石巻が育てた天才彫刻家たち 第2部 昭和7年6月 高橋三郎翁像が完成

私の目の前に昭和7年6月3日の石巻日日新聞「高橋翁銅像除幕式」という見出しの切り抜きがあります。髙橋三郎は鹿又村の素封家で、女子教育の重要性を考えた人物です。大正14年に鹿又小学校の一部を使用し開校した鹿又実科高等女学校(後の河南高校、現石巻北高校)の建設費を寄附しました。

 記事には「桃生郡鹿又村教育功労者高橋三郎翁の銅像は、その後引き続き小室達氏が高橋翁の人格に敬虔な感激の念を打込んで熱心彫

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『さよなら子供たち』の悲しいシーン

ルイ・マル監督の『さよなら子供たち』(1987)には、悲しいシーンがあります。

というより映画自体が悲しい作品なのですが、とくに筆者の記憶に残っている場面を二つ紹介します。

 

『さよなら…』は第二次大戦中、ナチ占領下のフランスでのユダヤ人迫害がテーマで、監督の実体験を元にしているそうです。

そこで、ユダヤ人の転校生が登場するのですが、同級生たちには出自を隠しています。

同級生たちは、お

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日本の未来は教育改革に|変化を待つのはもうやめましょう

みなさんコロナ渦の中、いかがお過ごしでしょうか。重症患者数は落ち着きは見せているものの、新規感染者が増えておりまだまだ油断できない状況でございます。
そんな中、自身の生活を通して日本のこれから、日本の未来について想いを巡らせている方も多いのではないでしょうか。今回はその中枢である日本の教育について考察していきたいと思います。
と言いますのも、これから日本が経済的にも政治的にも様々な改革が必要となっ

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複数の場所から書く歴史:ティモール、ポルトガル、東京

<写真はリスボンの国立図書館で>

フィールドワークについての書評の依頼

昨年のことだけれど、ケンブリッジ大学の東南アジア研究ジャーナルからティモール島でのフィールドワークに関する本の書評を頼まれてて書評を書いた。書評のリンクは貼っておく。

https://www.cambridge.org/core/journals/journal-of-southeast-asian-studies/ar

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映画『異端の鳥』感想 少年の瞳に込められた世界そのものへの怒り

この内容を、3時間という長尺で観るのは、ほぼほぼ拷問でした。映画『異端の鳥』感想です。

 第二次世界大戦中、東ヨーロッパのとある土地。ナチスのホロコーストを逃れるために疎開した少年(ペトル・コトラール)は、村の子どもたちから迫害されながらも、預かり先の老婆と身を寄せて生活していた。だが、ある日老婆が息を引き取り、それを発見した少年は驚いてランプを落とし、誤って老婆の遺体ごと家を燃やしてしまう。

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圧倒的なインテリジェンスの差。『太平洋戦争日本語諜報戦』武田珂代子

サブタイトルは「言語官の活躍と試練」
太平洋戦争中、アメリカ側が日系アメリカ人の青年たちをどう使って、日本側の情報をつかんで戦争を有利に導いたかという話。日本軍の捕虜の供述や、押収した日記がかなりアメリカの作戦に役立ったというのは聞いたことがあったけど、ここまでまとめられるとすごいの一言。

一般的に、日本の軍隊から家族への手紙は検閲が厳しかった……みたいな話はよくドラマや映画に出てくる。でも、実

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夜と霧 新版

ヴィクトール・E・フランクルの名著。
新板で読んだ。

以前読んだときの衝撃はなかった。
ただし、そこに伝えられるメッセージは変わらず胸を打った。

フロイト派の精神医学社である著者はユダヤ人であるがゆえにアウシュヴィッツに送られる。システム的に、もしくはきまぐれに、収容者たちはガス室に送られたり、単に衰弱して死んでいく。この世の地獄で、著者はどうして生き延びられたのか。
ただ生きたのだ。
健康と

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うれしいです。これからもよろしくお願いします。

映画「ヒトラーの忘れもの」: 戦後のドイツ少年兵 (2016年)

監督: マーチン・サントフリート デンマーク・ドイツ

2020.10月末でAmazonプライム無料が終了とのことなので、以前観た作品を紹介する。
(他のストリーミング・サービスにもあり)
概略程度のネタバレあり。

(写真はすべてデンマークの海岸)

原題は「Land of mine」
「わたしの 国」
「地雷 の埋められた場所」
2つの意味をかけている。
日本語にできないタイトル。

1945

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Bella ciao

初めましての方 初めまして。
前回の記事を読んでくださった方 こんにちは。
香風音(かふぇいん)です。

かふぇいんが偏見で語るソ連軍歌シリーズをやっていきたいと思います…と言いたいところですが今回はヘッダー、タイトルの通りまた番外編。

さて番外編第三回目はBella ciao(さらば恋人よ)です。

本曲は反ファシスト党による自由とレジスタンスの賛美歌として世界的に歌われている。
本曲はポー川

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東京に大雪が降ると事件が起きる。

東京に大雪が降ると事件が起きる。

私のような日本史マニアにはたまらないエピソードです。

①忠臣蔵

元禄15年12月14日(1703年1月30日)、大石内蔵助以下赤穂浪士47名が深夜に吉良屋敷に討ち入り、吉良上野介を討った「赤穂事件」。

東京都心をウォーキングしていると、しばしば忠臣蔵由来の記念碑を見ます。四十七士は複数の藩邸に分けられて収容されたので、そのうちの一部がここにいた、という説明

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