渡邊惺仁

30代を歩く医師・占い師。専門領域は呼吸器内科、漢方医学、タロット、医系四柱推命。好物…

渡邊惺仁

30代を歩く医師・占い師。専門領域は呼吸器内科、漢方医学、タロット、医系四柱推命。好物は活字。趣味は人助け。2児の父。エッセイを中心に医術と占術にも触れていきます。フォロー頂けると何かに役立つ情報が流れてくるかも。依頼は seiji.wtn@gmail.com まで。

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■アカデメイアは「交流の場」です。  目的地は善と徳。理想に本気で挑みます。 ■趣旨  リアルで話せない事や相談できない内容も、この場所では語り合うことができます。発信しづらいけど誰かに聴いてほしいこと、公開したら炎上しそうだけど実は抱えている自分の思考、思想、哲学、悩み事。  「誰にも言えない」から解放される交流の場、それが私たちの「アカデメイア」です。   ■開設者の役割  サークル内での自由な交流を促進します。  否定や批判よりも対話を目指します。  公開記事・コメントより深く切り込みます。  医療裏情報、ギリギリラインまで話します。  医療関連の質問にも可能な限り答えます。 ■問題には4つの視点からアプローチします。  ①西洋・東洋医学的視点  ②心理学・哲学的視点  ③タロットを専門とする占い師の視点  ④生来の体質による霊的視点 ■参加条件  アカデメイアの方針に共感いただけること  善と徳を目指すこと ■参加費 月額100円  学問は貧富によらず、学ぶ意志のある者に開かれるべきと考えています。経済的事由により支払いが困難な場合には別途ご相談ください。

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「実践心理学」とは何か

 人工知能が如何に発展しようとも、極めて遠い未来まで医者という職業は人間固有のものとして存在し続けると、私は考えます。    研修医を連れて病棟回診しているとき、診察を終えて部屋を出てから「あの患者さんは嘘をついていたね」とか「何か隠してるね」などと研修医に声をかけると、なぜそんなことがわかるのかと不思議そうにしています。十数秒の会話でその人の性格や思考の癖を見抜いたり、背景にある人間関係を推し量ることもあります。  病状説明の場に若手医師を同席させると、患者さん本人やご家

    • 鴨の生涯 【短編小説】

       出汁の多い生涯を送って来ました。  鴨田という名に生まれた私は、カモとか鴨ネギとか呼ばれるうちはまだマシなもので、終いには鴨田氏から鴨出汁に変じると出汁が濃いとか薄いとか言われるようになりました。恋愛体質という言葉を聞きますが、あれは自分のことだろうと思います。兎も角、私は身近に異性がいないと落ち着かない性格でした。それで度々トラブルに巻き込まれることもありましたが、だからといって何かを変えようと思ったことはありません。  人の恋愛話には興味がないもので、自分のこと

      • 二万字って一気に書こうとすると結構長いよなぁ…と思う月曜日の夜。書くのも読むのも楽しいですね。筆が進むのは良いことです。

        • 「足が痛い」と息子は、

           その夜、泣きながら言いました。 「足?」  怪我をしたわけではありません。見た目にはなんともなっていない様子です。どこが痛いのだろうと診察をしますと、関節も筋肉も、特に不調があるようには見えませんでした。 「成長痛じゃない?」  妻がそう言って息子の足を摩ります。4歳児。身長は伸びてきています。そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。私は診察を続けます。  経絡を触れてみると、痛む部位が足の陽明胃経に沿っていることが分かりました。不自然にそこだけ痛み、他の場

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          夜泣きを治す話【漢方医放浪記】

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          「とにかく、寝てくれないんです。」  そう言った彼女の表情は疲弊と悲観の色をしていました。  1歳2ヶ月になる息子さんは新生児期から「カンの強い子」と言われ、すこしの刺激でも覚醒しやすく、寝付きには時間がかかり、夜泣きも激しかったそうです。それが1年2ヶ月続き、彼女は慢性的な睡眠不足のために、せっかく復職した仕事も辞めざるを得なくなったと聞きました。  近所の小児科に相談したら「成長と共に治る」と言われてそれっきり。漢方を使う小児科に行き着いて色々試してもらったけれど全

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          夜泣きを治す話【漢方医放浪記】

          鍼と薬の境界/灸の話 【漢方医放浪記】

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           江戸時代の医学書を紐解くと、医家(医師)の残した記録の中に、灸の記載が想像以上に多いことに気付きます。  鍼灸学と漢方医学は異なる発展を遂げてきましたが、この差別化は江戸時代には既に確立されていたようで、鍼灸と漢方薬の境界にあったのが「灸」であったのだろうと考えます。  江戸時代の名医・有持桂里も鍼治療が必要な場合には鍼灸師に依頼していたという話があります。それは専門分野の棲み分けだったのか、技術レベルの差があったのか、今となっては知る由もありませんが、そういう時代背景

