さんご

保育士、学童保育士、漫画原作、留学夫と共にロンドン語学留学、の経験をへて、現在一児の母…

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保育士、学童保育士、漫画原作、留学夫と共にロンドン語学留学、の経験をへて、現在一児の母。最近は子育て支援ひろばで働き始め、バタバタ生活。 四角いところを丸く掃くタイプ。 北村薫、森絵都が、青春の書。 https://twitter.com/GMKqK45tieDHxCy

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『思い』を伝えるのが上手くないひとたちほど、『思い』があるのだと心しなければいけない

前に勤めていた保育園に、先日自主研修してきた。 タイトルは、その時主任の先生が言っていたことば。 0歳のクラスには歩き始めの元気な子たち。 研修といっても、見知った顔ぶれの先生たちに気分はただいま。 そうそう、そうだった。こんな雰囲気だった。 コロナ前は、全国から見学の先生方が来て、涙を流して帰られることもある、そんな保育園。「穏やかな空気が流れている」と言われることも多いし、私もそう思う。 穏やかな空気ときくと、 こどもたち喧嘩もせず 集中してなにかに取り組み ニ

    • みんな働いてる人に見える

      仕事を辞めて一ヶ月がたった。 3月末、移動転職しなきゃいけなくなった。辞めると聞いて、職場の子育て支援施設で出会ってきた親子さんたちが、一同に介してサヨナラ会をやってくれた。今までやってきたご褒美みたいな時間だった。離れたくない。ホントは離れたくないんだよーと、言えないけど思っていた。 ここでたくさん学び、たくさん自信もついた。 そのころ仕事の話といえば「来てる子たちが可愛い」というものばかり(あとは、「人手が足りない」……)だった私が、4月に入り、帰ってくるたびに涙なが

      • 夏休みの宿題から本好きにするための極意、というタイトルの記事ありそうだなぁ。

        小1の娘は、この夏、初めての体験をした。 それは、《夏休み》である。 学生時代誰もが通る、始まる前は永遠のように感じる、あの長期休みである。 フルタイム、夏休3日有給使えて2日の母を持っている娘は、保育園育ち。夏休みという概念はなく、お盆の時にちょっと休んでお出かけするか、もしくは子どもの少なくなった保育園で先生とのんびり遊ぶか、そんな幼児期を送っていた。 今年は初めての小学校。「保育園ってずっと休み時間だったんだね」と言った娘は、遊ぶ日常から学ぶ日常への変化を敏感に感じ取

        • 学校行きたくないって言われた(母の葛藤と、試行錯誤と恩師の助言)

           毎朝毎朝「今日は学校休む」と、言う娘(7歳)。ピッカピッカの1年生。なんとかかんとか送り出す毎日。もはや日常。 ※※※※※※※ 4月は何もかもが新鮮で、ランドセルを背負っているのか背負われているのか、分からないその背中は、希望に溢れていた。 保育園は休むのも惜しいほど大好きだったし、そんな保育園からのお友達も何人もいる。4月当初は新しい目覚まし時計でさっと起きて、朝離れるのも笑顔で手を振って出ていく。 よかった良かった。 と、思った期間は、あっという間に過ぎた。月の終

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        『思い』を伝えるのが上手くないひとたちほど、『思い』があるのだと心しなければいけない

        • みんな働いてる人に見える

        • 夏休みの宿題から本好きにするための極意、というタイトルの記事ありそうだなぁ。

        • 学校行きたくないって言われた(母の葛藤と、試行錯誤と恩師の助言)

          こんな日に限って、熱を出すんだけど、こんな時に

          小1になった娘は、「ハロー!ハウ アー ユー!」と言えるだけで英語ができると思っているフシがある。  先日の道徳の授業参観。娘が、友達って良いね!言葉が通じなくても友だちになれるよ!と習っていた。本当だろうか。ハローハウアーユーだけで、意思の疎通が本当にできると言えるのだろうか……。 私には、お茶目で、いっつもニコニコしてて、周りに楽しい気持ちを振りまいてくれて。恋多き子で、周りを振り回して、でも、真面目なとこもあって……という友人がいる。 そんな彼女に出会ったのは、ロン

