菊地正夫

北海道出身。伊勢丹のWebデザイン会社をやっていました。いまは、早大EC「エッセイ教室…

菊地正夫

北海道出身。伊勢丹のWebデザイン会社をやっていました。いまは、早大EC「エッセイ教室」で修業中。いちおうエッセイスト💦 大酒が祟り、昨年末から1か月間入院。体力が完全に戻るまでは、水曜日の週一投稿(9:00 Up)。ときどき土曜に気まぐれ投稿、ということに。^^

最近の記事

「医食同源」 - 低脂質ダイエット・健康法【エッセイ】三〇〇〇字

「喰うことは生きること也」  それほどに喰うことが愉しく、いまが人生でいちばん健康じゃないかと思うぐらいに、健康である。大酒が祟り1か月の入院を余儀なくされ、詮方無く禁酒生活を続けていることが幸いしていると、むろん認めざるを得ない…。が、それだけではない。肝臓・膵臓を労わるために、厳しい脂質制限をしている(課された)ことが大きい。入院中は永平寺の修行僧のような食生活をしていたわけだから、なにを喰ってもご馳走となるのであるが…。  1月23日の退院後にまず必要だったことは、減

    • 祈り【エッセイ】六〇〇字

       早大エクステンション「エッセイ教室」夏講座(全六課題)、最初の課題は、「祈り」。  夏講座が始まった翌日が、東京都知事選挙。1974年の第10回参議院選挙が、7月7日だったようで、ちょうど半世紀ぶりの七夕選挙となりました。 結果は、投票所が閉まると同時、開票率0%で当選確定が出る、「ゼロ打ち当確」。19時59分59秒に、スーウっと、投票用紙を箱に入れたとたんに、「選挙速報 !『小池百合子氏当確! 三選』と出ることになる。その締切り直前のお方が、「小池百合子」と書いたとしても

      • ロールモデル【エッセイ】二四〇〇字

         「スーパーカー・ゴルフ」とおだて上げながらこき使っていた車も、食材の買い出しがウォーキングルートに組み込まれ、加えてコロナ禍や、脊柱管狭窄症を患ったせいでゴルフに行かなくなり、最近はホコリを被っているような始末。放置しておけばバッテリーがふくれて(放電して)しまうわけで、仕方なくご機嫌取り(充電)に首都高を走らせることにした。ところが、走らせてみるとやはり、その魅力に惚れ直し、月1、2ペースでドライブ(お隣は空席、と相変わらずだが・・・)をするようになった。というような話を

        • 「ドライブ・マイ・カー」【エッセイ】一〇〇〇字

           コロナ禍あたりから、月イチでガラガラな日曜日の首都高をぶっ飛ばしている。  騒動が始まってからツレは駐車場でホコリをかぶっていることが多く、完全にウンともスンとも言わなくなり、バッテリー、交換。慰謝料、ゴルフ代三回分相当を支払うはめに。そう、ドライブは充電が目的である。  そもそもは運転大好き人間。ある時期までは、スーパーへの買い出しやゴルフで頻繁に乗っており、「スーパーカー・ゴルフ」と言っていた。のだが、15年前にウォーキングを始めてから、8000歩達成の“ご褒美”となる

        「医食同源」 - 低脂質ダイエット・健康法【エッセイ】三〇〇〇字

          律儀【エッセイ】二六〇〇字

           日課としている朝風呂の最中。決まってある時刻、7時24分位に上空を白い物体が通過することに、ある日、気づく。  住まいの集合住宅は、新宿区にある。羽田近辺の大田区や川崎市、通過域になる千葉や神奈川とは違って飛行機を見かけることはないと思っていた(2020年2月から開放された「羽田新ルート」の時間帯以外は)。それだけに、少年のように心を躍らせた。浴槽につかって「いい湯だな~」なんて鼻歌まじりのときであるから、なおさらである。 「飛行船か? にしちゃ高すぎるし、動きがそこまでゆ

          律儀【エッセイ】二六〇〇字

          節目【エッセイ】八〇〇字

           早大エクステンション「エッセイ教室」春講座(全八課題)の最終課題は、「節目」。早いもので、2024年も半分になろうとしています。その節目になるのが、七夕の節句。もう少しですね。  私の人生における節目は、就職(仕事選び)、転職、異動、そして独立だったように思います。             ※  就職をきっかけに免許を取得し、半世紀。歴代の愛車たちの排気量は、私のキャリアに合わせるかのように、大きくなってきた。  学部近くのバイト先のオーナーに誘われ、飲食店のチェーン化計画

          節目【エッセイ】八〇〇字

          自由題【エッセイ】六〇〇字

           早大エクステンション「エッセイ教室」春講座。七回目(全八回)の課題は、自由題。  もちろん、「タイトルを自分で自由に決めて良いよ」という「自由題」。師匠の話では、過去に、お題が「自由題」と勘違いした人物がひとりだけいたとか(師匠の冗談だと思うのだけど)。その二人目がいてもいいのでは? ということで、自由題のタイトルを「自由題」で書いてみることにしました。エッセーとは、「試み」ということらしいので、こんな試みも面白いのでは? ただ、「自由題」のタイトルに合ったエッセイになって

          自由題【エッセイ】六〇〇字

          旅路【エッセイ】六〇〇字

           早大エクステンション「エッセイ教室」春講座。六回目の課題は、「旅路」。想い出すのは、『男たちの旅路』。生き残りの元特攻隊員のガードマン(鶴田浩二)と、戦後生まれの若者たち(水谷豊、森田健作、桃井かおりなど)とのドラマでした。脚本は、山田太一。TVドラマ史に残る名作です。  第一回放送は1976年春。この時期ワタクシは卒業直前、郊外レストランチェーンをめざして群馬・太田の実験店で奮闘していました。  ここでワタクシが描くのは、「人生の旅路」。『生きがい』で描いた内容と一部が重