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          白い巨塔という現実

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           思い出話をしましょう。  テレビドラマでも話題になった『白い巨塔』は鬼才・山崎豊子先生の最高傑作のひとつです。不朽の名作である同書を初めて読んだのは高校に入学して間もない頃でした。医療の裏側を見たような臨場感と人間の欲望や謀略の錯綜は、そのすべてを理解することはできずとも、実に刺激的な体験でした。  医師として働いてきて思うのは、白い巨塔はほぼ事実を書いた小説であろうという感想と、事実は小説よりもヤバいということです。  日本の大学の役職を整理しましょう。  200

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          白い巨塔という現実

          医療雑記 感染症の話

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           色々なところで静かな医療崩壊が起きています。それは今に限ったことではないし、パンデミック前からギリギリアウトな医療圏も数多くありましたから、今更何を…と感じる方もいらっしゃることでしょう。  最近の感染症動向や医療の闇について、書き連ねてみようと思います。 (センシティブな内容が含まれるため、鍵をかけさせていただきます。)

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          医療雑記 感染症の話

          胡麻通りの日常、朝の会話

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          胡麻通りの日常、朝の会話

          胡麻通りの日常、朝の会話

          寝違えた貴方へ捧ぐ/特効のツボ治療

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           先日、妻が寝違えました。  軍曹のような妻は、大抵の痛みは表に出しませんが、この日は朝から表情が不穏でした。なんだか微妙に俯いて猫背気味になり、動きが緩慢です。 「Sir, 軍曹。何か問題が発生しましたか?」  訊ねると、軍曹は気恥ずかしそうに応えました。 「む、君か。実は首を痛めてね。どうやら寝違えたようなんだが、ほら、この状態から動かない。少しも上を向けないよ。困ったな。」  これは由々しき事態です。  彼女の不調は家庭の危機。 「Sir, 軍曹。  畏れな

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          寝違えた貴方へ捧ぐ/特効のツボ治療

        記事

          これたぶん尿管結石なんじゃねぇかという激痛を凌いで今。受診したところで結石なら大してできることないので家にあるものでなんとかしましょう。猪苓湯…ないから五苓散で代用して大建中湯あたり併用しようそうしよう。 がんばれ自分。オッサンの明日はどっちだ!

          これたぶん尿管結石なんじゃねぇかという激痛を凌いで今。受診したところで結石なら大してできることないので家にあるものでなんとかしましょう。猪苓湯…ないから五苓散で代用して大建中湯あたり併用しようそうしよう。 がんばれ自分。オッサンの明日はどっちだ!

          初代から最新までザッと視聴して息子と娘の心を射止めたのは『スマイルプリキュア!』でした。 息子「カワイイ…」 娘「カッコヨー!!」 旧セーラームーン全話履修した娘は月に代わっておしおきしてきます。息子は💩の玩具を握り締めて走り回ります。カオス。 今日も元気です。

          初代から最新までザッと視聴して息子と娘の心を射止めたのは『スマイルプリキュア!』でした。 息子「カワイイ…」 娘「カッコヨー!!」 旧セーラームーン全話履修した娘は月に代わっておしおきしてきます。息子は💩の玩具を握り締めて走り回ります。カオス。 今日も元気です。

          【企画】 顔、晒します。

           面白い記事に巡り合いましたので、さっそく乗っかっていこうと思います。  発端は星谷光洋さんの此方の記事でした。  名前を入力すると、AIが肖像画を描いてくれるという斬新なツールです。  トップ画像は私の「本名」の絵です。  見切れているので貼り直しましょう。 キメ顔で自撮りしてるナルシスト白狼www  すごいですね。ほぼ本人ですね。  さて「渡邊惺仁」の肖像画はどうでしょうか。 ヲタ趣味全開、漂う美少女ゲーム感www  すごいですね。ほぼ本人ですね。  共

          【企画】 顔、晒します。

          『神は貴方に耐えられない試練を与えない』なんてことは無いので、ヤバいと思ったら逃げたらいい。コリント人への手紙第一のことなら和訳がミスリードを誘いますし、似たような格言は色々ありますが、窮地の人を追い詰める刃物になりかねません。 私は思います。 ヤバかったら人に頼りなされ、と。

          『神は貴方に耐えられない試練を与えない』なんてことは無いので、ヤバいと思ったら逃げたらいい。コリント人への手紙第一のことなら和訳がミスリードを誘いますし、似たような格言は色々ありますが、窮地の人を追い詰める刃物になりかねません。 私は思います。 ヤバかったら人に頼りなされ、と。

