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【なぜ「小説」という表現を選ぶのか】小説にしかできない表現を考える(2023年10月号特集)

【なぜ「小説」という表現を選ぶのか】小説にしかできない表現を考える(2023年10月号特集)


文字ならではの表現 小説という手法を選んだ以上、小説でしかできない表現、小説ならではの表現をしたいものですが、では、小説ではどんなことができるでしょうか。

読者の想像に委ねられる。

心理が直接書ける。

あとで「ない」と書ける。

 映像の強みは、なんといっても現物を指し示せることで、画面にりんごが出てくれば、それを見る人の脳に寸分違わずりんごの絵が再生されます。
一方、「りんご」という文字

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【童話は「子ども向けの翻訳」】童話・児童文学の文章作法(2017年3月号特集)

【童話は「子ども向けの翻訳」】童話・児童文学の文章作法(2017年3月号特集)


 設定と構成が決まったら、いよいよ書き出します。文章作法については、かなりの部分で小説やエッセイと共通していますので、ここでは、童話特有の文章作法について触れます。

子ども向けに翻訳するという発想の文章術 大隈秀夫『文章の実習』に、子ども相手の文章では「減価償却」という言葉が使えず、「会社などにある機械は使っているうちに古くなり、いつか買い換える必要が出てくる。新しい機械を買うための費用を会社

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AmazonでKindle絵本を出版する手順(手書き絵本の場合)

AmazonでKindle絵本を出版する手順(手書き絵本の場合)

こんにちは!

先日、Amazonで『もろこしコーン』というKindle絵本を出版しました。

今回はぼくが経験した、AmazonでKindle絵本を出版する手順をわかりやすく解説します。

作品づくり絵本作りには、デジタルツールも活用できますが、ぼくは手作りの温かみを感じられるように、手描きの作品を使用しました。

毎年、妻の誕生日に手作りの絵本をプレゼントしているのですが、その作品をKindl

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児童文学としての「機動戦士ガンダム」

児童文学としての「機動戦士ガンダム」

最近、「鬼滅の刃」見て思ったんだけど、炭治郎ってめっちゃいい子よね。
親の立場から見て「理想の息子」だし、妹から見て「理想の兄」だし、組織から見ても「理想の隊員」だろう。
炭治郎みたいなタイプの子は就職活動でも絶対内定たくさん貰えると思うし、入社してからも上司に気に入られて、間違いなく出世が早いはずだ。
そんな彼の性格をまとめると、次の通り。

・明るい
・天然
・純粋
・優しい
・根性ある

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常套句の使いどころ

常套句の使いどころ

こないだ「縛りをかける」という拙文を投稿しました。

南の島の話を書く時に「南国の楽園」は使わない。美味しい料理を紹介する時に「おいしい」以外のコトバで表現してみる。そうやって自らに「縛り」をかけることで、どっかで読んだような文章にならなくて済むんじゃないか、引き締まった文章が書けるんじゃないかといった内容を、拙いながらも綴らせていただきました。

でも、これを投稿した翌日にnoteを開いたら、「

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【作家には「絶対文感」がある?】小説家になれる人はここが違う!(2014年1月号特集)

【作家には「絶対文感」がある?】小説家になれる人はここが違う!(2014年1月号特集)


※本記事は公募ガイド2014年1月号に掲載した阿刀田高先生のインタビューを再掲載したものです。

自分しか書けないものを模索――国会図書館で司書をされていたときに、ライターをされていた?

 友人が出版関係で働いていたこともあり、小遣い稼ぎのために雑文書きをしていたんです。ちょうど様々なPR誌が盛んになった頃で、広告案、翻訳、アンカーなど、字を書いてお金もらえる仕事なら何でもやりましたね。

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「常套句は捨てろ」――朝日新聞の名物記者が文章術でいちばん最初に教える禁じ手

「常套句は捨てろ」――朝日新聞の名物記者が文章術でいちばん最初に教える禁じ手

「美しい海」「抜けるような青い空」「燃えるような紅葉」――。

あなたは文章を書くとき、こんな表現をつかったことはありませんか?
これらは、いわゆる「常套句」と呼ばれる表現になります。

一見、何の害もなさそうな常套句ですが、朝日新聞の名物記者として知られる近藤康太郎さんによると、文章を書く人にとって、最重要レベルの禁じ手になるとのこと。実際、著者がライター志望者にいちばん最初に教えるのは「常套句

