとはどういうことでしょうか。今号は、保護者・支援者と子ども、そしてツールとの

          雑誌『教育と医学』(2024年9・10月号)「特集にあたって」「編集後記」公開

          【イベント報告】藤野可織さんが語る、小説の書き方

          こんにちは! 編集部員Aです。 先日の8月3日には、オンライン配信限定で「織田作之助青春賞事務局・三田文學編集部が送る夏のZoom座談会――藤野可織さんが語る、小説の書き方」というイベントを行いました。 藤野さんには、編集部からの3つの質問に加え、なんと29件もの参加者からの質問にお答えいただきました!みなさま、たくさんの質問をありがとうございました! また、どうしても今年応募したいけど当日見逃してしまった……というお声も多く、三田文學YouTubeチャンネルにイベン

          【イベント報告】藤野可織さんが語る、小説の書き方

          【試し読み】『韓国軍事主義の起源』

          2024年8月刊行の『韓国軍事主義の起源』は、朝鮮史研究の泰斗、カーター・J・エッカート氏による集大成。19世紀後半の朝鮮王朝末期から第二次世界大戦までの時期を精査するなかで、植民地期の満洲国軍官学校の世界へと足を踏み入れ、韓国近現代史の核心へと迫った1冊です。今回は日本語刊行に際して書き下ろされた「まえがき」を特別公開致します。ぜひご一読下さい。 *** 日本語版へのまえがき 1961年から1979年にかけて韓国に存在した朴正熙の開発独裁政権は、1860年代以降、朝鮮半

          【試し読み】『韓国軍事主義の起源』

          【書評に出た本】2024年7月

          7月に書評掲載された本をご紹介します。 ■小平麻衣子・井原あや・尾崎名津子・徳永夏子[編]『サンリオ出版大全――教養・メルヘン・SF文庫』詩とメルヘン、いちご新聞、リリカ、サンリオSF文庫、映画……数々の出版物と〈ギフト〉を世に送り出した、1960年代から1980代までのサンリオの多彩な文化事業に迫る サンリオ創業者の辻信太郎と、詩人のやなせたかしが出会い、抒情とヒューマニズムの夢をのせた出版事業が走り出す。「かわいい」キャラクター事業のかたわら、数々の出版物を世に送り出

          【試し読み】『ウィーン1938年 最後の日々』

          1938年に起こったナチス・ドイツによるオーストリアの合邦(アンシュルス)。この未曽有の事件に直面した当時のオーストリア/芸術都市ウィーンの文化状況が崩壊していく様子を、歴史的背景とともにたどりなおす、『ウィーン1938年 最後の日々――オーストリア併合と芸術都市の抵抗』(高橋義彦 著)。 このnoteでは、序章より一部を特別に公開いたします。ぜひご一読ください。 *** 序章 一九三八年の「輪舞」  いわゆる「世紀末ウィーン」を代表する作家アルトゥア・シュニッツラー

          【試し読み】『ウィーン1938年 最後の日々』

          2024年7月に売れた本ベスト10!

          2024年7月に売れた本をご紹介します。 (2024年6月26日~7月25日までの売上データをもとにしています。) 第10位■パトリシア・B・マコーネル[著]/村井理子[訳]『犬と会話する方法——動物行動学が教える人と犬の幸せ』 翻訳家・村井理子氏絶賛! カリスマ・ドッグトレーナーが伝授する最高のコミュニケーション術。大の愛犬家である村井理子氏による優れた翻訳で、全ての犬好き、動物好きに贈る。 「著者は、愛する動物との別れにもページを割いている。その記述を読んだとき、私

          2024年7月に売れた本ベスト10!

          【イベント案内】2024周作忌 永井荷風と遠藤周作――あるいは断腸亭と狐狸庵

          こんにちは! 編集部員Aです。今回は『三田文學』の編集長を務めた遠藤周作を偲ぶ集い、周作忌イベントのご案内です。詳細は下記ご覧ください。 参加ご希望の方は、下記Peatixサイトからお申し込みください。 ※会場参加とオンライン参加でチケットの申込欄がそれぞれ別になっております。 ※シンポジウム後に三田キャンパス内で周作忌の集い(立食形式)を行います。お申込み後のフォーム画面上のご質問で参加の有無をお知らせください。 ■周作忌の集い(立食形式)のお知らせ■ 三田キャンパス

          【イベント案内】2024周作忌 永井荷風と遠藤周作――あるいは断腸亭と狐狸庵

          『三田文學』2024年夏季号(158号)のご紹介

          こんにちは。編集部員Sです。本日7月19日は、『三田文學』2024年夏季号(158号)の発売日です。 特集は「台湾現代詩――輝ける海洋の花」。昨年11月に開催された国際的な詩歌イベント「高雄世界詩歌節」の中核を担った高雄の青年詩人6名の鮮烈な作品を、取りまとめ役の詩人・林達陽氏による解説と、日本から参加した詩人・柏木麻里氏のエッセーとともに紹介しています。 小説のラインナップも、台湾との関連性が深いものとなっています。東山彰良氏「CRYING」は台湾が舞台。マッチングアプ

          『三田文學』2024年夏季号(158号)のご紹介

          【イベント案内】文学と落語の交差点

          こんにちは! 編集部員Aです。今回は三田キャンパスとオンラインのハイブリッド形式で行うイベントのご案内です。弊誌編集長や現役の落語家、落語家に弟子入りした慶應義塾大学教授が登壇します。詳細は下記ご覧ください。 参加ご希望の方は、下記Peatixのページからお申し込みください。 ※会場参加とオンライン参加でチケットの申込欄がそれぞれ別になっております。 ※学生の方は会場参加のみ500円です。また、当日学生証のご提示をお願いします。 ※三田文学会会員の方はお名前が分かるように

          【イベント案内】文学と落語の交差点