          こんな日に限って、熱を出すんだけど、こんな時に

          「正解がわかると、考えなくなるんです」という言葉に唸る

          突如として、愛してやまない職場をさることになった。円満転職なのだが、私は代表と一対一で話す機会をいただき、そして泣いた。「この〇〇(子育て支援施設)が大好きなんです」と。 なんせコロナ禍から始まったいきなりの施設長。引き継ぎはあったものの、コロナ禍で中々増えない利用者獲得に奔走し、関係を作り、環境を整え(コロナでコロコロと変わる「普通」に対応し)、スタッフと切磋琢磨し、作り上げていった場所。 兄弟が生まれて、見せに来てくれる方、大きくなって顔見せてくれる子、お母さんたちが

          「正解がわかると、考えなくなるんです」という言葉に唸る

          私、結構傷ついてたんだ

          ある仕事を引き継いでもらうことがあって、引き継いでくれると言っていた人の、何気ない一言が、ずっとわだかまっている。 その時は、決めなきゃいけないこともあったし、事を荒立てないように、何なら、ちょっと怒ってくれているボスとその人が、険悪にならないように、会話を持っていったりした。 いや、もしかしたら、これ以上の否定的な言葉が、その人から出てくるのを聞きたくなかったのかもしれない。 聞こえないふりをして、その場は終了した。 きっと、これは、ホルモンのせいだ。と思ったりした。

          私、結構傷ついてたんだ

          一緒に困る

          ある遊び場に行った日に、困っている親子がいた。しばらく子と親が押し問答。 こえをかける?かけない? 職場の先輩とそんな話になった。 先輩は声をかけて、子が落ち着いたのだそうだ。 そしてその時感じた違和感を教えてくれた。 周りに沢山親子がいたのに、誰も声掛けないんだな、と思ったそうだ。 なんで先輩は声をかけられたんだろう。同じ子育て支援者だからか。それもある。 こんな時、どうしたら良いか、わかっているのは強い。 私がそんなことを言うと、先輩は言った。 「でもさ、うまくい

          一緒に困る

          行きたかったドーナツ屋さんに向かって走る

          遠いけど、ずっと行きたかったところに、行くことにした。しばらく前から、そこに行くのが夢だった。 航空公園の近くのドーナツ屋さん。あげたまるパンにクリームたっぷり入ってて、ラインナップもおしゃれで美味しそう。あんバターやら、アプリコットやら、インスタ見てるだけでよだれが出る。おまけに(こっちがメインかもしれないが)バリスタの入れたコーヒーもあるというではないか。 久しぶりの友人と、夜の二人会(なんていうと落語みたいだがただの飲み会)をしようと誘って、そちら方面に店を設定し、あわ

          行きたかったドーナツ屋さんに向かって走る

          6歳の娘にキレられた話

          娘、ちょっとした微熱が朝からあって、保育園の先生にも伝えていて、早めにお迎え来た保育園のお部屋で。 私は娘に手を払われキレられた。 迎えに来た時、娘はブロックに夢中で、先生と日中の話をしながら、見ていた。 1時間前くらいは熱があったとかで、先生が園で熱はかっていきますか?と聞いてくれた。 なかなか帰ろうとしない娘にちょっと焦りつつ、今は熱どうなのか気になりつつ、でも、保育園の体温計出してもらってわざわざはかるのも申し訳なくて、何気なく娘のおでこに手をやった。 うん、微熱。

