マガジンのカバー画像

お気に入りの記事

21
読み返したい記事
運営しているクリエイター

記事一覧

何よりも「切実な言葉」が欲しい

何よりも「切実な言葉」が欲しい

「暮らし」という言葉を聞きますと、同じような意味の「生活」という言葉より、少しだけ上品に聞こえる気がします。

もともと、このnoteの中の「少しだけ考えました」というマガジンは「暮らしの文学」という題名でした。それは、敬愛する池田晶子氏の最後の著作「暮らしの哲学」から取られたものです。
「哲学的エッセー」という分野を開拓した、哲学者池田さんの作品は、どれも舌峰鋭く、哲学によって世の中を変えようと

もっとみる
東京ってもっとキラキラした街だった

東京ってもっとキラキラした街だった

朝テレビをつけたら、昭和の何年ごろだろう。。
木の直角椅子の特急列車に、
折り重なるようにすし詰めになった人の映像が流れていました。
「集団就職」で上京した若者の、お盆の帰省の様子でした。

「インドみたいだね。」
娘が言いました。
テレビで、インドで列車の屋根にまで人が乗る映像を見たことがありました。
今はインドでもそんなことはないのかな。。

「こんな時があったんだね。」
「この状態で、どこま

もっとみる
「ふるさとは遠きにありて思うもの」田舎のマイルドヤンキーの幸福

「ふるさとは遠きにありて思うもの」田舎のマイルドヤンキーの幸福

「ふるさとは遠きにありて思うもの」
詩の作者は、この詩を読んだとき、まさに郷里の金沢にいた。
金沢にいて、ふるさとの金沢にはもう帰るまい、東京で乞食になって野垂れ死んだとしても、もう戻って来るまい、と決断したのだという。

私は、田舎のマイルドヤンキーになれなかった。

昨日観た、岡田斗司夫さんのYouTube動画(元ネタは橘玲さんの著書)で、幸福のインフラは、富、仕事、友達だという話があった。

もっとみる
何でもできるが何もしていないような違和感

何でもできるが何もしていないような違和感

いつも考察に満ちた天果さんのスマホの記事を読んで考えた。

道具とは、自らの身体だけでは果たせない能力を獲得するためのものだ。

蟻塚に木の枝を突っ込んで大量のアリを捕食するチンパンジーの行動はよく知られる。
ヒトも空を飛びたいから飛行機を作った。
チンパンジーもヒトも自らの身体が形を変える可能性を待たず、道具を作って目の前の欲望に応えたといえる。

飛行機を作らなければ数百万年後にヒトは翼を背に

もっとみる
透明

透明

滞りなく過ぎていく毎日は彼女にとっての理想だった。

朝起きてから夜眠りにつくまでのあいだ、すべての事柄が自分によってのみ決定されて、ほかの何事にも影響を受けないような。それは当たり前のように思えるものの、実際の生活で、生きていく上でその感覚を得られることは奇跡的な幸福であることを彼女は知っていたから。

大きな夢や目標は持たないまま、それでも歳は確実に重ねていき、できることや考えられることもどん

もっとみる
掴もうぜ、ドラゴンボール

掴もうぜ、ドラゴンボール

先に言っておく。この記事はゴミだ。

久々にプライベートで若い男の子と話した。

ネットで知り合った24歳。名古屋に住んでいたのだが、彼女の仕事の事情で山口県にやってきた。彼女さんはトランスジェンダー。職業はデリヘル嬢。そして彼は送迎の運転手だ。

