霞いちか@霞が関の国家公務員

他業種から転職して霞が関の中の人になりました。霞が関の不思議で、面白かったり、たまに切…

霞いちか@霞が関の国家公務員

他業種から転職して霞が関の中の人になりました。霞が関の不思議で、面白かったり、たまに切なかったりする日々や人々について、ゆるっと綴っていきます。最近はネコブログ、アートエンタメ感想ブログも。好きな言葉「おごらず、人と比べず、面白がって、平気に生きればいい」(by樹木希林さん)

マガジン

  • 1. 霞が関の人の日常

    霞が関に中途採用された人から見た、謎に満ちた霞が関の人の日常をゆるっと綴ります

  • 3.続、猫を飼ってからの日々

    2022年11月から7歳(人間でアラフォー)のパステル三毛猫の保護猫(女の子)と暮らし始めました。ささやかな日々のできごとをつづります。

  • 書評・映画評など

    読んだ本や見た映画やドラマの中で、ぜひ語りたいものについて語っています。霞が関やお仕事に関係するものから、エンタメとして感動したものまで徒然に。

  • ART WORK

    これまで作ってきた作品を掲載します。(主にグラフィックデザイン・イラスト)

  • おんなの生き方お勉強倉庫

    女の生き方、どうしてこうなの? 生きることも、働くことも、産むことも、育てることも「こういうもんだ」と思っていたことが、 改めてよく考えるとわかってなかったことがいっぱい。 お勉強して役に立った本やメディアを備忘録的におく倉庫。各テーマにつき、随時更新。

最近の記事

  • 固定された記事

【なんと書籍化します!】霞が関の人になってみた〜知られざる国家公務員の世界〜

ご無沙汰してます!霞が関に中途入省した霞いちかです。 最近はnoteがニャンコのブログと化してましたが、出版社の方に声をかけていただき、霞が関での日常について徒然に綴っていたnoteが、2023年2月17日に本として出版することになりました! 書籍化にあたり、新作ネタを色々と加筆しています。(なので、そちらの執筆でnote記事もしらばく更新していませんでした。本のおそらく半分くらいは新作です)コロナになって日常が急変したので、note執筆当時と変わったことも多く、その辺りは

    • [猫を飼ってからの日々4]不動産屋さんに慰められる

      猫飼育可能シェアハウス物件の不動産屋さんオーナーに連絡したところから始めます。 メールで連絡すると早々に返事が来て、まずはオンラインで話をすることになった。 対応してくれた人は感じの良い若い女性。 時はすでに3月上旬。4月1日までに引っ越してないといけず、時間がないので内見もできないと説明。 「なるほど。うちが今空いている猫🐈ちゃんと暮らしていただける物件は3件ありますが、お勤めはどちらになりますか?」 「まだわかりません…」 「え…?」 「えーと、実は国家公務員なんです

      • [猫を飼ってからの日々3]家を決めた!

        タイトルに猫の話と書いているのに、完全に物件話で、タイトル詐欺すみません。もう少しお付き合いください…サムネで猫どうぞ。 賃貸物件争奪戦に負け、東京に仮住まいすることに決めた3月上旬。 秋には友人の家が経営する物件に行ける可能性が高いし、この引越しシーズンが落ち着いたら、もう少し冷静に家探しができるだろうという見込みのもとに。 次は仮住まい探しだ。 仮住まいというと…マンスリーかな、とまず検索。 さすが東京🗼たくさん出てくる。 しかし、ペットオッケーなマンスリーは果たし

        • [猫を飼ってからの日々2]物件争奪戦に敗北する

          3月1日の突然の内々示、働く部署ははアラウンド霞が関というモヤっとしたことしかわからない中、4月1日にはすべてセットアップして新しい部署に出勤しないといけないという無理ゲーが始まりました。 まず、やらないといけないことは家探し。 そして引越し手続きです。 そして、引越し会社は三者見積もりを本省から言い渡され、こんなクソ忙しい時に三者も見積もれるか!!!と怒りながら見積もり依頼。 そして、もう3月末は既に埋まっていて、4月上旬か3月半ばしか空いてないと…(クラクラ😵‍💫)

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        • 3.続、猫を飼ってからの日々
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        • 1. 霞が関の人の日常
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          17本
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          12本
        • グラフィックデザイン卒業制作への道
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        記事

          [猫を飼ってからの日々1]突然の異動命令

          ブログ「猫を飼うまでの日々」から約2年。 お待たせしました? 幸せな猫ライフを描いたところで、 「ああハイハイ。猫とのオノロケブログね」 と思われるのもどうかな、と思って、なかなか書くぞ!モードにならなかったのですが、 今年はあまりにも激動な日々で、うちの猫もその激動に巻き込まれ、猫ともに大変な日々でした。(詳細はブログで書いていきます) 改めて貴重な経験だったな、と思い返すぐらいにはなってきたので、記録してみたいと思います。 突然の異動命令 波乱万丈は突然に 2024年

          [猫を飼ってからの日々1]突然の異動命令

          [霞が関の日常]もしも100カメが霞が関に入ったら

          かなり前に描いたイラストですが、そのままイラストを描き続ける根気がなくて続かず。でも懐かしくなってアップします。 コロナ中、こんな感じだったなあ… 衝立てとテレワークの導入、オンライン会議テーブルが設置され、zoom会議にスッと慣れる若者と、なかなか操作できないベテランのコントラスト。 会議室が全てコロナ対策本部として使われ、オフィスの中は人が通る隙間もなく、会議はなんと廊下! 薄暗い廊下で、壊れて放置された椅子を使ったり、起立したままで会議(逆に外資っぽくて新しいのか)

          [霞が関の日常]もしも100カメが霞が関に入ったら

          新しいチャレンジで、小説の書き方講座に行ってきます! 新しい扉が開けるのか!?乞うご期待!?