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【文学賞を狙うなら読んでおいて損はなし!】文学賞の予選選考者が注目する意外なところ(2012年12月号特集)

【文学賞を狙うなら読んでおいて損はなし!】文学賞の予選選考者が注目する意外なところ(2012年12月号特集)


 文学賞に送られてくる作品はいきなり選考委員が読むのはなく、下読みと呼ばれる予選委員の方がまず粗選をします。では、下読みの方はどんなふうに選考しているのか、ベテランの予選委員の方に取材をしてみました。

予選委員匿名インタビュー――選考の流れを教えてください。

 一次選考は外部の下読みの人たちがやり、二次は編集部でやるというのがほとんどだと思いますが、二次選考も下読みにやらせるというケースもあ

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Kindle出版のご報告『読んでもらえるnote術』

Kindle出版のご報告『読んでもらえるnote術』

この度、電子書籍を発売いたしました!!!

『読んでもらえるnote術
大切な最初の1か月の取り組み方』

おかげさまで「新着ランキング20部門 1位」「売れ筋ランキング3部門1位」を得ることができました。
2024/4/5現在 ベストセラーになっており、レビュー数107 ★4.3 とご好評いただいています。

※ 2023/11~ KDPオールスターボーナス対象
※ 2024/3 NH

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読まれる文章は”完璧すぎる”より”デコボコ”のほうがいい

読まれる文章は”完璧すぎる”より”デコボコ”のほうがいい

当たり前だけど、
道路は”デコボコ”穴があいてるより、
キレイに舗装された
道路のほうが歩きやすい。

文章は逆。
”デコボコ”してるほうがいい。

作りたての道路のような
”ピカピカ”完璧すぎる文章は、
”スルっ”と読めていいけど…

「あれ、なにが書いてあったんだっけ?」

引っ掛かりがなさすぎると
印象に残りずらい。

文章にはちょっとした
”デコボコ感”があるほうが、
読者に”グッ”と刺さ

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プロの編集者もお手上げ【添削しようのない文章】とは?

プロの編集者もお手上げ【添削しようのない文章】とは?

こんにちは!
できるなら…
自分の体型を添削したい
しばじゅんです。

一生懸命書いたのに、
「なにを言いたいのか分からない…」。
こんなこと言われるとショックだよね。

しばじゅんなら泣く。
泣きすぎて
枕からキノコが生えちゃうかも(涙)

編集者として仕事をしていると
時々『どう頑張っても添削のしようのない文章』
ってものに出会うことがある。

プロでも添削しようのない文章とは?僕たちプロの編

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ドラッカーを‘あまり’お勧めしないわけ

僕の周りでも会社からMBAやビジネススクールへ行かれる方が、少なからずおられます。今日はそうした方から時々受ける質問から。

最近日経ビジネスなどでドラッカーが経営学の世界標準に含まれていないといった記事を見ました。確かに経営学史を簡単にまとめたものには、ドラッカーが登場しないことがあります。かく言う僕も、講義で経営学の成り立ちを話すとき、ドラッカーは取り上げません。

ドラッカーがマネジメントの

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【ゼロから始めるnote生活 06】noteのフォロワーの増やしかた/1,000人達成までの道のり

【ゼロから始めるnote生活 06】noteのフォロワーの増やしかた/1,000人達成までの道のり

ゼロから始めるnote生活というテーマの6話目にもかかわらず、こんなネタをもってきたのには深い意味があります。

これからアナタがnoteを続けていくなかで、必ず悩みぶつかる壁が「フォロワー増えない問題」です。

「noteはフォロワーが増えにくいプラットフォームである」と認識しているかいないかで、継続のモチベーションが変わってきます。

わたし自身なんて3年以上もnoteを運営しているのに、フォ

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【文章作成の基本】指示語のはたらき

【文章作成の基本】指示語のはたらき

 逆説的な言い方になりますが、文章展開(文をつなぐ)で重要なのは、接続詞ではなく、実は指示語の方です。やたらと接続詞で強引につないでいくよりも、指示語をうまく使った方が、自然な文章展開となり読み手に伝わりやすい文章になります。

 接続詞と同様に、中高生のみなさんの文章を見ていると、指示語の使い方が恣意的なケースが多いです。中には、指し示すもの(指示内容)が明確でなかったり、存在しなかったりするた

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