          旅路【エッセイ】六〇〇字

          みずいろ【エッセイ】六〇〇字

           早大エクステンション「エッセイ教室」春講座。五回目の課題は、「水色」「みずいろ」「みず色」。「水色」には、爽やかさのほかに、頼りなさのイメージ、「Blue」=「憂鬱」のイメージもあります。「love is blue.」という歌もありました。半世紀以上前ですが…💦 私は、高校時代に飛びました。                  ※  ボクの初恋のひと、Yさん。一つ歳上で童顔のかわゆいひと。体育祭のダンスで二年続けて一緒になるという、「オクラホマミキサーの法則」を覆すような幸運

          みずいろ【エッセイ】六〇〇字

          雨模様【エッセイ】六〇〇字

           早大エクステンション「エッセイ教室」春講座、四回目の課題は、「雨模様」。ご承知の通り、まだ雨は降っていません。降りそうな時分、状態のこと。そして、「雨」をどう表現するか。やはり、最近のワタクシとしては、こうなってしまいます。あなたの場合は、「雨模様」をどう解釈、表現しますか? ※TOP画像は、「雨模様」という和菓子です。^^ 徳島の「菓游 茜庵」サイトから ちなみに、「雨跡」「雨のしらせ」「雨拍子」という和菓子も。                ※  「ガンマGTPが、一

          雨模様【エッセイ】六〇〇字

          ワタクシの政治的流儀【エッセイ】二八〇〇字

           「五本に一本は書かねば、筆が腐る」ということで、政治ネタ。そのTOP画像は、昨年4月の新宿区議会議員選挙のポスターを真剣に見つめ話し合う中学生カップルの写真。こんな子たちが多く育てば、日本の政治成熟度も高まるのだが。 東京15区:59.3%、島根1区:55.38%、長崎3区:64.55%  先日の補選のこの数値、「投票率」? いや違う。だったとしたら、(高率とは言えんけど)まだいい。悲しいかな、棄権率なのである。「政治とカネ」事件で、これほどまでに騒動になっているのに、で

          ワタクシの政治的流儀【エッセイ】二八〇〇字

          横顔【エッセイ】六〇〇字

           早大エクステンション「エッセイ教室」春講座、三回目の課題は、「横顔」。「顔」絡みでは、そのものズバリ、「顔」。そして「素顔」「別の一面」(表の顔、裏の顔)(昼の顔、夜の顔)など微妙に違いがあるが、「横顔」って? 英語では、profileって意味もあるのだろうか。「プロフィール、人物紹介」とか「意外な一面」のような意味もありますね。選挙広報で、立候補者の趣味などを紹介する場合も、横顔。さて、どう書くか…  ちなみに、TOP画像は、1965年のテレビドラマ「青春とはなんだ」。原

          横顔【エッセイ】六〇〇字

          志(こころざし)【エッセイ】六〇〇字

           早大エクステンション「エッセイ教室」春講座。2回目の課題、「志」。自分の人生、アメーバのように、ただただ刺激ある方に走ってきただけなので、「志」なんて大仰なものはなかった(たぶん)。しかしそうは言いながらも、ちょっとだけ拘ったところがあったとすれば、こんな感じ、かな?            ※  四十七での起業だったが、二十年続け、ほどほどながらも現役を締め括ることができた。それは、「蛙の決断」があったからかもしれない。  クラーク先生ゆかりの大地の、ド田舎で育ち、東京とい

          志(こころざし)【エッセイ】六〇〇字

          スタート【エッセイ】六〇〇字

           早大エクステンション「エッセイ教室」春講座が4月6日から始まった。年末からの1か月あまりの入院で、1月からの冬講座は全休。春講座の初日6日も欠席したので、先週13日が、久しぶりの授業になる。  6日に出た1回目の課題は、「スタート」。死に損なったワタクシには格好のお題と思いきや、「男と女」を絡めろ、と師匠がおっしゃっているとのこと。まだ「再」がつくなら、しっぽり感のある内容にできるかもしれないけど…。いや、それでも思い浮かばない…💦^^ はたと困り申した。そして、考えあぐね

          スタート【エッセイ】六〇〇字

          節酒のススメ【エッセイ】二四〇〇字

          「悪いこと言わない、酒、やめた方がいいよ」  週2日の休肝日でも、なかなか実行できない、そんなあんた! 週2日なんて言っているからできないんだよ。思い切って、酒をやめてしまいな。命に関わるような病気で入院したと思ってさ。やめるほうが、楽。どうしても飲みたければ、週2日だけ飲む。逆にする。このほうが飲める日が待ち遠しく、楽しみになってきて、酒の美味さが増すってもんだ(ホント、そう思うよ、今)。でないと、ガンマ何某の数値が4桁(1,568 正常値:13~64)で緊急入院し、一時は

          節酒のススメ【エッセイ】二四〇〇字

          生きがい【エッセイ】一四〇〇字

           お騒がせの退院から体力が徐々に戻ってきており、中断していた通信講座の課題を確認する余裕もようやく出てきた。すると課題は、なんと「生きがい」。死に損なった人間に、あまりにもタイムリーすぎる。これまで「生きがい」なんぞ、まったく意識してこなかった。ただただ前を向いて進んできただけ、猪突猛進の猪だった。  内閣府の2021年の調査によれば、60 歳以上の男女(2,435 人)に、現在どの程度、生きがい(喜びや楽しみ)を感じているかを訊いたところ、「十分感じている」が 23.1%

          生きがい【エッセイ】一四〇〇字