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保育士、学童保育士、漫画原作、留学夫と共にロンドン語学留学、の経験をへて、現在一児の母…

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保育士、学童保育士、漫画原作、留学夫と共にロンドン語学留学、の経験をへて、現在一児の母。最近は子育て支援ひろばで働き始め、バタバタ生活。 四角いところを丸く掃くタイプ。 北村薫、森絵都が、青春の書。 https://twitter.com/GMKqK45tieDHxCy

記事一覧

みんな働いてる人に見える

仕事を辞めて一ヶ月がたった。 3月末、移動転職しなきゃいけなくなった。辞めると聞いて、職場の子育て支援施設で出会ってきた親子さんたちが、一同に介してサヨナラ会を…

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5日前
13

夏休みの宿題から本好きにするための極意、というタイトルの記事ありそうだなぁ。

小1の娘は、この夏、初めての体験をした。 それは、《夏休み》である。 学生時代誰もが通る、始まる前は永遠のように感じる、あの長期休みである。 フルタイム、夏休3日有…

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3週間前
14

学校行きたくないって言われた(母の葛藤と、試行錯誤と恩師の助言)

 毎朝毎朝「今日は学校休む」と、言う娘(7歳)。ピッカピッカの1年生。なんとかかんとか送り出す毎日。もはや日常。 ※※※※※※※ 4月は何もかもが新鮮で、ランドセ…

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2か月前
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こんな日に限って、熱を出すんだけど、こんな時に

小1になった娘は、「ハロー!ハウ アー ユー!」と言えるだけで英語ができると思っているフシがある。  先日の道徳の授業参観。娘が、友達って良いね!言葉が通じなくて…

さんご
2か月前
12

「正解がわかると、考えなくなるんです」という言葉に唸る

突如として、愛してやまない職場をさることになった。円満転職なのだが、私は代表と一対一で話す機会をいただき、そして泣いた。「この〇〇(子育て支援施設)が大好きなん…

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6か月前
24

私、結構傷ついてたんだ

ある仕事を引き継いでもらうことがあって、引き継いでくれると言っていた人の、何気ない一言が、ずっとわだかまっている。 その時は、決めなきゃいけないこともあったし、…

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7か月前
47

一緒に困る

ある遊び場に行った日に、困っている親子がいた。しばらく子と親が押し問答。 こえをかける?かけない? 職場の先輩とそんな話になった。 先輩は声をかけて、子が落ち着…

さんご
8か月前
27

行きたかったドーナツ屋さんに向かって走る

遠いけど、ずっと行きたかったところに、行くことにした。しばらく前から、そこに行くのが夢だった。 航空公園の近くのドーナツ屋さん。あげたまるパンにクリームたっぷり…

さんご
9か月前
13

6歳の娘にキレられた話

娘、ちょっとした微熱が朝からあって、保育園の先生にも伝えていて、早めにお迎え来た保育園のお部屋で。 私は娘に手を払われキレられた。 迎えに来た時、娘はブロックに…

さんご
11か月前
18

コロボックル物語

自分が本を好きになったのは、いつのことだったか。 小学生の頃、図書館から借りてきた本を5冊くらい一気に読んだ記憶がある。もちろん、小学生向けだから大きな文字で、ス…

さんご
11か月前
18

1度許すとつけあがり、自由だと無法地帯になるのか

許すと、どんどんつけあがるから。 そんなふうにいうことって、結構あるんじゃないかな。 そうやって、ルールはいっぱい増えていくのではないかと思っている。 みんなが気…

さんご
1年前
38

「ぼく」という娘を救った言葉

むすめは、6歳。気づけば保育園も3年目。年長さんになっていた。 保育園に務めていた私からすると、年長さんってほんとにお兄さんお姉さんに見えたものだ。 3歳児の頃が…

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1年前
43

絵を上手に描けるようになるより大切なこと

娘(6歳)の保育園で、感謝していることがある。 その一点を取り出しただけでも、この保育園に通って良かった、と思うほどに。 親になって思うのは、なかなか保育って見…

さんご
1年前
18

そういえば娘だったわー!と泣けた話

娘(6歳)が久しぶりに熱を出した。 保育園に入園したての頃は良く熱を出していたけど、年中年長になってからは、ほんとに医者に行かなくなっていた。 だから油断していた。…

さんご
1年前
51

「たまにはご飯、手を抜いてもいいんですよ」に引っかかって、何に引っかかるのか考えてみた

朝、朝ごはんを食べながら、ぼーっと見ていると、テレビで母の日にちなみ、お母さんありがとう企画がスタートした。 美味しいお肉料理を作ってくれてありがとうという息子…

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1年前
76

ママはいつも好きなことできていいね

「ママはいつも好きなこと出来ていいね」と、娘5歳に突然言われた。 その日は、父母会に行く調整を上司に掛け合い、急いで仕事を済ませ、早めに保育園迎えに行き、図書館…

