柿生隠者(かきお・いんじゃ)

会社を定年退職し、神奈川県は柿生の里に隠棲する。新聞社、出版社に勤め、記者や編集者をい…

柿生隠者(かきお・いんじゃ)

会社を定年退職し、神奈川県は柿生の里に隠棲する。新聞社、出版社に勤め、記者や編集者をいやいややっていた。独身、孤独を愛する。老人であることを自覚し、記憶力もあやしくなりつつあるので、ここに書き残したいことを書き残しておく。世間から引退したので、社交は望みません。

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  • #リベラル メディアと政治の批評

    メディア(新聞、テレビ等)と政治や社会についての批評です。憲法9条も天皇制も嫌い。真正リベラルの目で世の中をニラみます

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小説 平成の亡霊

前説 本作は、ある新興宗教団体と、その「狂気」を最初に報じた週刊誌編集部の物語です。 物語のほとんどは1989年を舞台にしています。この年は特異年で、4つの大きな出来事が重なって起きました。 1、天皇の死去による63年ぶりの改元。 2、ベルリンの壁崩壊による冷戦の終了。 3、日経平均株価が史上最高値を記録。 4、新興宗教団体による弁護士一家惨殺。 小説としては「4」を主に描いていますが、他の出来事を含め、「1989年」全体を描こうと努めました。 30数年前のこ

    • 左幸子の悲劇 左翼とスキャンダル

      昭和の大女優・左幸子のスキャンダルを振り返るYouTube動画があって、懐かしくて見てしまった。 【衝撃】左幸子が残した恐怖の遺言...旦那を奪った妹の正体に一同驚愕!!「飢餓海峡」で知られる女優の悲しすぎる最期に涙が止まらない!!信じた人全員に裏切られた生涯とは...(乱末2分の1『昭和芸能』 2024/4/23) ちょっとサムネ詐欺的な、テキトーな動画ではあるけど。(「恐怖の遺言」が出てこない・・) でも、忘れていたことをいろいろ思い出して、面白かった。 わたしが

      • スウェーデンの「孤独死」に憧れる

        「廃墟マニア」は世界中にいるが、このスウェーデンの廃屋の動画は、今年1月に公開され、世界中で160万回以上視聴された人気作だ。 60年間世間から隔離され、廃墟となった小さな家で暮らした男性(Bros Of Decay 2024/1/29) 説明文には、機械翻訳らしいぎこちない日本文だが、こうある。 スウェーデンの侵入不可能な森の奥深く、外界とのつながりを最小限に抑え、60年以上孤立して暮らしている自分を想像してみてください。それがミスター・G・ローの並外れた人生でした。

        • 【速報】佐藤可士和プロデュース「シャトレーゼ川崎片平店」OPEN!  大盛況!(川崎市麻生区)

          きょう、近くで「シャトレーゼ」が開店というから、10時開店の30分前に行ったら、だれも並んでいない(写真)。 ぐずついた天気ではあった。でも、このとき雨はほとんどあがっていた。 洋菓子チェーン業界で「ひとり勝ち」と言われるシャトレーゼだが、たいしたことないな、とナメかけた。 ところが、15分ほど近くの公園で時間をつぶして、再び店の前に行ったら、50人くらいの行列が出来ていた(写真)。 ナメてすまんかった。並んでいる人には、「山梨県産白桃スムージー」が紙コップで振舞われ

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          すぐ辞める若者 「短期コミット」時代

          会社をすぐ辞める若者ーーという話題は、聞き飽きた感じがするが、最近の若者の「辞めやすさ」は、少し新次元のようだ。 さっき朝起きてコーヒーを飲みながらYouTubeを見てると、日テレがやはりその話題をやっていた。 新入社員の転職志向が高まっており、いまの会社で「定年まで働きたい」のは約2割しかいないという。 【転職まとめ】転職志向高まる 新入社員の約2割「定年まで働きたい」 / “2週間で800人以上の依頼”「退職代行」サービスに届く声とは? など(日テレNEWS LIV

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          麻生川の桜2024[総集編] 大事故もあった波乱の1カ月(川崎市麻生区)

          今年の麻生川桜まつり(川崎市麻生区)は、5年ぶりの完全開催となったが、ライトアップなどが始まった3月22日(金)には、まだ桜は咲かなかった。 それどころか、パレードなどがおこなわれた祭りの本番の3月30日(土)でも、桜はほとんど咲いていなかった。 実質的な花見の「本番」は、まつり最終日の4月6日(土)、その翌日の4月7日(日)にずれ込んだ。この両日が、今年最高の人出となった。 その2日後、4月9日に、強風で桜の木が倒れるという事故があった。 桜並木の中央、麻生川橋から

          麻生川の桜2024[総集編] 大事故もあった波乱の1カ月(川崎市麻生区)

          ブーニンの糖尿病

          1985年、スタニスラフ・ブーニンが19歳でショパン・コンクールに優勝し、日本で大ブームになったときの記憶は、わたしの中でまだ鮮明だ。 当時はいわゆるバブル期、まだ冷戦中で、ブーニンはソ連のピアニスト。ソ連の有名ピアニスト一家、ネイガウス家に生まれた「貴公子」だった。 ブーニン19歳の天才ピアニスト CM 1986年 中でもよく憶えているのは、人気絶頂のさなか、朝のテレビ番組に出て、(彼の得意の「猫のワルツ」ではなく)子犬のワルツを披露したときのことだ。 演奏を目の前