          6歳の娘にキレられた話

          コロボックル物語

          自分が本を好きになったのは、いつのことだったか。 小学生の頃、図書館から借りてきた本を5冊くらい一気に読んだ記憶がある。もちろん、小学生向けだから大きな文字で、スイスイ読める本だ。カメラちゃんとか、ケストナーとか、かぎばあさんとか、岡田淳さんもすきだったな。 1日で読んだというちょっとした得意げな気持ちと、大好きな世界が終わってしまう寂しさと、同時に感じたあの頃を思い出す。 佐藤さとるさんのコロボックルのシリーズと出会ったのはもっと後で、小学校も高学年だったかもしれない。大

          コロボックル物語

          1度許すとつけあがり、自由だと無法地帯になるのか

          許すと、どんどんつけあがるから。 そんなふうにいうことって、結構あるんじゃないかな。 そうやって、ルールはいっぱい増えていくのではないかと思っている。 みんなが気持ちよく過ごすために。 みんなが気持ちよく過ごすために、少し自分や我が子を頑張らせてないか。 ****** 私が、今の子育て支援施設で、働こうとおもったのは、ルールがあんまりないからだった。 例えば、下駄箱、カバン入れは一つしか使っちゃダメみたいな細かいのから、お子さんから目を離さないでくださいという、一般的?

          1度許すとつけあがり、自由だと無法地帯になるのか

          「ぼく」という娘を救った言葉

          むすめは、6歳。気づけば保育園も3年目。年長さんになっていた。 保育園に務めていた私からすると、年長さんってほんとにお兄さんお姉さんに見えたものだ。 3歳児の頃が懐かしい。娘を迎えに行くと、まだコロコロと、ひよこのように笑い転げ合っている、小さな子達がいっぱいいたものだ。 手も足もひょろりと長くなった娘が、自転車の後ろの座席に座り、電動であるはずなのに、ずっしりとした重みが、漕ぐ事に感じられる。そんな今、娘が急に、話しだした。 それは、小さくて純粋だった(と、母が思ってい

          「ぼく」という娘を救った言葉

          絵を上手に描けるようになるより大切なこと

          娘(6歳)の保育園で、感謝していることがある。 その一点を取り出しただけでも、この保育園に通って良かった、と思うほどに。 親になって思うのは、なかなか保育って見えない、ということ。送るのが少しでも早くなったり、迎えが少しでも遅くなると、担任の先生にすら会えないのだ。担任の先生に会えるときは、なるべく一言二言会話ができるといいなぁと思うが、サラッと、ただただ元気かどうか言い合うだけのとも時ある。 元気に行って、帰って、来るのはなによりだ。 でも、幼児クラスになって連絡帳もない

          絵を上手に描けるようになるより大切なこと

          そういえば娘だったわー!と泣けた話

          娘(6歳)が久しぶりに熱を出した。 保育園に入園したての頃は良く熱を出していたけど、年中年長になってからは、ほんとに医者に行かなくなっていた。 だから油断していた。その日の夜から、娘は熱と咳で、寝込んでしまったのだ。 少し良くなってきた3日目、私が仕事に行っている間、数年ぶりに母に娘をみてもらうことになった。 夫は出張中。でも、コロナが蔓延してからは、仕事と持病のある母に頼ることは出来ないと思っていた。 それでもせめて、このワンオペを愚痴のようにラインに流すと、「何かあ

          そういえば娘だったわー!と泣けた話

          「たまにはご飯、手を抜いてもいいんですよ」に引っかかって、何に引っかかるのか考えてみた

          朝、朝ごはんを食べながら、ぼーっと見ていると、テレビで母の日にちなみ、お母さんありがとう企画がスタートした。 美味しいお肉料理を作ってくれてありがとうという息子の話。 その話自体はほっこりする話。 司会の方が、「〇〇ちゃんのお母さんは、どうですか?」と他の親子にふると、「料理が得意な方じゃないので反省しました」と笑うそのお母さん。 フォローのつもりで、ゲストの方が 「手料理はもちろん愛情感じやすくて素晴らしいのですが、お母さんは他にもやることたくさんあるから、たまには手を抜

          「たまにはご飯、手を抜いてもいいんですよ」に引っかかって、何に引っかかるのか考えてみた