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1年前
61
みんな働いてる人に見える

みんな働いてる人に見える

仕事を辞めて一ヶ月がたった。

3月末、移動転職しなきゃいけなくなった。辞めると聞いて、職場の子育て支援施設で出会ってきた親子さんたちが、一同に介してサヨナラ会をやってくれた。今までやってきたご褒美みたいな時間だった。離れたくない。ホントは離れたくないんだよーと、言えないけど思っていた。
ここでたくさん学び、たくさん自信もついた。

そのころ仕事の話といえば「来てる子たちが可愛い」というものばかり

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夏休みの宿題から本好きにするための極意、というタイトルの記事ありそうだなぁ。

小1の娘は、この夏、初めての体験をした。
それは、《夏休み》である。
学生時代誰もが通る、始まる前は永遠のように感じる、あの長期休みである。
フルタイム、夏休3日有給使えて2日の母を持っている娘は、保育園育ち。夏休みという概念はなく、お盆の時にちょっと休んでお出かけするか、もしくは子どもの少なくなった保育園で先生とのんびり遊ぶか、そんな幼児期を送っていた。

今年は初めての小学校。「保育園ってずっ

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学校行きたくないって言われた(母の葛藤と、試行錯誤と恩師の助言)

学校行きたくないって言われた(母の葛藤と、試行錯誤と恩師の助言)

 毎朝毎朝「今日は学校休む」と、言う娘(7歳)。ピッカピッカの1年生。なんとかかんとか送り出す毎日。もはや日常。

※※※※※※※
4月は何もかもが新鮮で、ランドセルを背負っているのか背負われているのか、分からないその背中は、希望に溢れていた。
保育園は休むのも惜しいほど大好きだったし、そんな保育園からのお友達も何人もいる。4月当初は新しい目覚まし時計でさっと起きて、朝離れるのも笑顔で手を振って出

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こんな日に限って、熱を出すんだけど、こんな時に

こんな日に限って、熱を出すんだけど、こんな時に

小1になった娘は、「ハロー!ハウ アー ユー!」と言えるだけで英語ができると思っているフシがある。
 先日の道徳の授業参観。娘が、友達って良いね!言葉が通じなくても友だちになれるよ!と習っていた。本当だろうか。ハローハウアーユーだけで、意思の疎通が本当にできると言えるのだろうか……。

私には、お茶目で、いっつもニコニコしてて、周りに楽しい気持ちを振りまいてくれて。恋多き子で、周りを振り回して、で

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「正解がわかると、考えなくなるんです」という言葉に唸る

「正解がわかると、考えなくなるんです」という言葉に唸る

突如として、愛してやまない職場をさることになった。円満転職なのだが、私は代表と一対一で話す機会をいただき、そして泣いた。「この〇〇(子育て支援施設)が大好きなんです」と。

なんせコロナ禍から始まったいきなりの施設長。引き継ぎはあったものの、コロナ禍で中々増えない利用者獲得に奔走し、関係を作り、環境を整え(コロナでコロコロと変わる「普通」に対応し)、スタッフと切磋琢磨し、作り上げていった場所。

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私、結構傷ついてたんだ

ある仕事を引き継いでもらうことがあって、引き継いでくれると言っていた人の、何気ない一言が、ずっとわだかまっている。

その時は、決めなきゃいけないこともあったし、事を荒立てないように、何なら、ちょっと怒ってくれているボスとその人が、険悪にならないように、会話を持っていったりした。
いや、もしかしたら、これ以上の否定的な言葉が、その人から出てくるのを聞きたくなかったのかもしれない。
聞こえないふりを

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一緒に困る

一緒に困る

ある遊び場に行った日に、困っている親子がいた。しばらく子と親が押し問答。
こえをかける?かけない?

職場の先輩とそんな話になった。

先輩は声をかけて、子が落ち着いたのだそうだ。
そしてその時感じた違和感を教えてくれた。
周りに沢山親子がいたのに、誰も声掛けないんだな、と思ったそうだ。

なんで先輩は声をかけられたんだろう。同じ子育て支援者だからか。それもある。
こんな時、どうしたら良いか、わか

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行きたかったドーナツ屋さんに向かって走る

行きたかったドーナツ屋さんに向かって走る

遠いけど、ずっと行きたかったところに、行くことにした。しばらく前から、そこに行くのが夢だった。
航空公園の近くのドーナツ屋さん。あげたまるパンにクリームたっぷり入ってて、ラインナップもおしゃれで美味しそう。あんバターやら、アプリコットやら、インスタ見てるだけでよだれが出る。おまけに(こっちがメインかもしれないが)バリスタの入れたコーヒーもあるというではないか。
久しぶりの友人と、夜の二人会(なんて