          新しいチャレンジで、小説の書き方講座に行ってきます! 新しい扉が開けるのか!?乞うご期待!?

          新シリーズ 「政策について語ろう」はじめます

          夏休みで久しぶりに海外旅行中の霞いちかです。 霞が関の人になってからずっと行ってなかった海外の学会に参加&観光に来ていて、研究者の人達に自分のやってきた政策の話をすると、とても関心を持ってもらえるし、とても有意義な議論ができるので、なんかやっぱり、霞が関の働く人たちの働き方の話だけじゃなくて、その政策を作る仕事内容をもっと知ってもらって、何が社会の問題なのか、わかりやすく発信したいなあと思うようになってきました。 今まで、身バレと守秘義務に抵触するんじゃないかを恐れてその話

          新シリーズ 「政策について語ろう」はじめます

          こども霞が関見学デーで子供よりはしゃいでた件

          コロナも明けて、数年ぶりのこども霞が関見学デーに、年休とって友人家族と行ってきました! このイベント、私的にはニッチな仕事をしている霞が関の他省庁の人から直接聞けるとっても萌えイベントなんです。 なので、自分も霞が関の人であることは隠し、友人の子どもを、さも我が子のように振る舞って、一般親子のフリをして潜入参加?してきました。 今年は、友人の子が法務省模擬裁判のイベントに当たったということで、法務省に突撃! 法務省の人たちとは、仕事ではすこーし絡んだことはあるのですが、

          こども霞が関見学デーで子供よりはしゃいでた件

          霞が関の日常〜国会が当たった日3(END)〜

          国会中継はテレビを見ている限り、答弁を読んでいるだけで退屈にうつるかもしれません。 しかし、結構スタンドプレーで番狂せもあるので、出席している大臣、局長とその随行でついてきている霞が関の人たちはドッキドッキで、ピンと張り詰めた空気が流れます。 随行の人は、その番狂せでも筒がなく答えられるよう、資料や想定問答をたくさん持ってきて、いざとなったら裏からスッと出せるようにスタンバイします(これの後ろから出すことを、手裏剣と言います。そう、他のコラムで説明しましたよね) 無事に国会が

          霞が関の日常〜国会が当たった日3(END)〜

          霞が関の日常〜国会が当たる日2〜

          これが典型的な国会が当たった日の日常です。スムーズにいけばいいですが、他の課との協議がいるもの、質問自体難解(意味不明)だったりすると、紆余曲折します。 与党に聞かれる時と国会答弁の作成の時間は違います。与党とはレクである程度答弁ラインを調整した上で答弁作成できるのですが、野党は何を聞かれるかわかりませんし、調整が難しいことが多いです。そのため、何を聞かれてもいいように想定問答という、予測して作る答弁も作成したりするので、とっても労力がかかります。 答弁作成に多大な労力がかか

          霞が関の日常〜国会が当たる日2〜

          霞ヶ関の日常〜国会が当たる日1〜

          これから結構長いです。 小分けにアップしていきます。

          霞ヶ関の日常〜国会が当たる日1〜

          不思議な霞が関用語「マルセイ」

          美味しそうな言葉ですが、マルセイバターサンドではありません。 泣く子も黙るザ・政治案件。「これ、マルセイなんで」と言えば、 あっという間に案件が通ります。ただし、マルセイ案件は劇薬で、これに当たると霞が関の人にとっては激務になります。

          不思議な霞が関用語「マルセイ」

          不思議な霞が関用語「国会が寝る」

          野党の国会ボイコットなどにより、国会の審議が止まる事です。国会中に居眠りすることではありません。与党への反対の意思を表すもののようですが、霞が関の人にとっては、ずっと待ちぼうけになり、時間の無駄になるので困ります。国会が再開することを「国会が起きる」と言います。

          不思議な霞が関用語「国会が寝る」

          不思議な霞が関用語「手裏剣」

          会議や国会などで、質問が飛んできた時に、答弁している幹部がすぐに答えられない場合、 後ろに控えている部下が後ろからサッと資料やメモを幹部に差し出すこと。 これを素早く的確にできると、幹部や同僚から「お前やるな!」と評価が上がります。

          不思議な霞が関用語「手裏剣」

          不思議な霞が関用語「ぶら下がり」

          「会議の後、記者のぶら下がりの用意しておいて」 というように使われます。 霞が関に入ったばっかりの時に「えっ!?記者にぶら下がられるの?なにそれ筋トレ??重そう・・・」 という心の叫びは口にしませんでした。 会議の後に解説を霞ヶ関の人から記者に対して質疑応答することを指します。 注目されている会議などは、たくさんの記者がやってきて質問攻めされます。そしてその日の夜のニュースになることもしばしば。 社会ってこういう風に動くんやな〜と体感できるのはここで働く醍醐味です。

          不思議な霞が関用語「ぶら下がり」