          芥川賞作家の「経歴詐称」疑惑 火野葦平の「敗戦直訴」をめぐって

          要約 ・芥川賞作家、火野葦平は、戦争末期に「このままでは戦争に負ける」と陸軍トップに直訴した、というエピソードを語っている。 ・今日、火野葦平を論じるさいに、よく引用される有名なエピソードである。 ・しかし、このエピソードは、嘘である可能性が高い。 ・そして、その嘘は、火野の自殺とも深くかかわっていると思われる。 * こんな話、いまさら誰も興味がないと思うけど。 それに、書くなら、ちゃんとした論文の形で残したい、とずっと思ってた。 でも、そんな時間も能力も、わ

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          【熊谷市】同和団体に「デモ費」支給 示現舎のスクープ

          「同和利権」を追及している示現舎(神奈川県人権啓発センター)の宮部龍彦氏が、昨日、見事なスクープを放っていた。 2022年、国会前で行われた安倍元首相の国葬反対デモの参加者に、熊谷市同和対策振興補助金から日当と交通費が支払われていたことが分かった。筆者が熊谷市に情報公開請求して得た資料から判明した。 同補助金は、部落解放同盟熊谷市協議会をはじめとする、少なくとも4つの団体に交付されている。安倍元首相の国葬反対デモだけではなく、他の政治活動や行政交渉、弊舎に対する裁判への動

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          【開店】シャトレーゼ川崎片平店(OPENまであと4日)

          4月24日にオープンする「シャトレーゼ川崎片平店」。 きのう横を通りかかったら、大型看板(サインポール)が立っていました。 店の中をのぞくと、開店準備に忙しいようすが伝わってきました。 近隣には、「ぱんやのともぱん」」や「オリーブの丘」があります。 <参考>

          【開店】シャトレーゼ川崎片平店(OPENまであと4日)

          仕事の痛み

          きのう、ずいぶん久しぶりに「仕事」した。 退職してからも、ときどき人から頼まれて、他人様の原稿を直すような仕事をする。 たいした仕事ではないが、若干のギャラが発生する。ギャラが目的ではなく、義理をはたすためだけどね。 でも、ホント久しぶり。1年ぶりくらい。 仕事そのものはうまくいったようで、関係者にはほめられた。 やれやれ、なんとか務めをはたした、とほっとしたが。 なんか、そのあとの、糸を引く不快感がすごい。 関係者がこれを読んでないことを祈るが(たぶん大丈夫だ

          小池百合子と日本マスコミの「共犯性」 

          (以下、敬称略) 記事にならない部分 天気がよくなったので、冬のあいだに溜まった贅肉を落とそうと、急に運動をはじめたら、腰を痛めてもうた・・ 自分が年寄りであることを忘れると、こういうことになる。 きのうも天気がよかったが、なんだかしょんぼりして、一日中YouTubeを見ていた。 そしたら、「小池都知事の経歴詐称疑惑を告発した小島敏郎氏の会見」というのをやっていた。 外国特派員協会でのその会見を、ぼーっと全部見てしまった。 「法廷ですべてを明らかにする」小池都知

          小池百合子と日本マスコミの「共犯性」 

          【開店】「シャトレーゼ」川崎片平店4月24日OPEN決定!

          開店日未定となっていた「シャトレーゼ片平店」、4月24日(水)OPENと発表されました。 川崎片平店 <新規オープン・営業時間のお知らせ> 4月24日、新規オープンいたします。 ※4月24日~4月28日までの期間の営業時間につきましては、10:00~18:00となります。 〒2150023 神奈川県川崎市麻生区片平8-1-3 (シャトレーゼ公式サイト) <参考>

          【開店】「シャトレーゼ」川崎片平店4月24日OPEN決定!

          現象の外へ 『ブッダという男』

          いまさら『ブッダという男』(清水俊史)を読んでるんですけど。 (半年かかって、やっと図書館で順番が回ってきた) 仏教というのは、つくづく変な教えですな。 ふつう、 「善いことをしたら死後に天国に行ける」 「その天国で永遠の生を得られる」 みたいなことを教えるのが宗教じゃないですか。 そういう宗教は、ブッダが生まれる前からあったんだけど、ブッダの独創性は、この本によれば、そういう「ふつうの宗教」を否定したところにある。 ブッダは、(中略)当時主流だった「瞑想を深

          現象の外へ 『ブッダという男』

          「五体不満足」VS「永遠のゼロ」 東京15区の作家対決

          きょう告示される東京15区補選は、私のような元出版人からは、2人の大ベストセラー作家の対決でもある。 『五体不満足』乙武洋匡 VS 『永遠のゼロ』百田尚樹(日本保守党)、ですね。 どちらも、平成時代を代表する大ベストセラーです。 『五体不満足』は約600万部、『永遠のゼロ』は約550万部超。 部数もほぼ同じ。 どちらも思い出深い。 * とくに『五体不満足』。 出たのは1998年。 もうみんな忘れたかもしれないけど、1998年は、日本にとって最低の年でした。

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          イオン、年寄りイジメか!? GGデーに売り場改装

          イオンでは、毎月15日が「GG感謝デー」。 55歳以上の会員は、5%安くなる日だ。 「GG」とは、「ジジイ」の意味だと思っていたが、いま「Grand. Generation」の略だと知った。なんだ、そりゃ。 ともかく、今日がその日。 私は、比較的大きな買い物は、毎月15日にすることに決めている。 2000円で100円安くなる。これは大きい。 昨日から、15日に買うべきものリストをつくった。 キッチンペーパー、コーヒー粉、ラップ、だし醤油・・などなど。1カ月先を見

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