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自由題【エッセイ】六〇〇字

 早大エクステンション「エッセイ教室」春講座。七回目(全八回)の課題は、自由題。
 もちろん、「タイトルを自分で自由に決めて良いよ」という「自由題」。師匠の話では、過去に、お題が「自由題」と勘違いした人物がひとりだけいたとか(師匠の冗談だと思うのだけど)。その二人目がいてもいいのでは? ということで、自由題のタイトルを「自由題」で書いてみることにしました。エッセーとは、「試み」ということらしいので、こんな試みも面白いのでは? ただ、「自由題」のタイトルに合ったエッセイになっているかどうか、ご判断いただければ、と。💦
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 二十世紀の最終盤。年齢も半世紀に近づく、インターネットの「イ」の時代。得体の知れないWEBデザインを営業品目に、独立する。
 新世紀に入り、ようやくスタッフを募集。就職氷河期が幸いしたか、一流大卒の応募が多くあった。が、「得体の知れない」会社。やはり、「ワケあり」君も、それなりに…。
 一例は、Nくん。筑波にある某国立大出身。「おはようございます」の「お」しか言えない。とはいえ、記憶力は、天才的(地理の全国一をとったらしい)。加えて、WEBの知識も抜群。キー操作は、当然、ブラインド。ショートカットなる操作もむろん、完璧。
 その後、Sさん(けっこうカワユイ)という女性のアシスタントをつけた。すると彼女は、彼の仕事の速さに、目が☆になってしまったのだ。彼も、男。スピードを見せつけるかのように、さらに速くなり、さらに…。
 ある日。(Sさんの誘いで)Nくんはデートした。しかし、結果はよろしくなかったらしい。彼女がこぼすには、食事する店さえも決められずオロオロするばかり。終始、彼女がリードすることになったようだ—————。
 つまり、決められたことにはめっぽう強いが、自分で自由に決めなければならないような案件は、からきし苦手だったのである。
 そんなNくんだったが、会社選びはよくできた。得体の知れない課題だったと思うのだけど、ね。
TOP画像:「武田倫@rin_typography」から

(おまけ)
さいきん、東京新聞の斎藤美奈子コラムがおもしろい。
こんなNHKのドラマがある一方で、本日朝6時のニュースのTOPが、「水原一平被告、有罪認める 量刑言い渡しは10月」。国会のニュースじゃなく、これかい? 受信料の支払拒否運動が起きてもおかしくない。いや、起こすべきだ。

東京新聞朝刊(6月5日)

(おまけ2)
ドクターの許しが出て、半年ぶりに鰻屋に行ってきました。久しぶりなので「特上」!! お許しを💦^^(これだけで、脂質制限越え!)

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