          私が物理学を諦めた理由

           宇宙は浪漫です。  幼少期の私は宇宙に強い憧れを抱いていました。青空のむこうに何があるのか。夜空の星々はどうなっているのか。未知への憧憬は夢を描きます。中学生の頃まで宇宙飛行士になるのが私の夢でした。  身体的な理由で宇宙に行くことを諦めたものの、宇宙に関わる仕事への興味は続きました。とある公立高校の理数科に進学した私は、やたら理数科目の多いカリキュラムを経験しました。同じ学校の他クラスより授業数自体も多く、部活が始まる時間も授業中でした。それに加えて課題量が膨大でした

          私が物理学を諦めた理由

          ロボット工学博士は憧れの職業のひとつです。SFなら鉄腕アトムの天馬博士。実在する人物なら古田貴之博士が大好きです。

          ロボット工学博士は憧れの職業のひとつです。SFなら鉄腕アトムの天馬博士。実在する人物なら古田貴之博士が大好きです。

          病気と元気の境界

           元気ですか。病気ですか。  元気な人もあるでしょうし、病気だと応える人もあるでしょう。しかしながら、一点の曇りもなく元気だと断言できる人は、案外少ないものです。一方、病気ではあるけれど、深刻ではなかったり治療によって日常生活に支障がなくなっているような場合もあるでしょう。  病気というほどではないが元気でもない。  その境界には、思いの外たくさんの人がいます。それは西洋医学的視点では検出できないような「異常」だったり、異常を示しながらも治療法が確立されていない「経過を

          病気と元気の境界

          息子、図書カードを握りしめて書店へ。実店舗は激減していますが、オンラインとは異なる魅力に満ちています。息子も娘も絵本コーナーを真剣に探索して、吟味の末に一冊ずつ選びました。図書館で月間40〜60冊程の絵本を借りて読み聞かせますが、自分の絵本って特別です。今夜はこれを読みましょう。

          息子、図書カードを握りしめて書店へ。実店舗は激減していますが、オンラインとは異なる魅力に満ちています。息子も娘も絵本コーナーを真剣に探索して、吟味の末に一冊ずつ選びました。図書館で月間40〜60冊程の絵本を借りて読み聞かせますが、自分の絵本って特別です。今夜はこれを読みましょう。

          占いをしていたら息子が「ぼくも占ってほしい!」と言うので、タロットで答えていきました。カードと触れ合うこと自体も楽しいもので、大層満足してくれました。生命の樹をみますと、ハッとなる点もありまして、自分自身と同じくらい分析し難い自分の子どもを占うことの意義、再発見した気がします。

          占いをしていたら息子が「ぼくも占ってほしい!」と言うので、タロットで答えていきました。カードと触れ合うこと自体も楽しいもので、大層満足してくれました。生命の樹をみますと、ハッとなる点もありまして、自分自身と同じくらい分析し難い自分の子どもを占うことの意義、再発見した気がします。

          肺炎診療ガイドライン2024の話【雑記】

           成人肺炎診療ガイドラインが7年振りに改定されました。  これは本邦における肺炎診療の実践書のようなもので、日本呼吸器学会の専門家たちが編纂しています。パンデミック前後での変化も興味深く、ウイルス性肺炎の項目が新設されたことは特徴のひとつといえるでしょう。  たまには呼吸器内科医っぽいことを書いてみようかと筆を執ります。2024年4月5日に出版されたばかりでレビューも少ないものですから、noteで誰が読むねんとツッコミを入れながらも、3点に絞って書き連ねて参ります。 ①

          肺炎診療ガイドライン2024の話【雑記】

          何をすべきか/何ができるか。

          「先生、早く家に帰りたいけど、こんな状態じゃあ無理ですよね。ひとりでトイレにも行けないし、ほら、足もこんなに細くなっちゃってて。」  ある難病を抱える彼女の表情は暗く沈み、自尊心の深く傷ついていることは明白でした。急性期の治療を経て一命を取り留めたものの、その過程で大幅に体力を消耗し自宅に帰ることができなかった彼女との出会いは、リハビリテーションのための転院によるものでした。  入院中の主治医になった私は、注意深く彼女を観察します。  やらねばならぬという思考に突き動か

          何をすべきか/何ができるか。

          運と縁と恩の話

          「インド人に先を越されてね。それで私は学位が取れなかった。あのインド人め〜…って今でも思うことがあるよ。」  先生は院生時代を懐かしむように当時のことを教えてくれました。研究成果を論文化して投稿する段階になって、同じテーマの研究が先に雑誌に載ってしまったために、先生の研究が世に出ることは叶わなかったそうです。  彼女は中学3年のクラス担任で、『あずまんが大王』の水原暦に激似でしたから、ここでは敬意を込めて「よみ先生」と呼びましょう。  よみ先生は真面目で生徒思いで優しく

          運と縁と恩の話