つい最近、その彼女と別れたらしい。原因は彼女の浮気。愛する彼女の為、大都会名古屋から山口などという秘境にお越しくださったのに不憫なものである。当面こっ

もっとみる
マツコとDJ松永の涙と一緒に泣いた話

マツコとDJ松永の涙と一緒に泣いた話

マツコ会議 Creepy Nuts回が話題です。

マツコとDJ松永があるテーマで絶望と希望で号泣する神回で、全く違う世界に住む自分なのに、共感することが多すぎて私も涙が出てきました。

番組の中で、二人が感じていたのはテレビという公の場で発言する苦悩についてで、どこが一緒だ・・・と思ったかというと、「表現の自由」について。

以下、番組のやりとりの抜粋です。

R-指定の「出た時点で全部気をつけ

もっとみる
いいねの数にとらわれてしまう人へ

いいねの数にとらわれてしまう人へ

朝からこの記事を読みまして。

そうだよ!ちょっとでもいいねがついたらすごいんだぞ!!という気持ちになったわけなんだけど。

ここで、わたしが生まれて初めて書いたnoteを見てみましょう。どん。

まぁ、そんなもんだと思うよ。

何者でもなく、何かを成し遂げているわけでもなく、文章がものすごいうまいわけでもなく。

そんな人がいきなりnoteを書いてシンデレラのように王子様に見染められるなんてこと

もっとみる
唯一無二な直線道路の魅力をただただお伝えしたい記事。

唯一無二な直線道路の魅力をただただお伝えしたい記事。

今回の記事は、「北海道の雄大な景色が好きだ。」「行ったことまだないけど、行ってみたいんだよなぁ。」と思っている皆様に向けて、ただただ、個性的な直線道路の魅力をお伝えする記事です。

さて、猿払村企画政策課新家です。今日は私が記事をお届けしていきます。→ プロフィールはこちら。←

北海道の道路は「広い!」「直線が長い!」とよく表されます。実際に、ご案内するとその雄大な景観や、壮大さに感動していただ

もっとみる
友達という概念が存在しない

友達という概念が存在しない

そう、私には友達と呼べる人が一人もいない。

いないというよりカテゴリーが存在しない、と言った方が正しいかもしれない。

存在するのは「知人」「同志」「信頼(尊敬)する人」の3つだ。

これらに振り分けて、相応の距離感で接することを心掛けている。

いまや、SNSの普及で人間関係が可視化されている現代社会である。

「人とのつながり」や、「本当の友達」の存在を重要視する人も多いだろう。しかし、その

もっとみる
いまいち読まれない記事にこそあなたらしさが隠れている

いまいち読まれない記事にこそあなたらしさが隠れている

 noteを書き続けて記事がたまってくると、たくさんの共感を得られる記事と反応がいまいちの記事が出てきます。

noteを始めたばかりでフォロワーさんがいなかったということも理由のひとつですが、そういう記事でもあとから伸びてくるということもあるし、物理的な問題だけではないように感じます。

今日は”人から共感を得られないわたしも大切だ”という話を書いていこうと思います。

そもそも誰でも『偏り』を

もっとみる
井の中の蛙大海を知らなくていい

井の中の蛙大海を知らなくていい

「井の中の蛙大海を知らず」

他に広い世界のあることを知らずに、自分のまわりのせまい範囲だけでものを考えていることのたとえ。

井の中の蛙という言葉が使われる時はだいたいネガティブな時。「もっと広い世界を知った方がいいのに」とか「今生きている狭い世界で満足しちゃいけないよ」とか。

果たして本当なのか?

井の中の蛙じゃだめなのか?

僕は井の中の蛙でも、その人が幸せであればそれでいいと思う。今生

もっとみる
中田敦彦のYoutubeで「年収90万で東京ハッピーライフ」を見たら自分のことだった

中田敦彦のYoutubeで「年収90万で東京ハッピーライフ」を見たら自分のことだった

中田敦彦のYoutube大学をたまに見ているが、彼がシンガポールに移住してからの動画が特におもしろい。海外に出たからこそ感じることや、視野の広がり方が動画に現れていて、それを見るのが楽しい。

彼の最近の動画で「年収90万で東京ハッピーライフ」という本を紹介しているのがあった。

この動画を見てみたら、「いや、これ、私やん」と思うことがあった。

この動画ではこの人がどうしてハッピーなのかについて

もっとみる

ささやかだけれど、大切なこと

29歳で都内の広告代理店に勤務していた頃、私は体調を壊した。

振り返ってみると、いわゆる燃え尽き症候群みたいになっていたのだと思う。

大学を卒業し、会社員になってからの私の20代は、ほぼ全てを仕事に捧げていた。

都会で自活してやりがいのある仕事を持っている女性でありつづけることを信じてやまなかった時だ。

女子校、女子大を出たこともあってか、「女性が社会で自立し、輝いて生きていくべきだ」とい

もっとみる