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仕事の痛み

きのう、ずいぶん久しぶりに「仕事」した。

退職してからも、ときどき人から頼まれて、他人様の原稿を直すような仕事をする。

たいした仕事ではないが、若干のギャラが発生する。ギャラが目的ではなく、義理をはたすためだけどね。

でも、ホント久しぶり。1年ぶりくらい。


仕事そのものはうまくいったようで、関係者にはほめられた。

やれやれ、なんとか務めをはたした、とほっとしたが。


なんか、そのあとの、糸を引く不快感がすごい。

関係者がこれを読んでないことを祈るが(たぶん大丈夫だろう)。

仕事の相手や関係者が悪いわけではない。

終始、友好的に、仕事は済んでいる。


退職して、好きなことをして、嫌いなことはせず、人に合わせる必要のない生活をしている。

それに慣れすぎたんだろうね。

ちょっとでも自分の「自由」が侵されると傷つく。

久々に、人に合わせて、考えたくないことを考え、言いたくないことを言ったり、したくないことをしたりしなければならなかった。

下げたくない頭を下げたり、つくり笑いをつくったり。

ああ、これが「仕事」というものだった、と、久々に実感した。


そして、いやーな感じが残った。

全身にコールタールを浴びたような。


仕事って、いやだねえ。

つくづく思う。

なんでこんなこと、しなけりゃならないのか。


ほんのちょっと仕事しただけで、そう感じ、そう思った。

これを、むかしは、毎日のようにベッタリやってたなんて、マジ信じられない。


貧乏でも、自由がいいわー、と思った。




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