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6歳の娘にキレられた話

6歳の娘にキレられた話

娘、ちょっとした微熱が朝からあって、保育園の先生にも伝えていて、早めにお迎え来た保育園のお部屋で。
私は娘に手を払われキレられた。

迎えに来た時、娘はブロックに夢中で、先生と日中の話をしながら、見ていた。
1時間前くらいは熱があったとかで、先生が園で熱はかっていきますか?と聞いてくれた。
なかなか帰ろうとしない娘にちょっと焦りつつ、今は熱どうなのか気になりつつ、でも、保育園の体温計出してもらって

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コロボックル物語

自分が本を好きになったのは、いつのことだったか。
小学生の頃、図書館から借りてきた本を5冊くらい一気に読んだ記憶がある。もちろん、小学生向けだから大きな文字で、スイスイ読める本だ。カメラちゃんとか、ケストナーとか、かぎばあさんとか、岡田淳さんもすきだったな。
1日で読んだというちょっとした得意げな気持ちと、大好きな世界が終わってしまう寂しさと、同時に感じたあの頃を思い出す。

佐藤さとるさんのコロ

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1度許すとつけあがり、自由だと無法地帯になるのか

許すと、どんどんつけあがるから。
そんなふうにいうことって、結構あるんじゃないかな。

そうやって、ルールはいっぱい増えていくのではないかと思っている。
みんなが気持ちよく過ごすために。
みんなが気持ちよく過ごすために、少し自分や我が子を頑張らせてないか。

******

私が、今の子育て支援施設で、働こうとおもったのは、ルールがあんまりないからだった。
例えば、下駄箱、カバン入れは一つしか使っ

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「ぼく」という娘を救った言葉

「ぼく」という娘を救った言葉

むすめは、6歳。気づけば保育園も3年目。年長さんになっていた。
保育園に務めていた私からすると、年長さんってほんとにお兄さんお姉さんに見えたものだ。
3歳児の頃が懐かしい。娘を迎えに行くと、まだコロコロと、ひよこのように笑い転げ合っている、小さな子達がいっぱいいたものだ。

手も足もひょろりと長くなった娘が、自転車の後ろの座席に座り、電動であるはずなのに、ずっしりとした重みが、漕ぐ事に感じられる。

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絵を上手に描けるようになるより大切なこと

絵を上手に描けるようになるより大切なこと

娘(6歳)の保育園で、感謝していることがある。
その一点を取り出しただけでも、この保育園に通って良かった、と思うほどに。

親になって思うのは、なかなか保育って見えない、ということ。送るのが少しでも早くなったり、迎えが少しでも遅くなると、担任の先生にすら会えないのだ。担任の先生に会えるときは、なるべく一言二言会話ができるといいなぁと思うが、サラッと、ただただ元気かどうか言い合うだけのとも時ある。

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そういえば娘だったわー!と泣けた話

そういえば娘だったわー!と泣けた話

娘(6歳)が久しぶりに熱を出した。
保育園に入園したての頃は良く熱を出していたけど、年中年長になってからは、ほんとに医者に行かなくなっていた。
だから油断していた。その日の夜から、娘は熱と咳で、寝込んでしまったのだ。

少し良くなってきた3日目、私が仕事に行っている間、数年ぶりに母に娘をみてもらうことになった。

夫は出張中。でも、コロナが蔓延してからは、仕事と持病のある母に頼ることは出来ないと思

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「たまにはご飯、手を抜いてもいいんですよ」に引っかかって、何に引っかかるのか考えてみた

「たまにはご飯、手を抜いてもいいんですよ」に引っかかって、何に引っかかるのか考えてみた

朝、朝ごはんを食べながら、ぼーっと見ていると、テレビで母の日にちなみ、お母さんありがとう企画がスタートした。
美味しいお肉料理を作ってくれてありがとうという息子の話。
その話自体はほっこりする話。
司会の方が、「〇〇ちゃんのお母さんは、どうですか?」と他の親子にふると、「料理が得意な方じゃないので反省しました」と笑うそのお母さん。

フォローのつもりで、ゲストの方が
「手料理はもちろん愛情感じやす

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ママはいつも好きなことできていいね

ママはいつも好きなことできていいね

「ママはいつも好きなこと出来ていいね」と、娘5歳に突然言われた。

その日は、父母会に行く調整を上司に掛け合い、急いで仕事を済ませ、早めに保育園迎えに行き、図書館に行きたかったのに雨でUターン、家で急いで夕飯作り、食べているところにまさかの夫が登場。聞けば職場を休み家で寝てたとか。いつも帰宅深夜なので、休むのはいいけど休んだら伝えてくれよと、夕飯いるなら先に言えと、むしろ元気なら作ってくれててもい

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