霞いちか@霞が関の国家公務員

他業種から転職して霞が関の中の人になりました。霞が関の不思議で、面白かったり、たまに切…

霞いちか@霞が関の国家公務員

他業種から転職して霞が関の中の人になりました。霞が関の不思議で、面白かったり、たまに切なかったりする日々や人々について、ゆるっと綴っていきます。最近はネコブログ、アートエンタメ感想ブログも。好きな言葉「おごらず、人と比べず、面白がって、平気に生きればいい」(by樹木希林さん)

マガジン

  • 1. 霞が関の人の日常

    霞が関に中途採用された人から見た、謎に満ちた霞が関の人の日常をゆるっと綴ります

  • 書評・映画評など

    読んだ本や見た映画やドラマの中で、ぜひ語りたいものについて語っています。霞が関やお仕事に関係するものから、エンタメとして感動したものまで徒然に。

  • ART WORK

    これまで作ってきた作品を掲載します。(主にグラフィックデザイン・イラスト)

  • おんなの生き方お勉強倉庫

    女の生き方、どうしてこうなの? 生きることも、働くことも、産むことも、育てることも「こういうもんだ」と思っていたことが、 改めてよく考えるとわかってなかったことがいっぱい。 お勉強して役に立った本やメディアを備忘録的におく倉庫。各テーマにつき、随時更新。

  • グラフィックデザイン卒業制作への道

    通信でグラフィックデザインを学んでいます。モチベ上げるために、勉強したことや試作品などを載せていこうと思ってます。 スクーリングでは、自分のセンスの無さにいつもボコボコに凹んでます。 無事、卒業できるのか…危うい。

最近の記事

  • 固定された記事

【なんと書籍化します!】霞が関の人になってみた〜知られざる国家公務員の世界〜

ご無沙汰してます!霞が関に中途入省した霞いちかです。 最近はnoteがニャンコのブログと化してましたが、出版社の方に声をかけていただき、霞が関での日常について徒然に綴っていたnoteが、2023年2月17日に本として出版することになりました! 書籍化にあたり、新作ネタを色々と加筆しています。(なので、そちらの執筆でnote記事もしらばく更新していませんでした。本のおそらく半分くらいは新作です)コロナになって日常が急変したので、note執筆当時と変わったことも多く、その辺りは

    • 霞が関の日常〜国会が当たった日3(END)〜

      国会中継はテレビを見ている限り、答弁を読んでいるだけで退屈にうつるかもしれません。 しかし、結構スタンドプレーで番狂せもあるので、出席している大臣、局長とその随行でついてきている霞が関の人たちはドッキドッキで、ピンと張り詰めた空気が流れます。 随行の人は、その番狂せでも筒がなく答えられるよう、資料や想定問答をたくさん持ってきて、いざとなったら裏からスッと出せるようにスタンバイします(これの後ろから出すことを、手裏剣と言います。そう、他のコラムで説明しましたよね) 無事に国会が

      • 霞が関の日常〜国会が当たる日2〜

        これが典型的な国会が当たった日の日常です。スムーズにいけばいいですが、他の課との協議がいるもの、質問自体難解(意味不明)だったりすると、紆余曲折します。 与党に聞かれる時と国会答弁の作成の時間は違います。与党とはレクである程度答弁ラインを調整した上で答弁作成できるのですが、野党は何を聞かれるかわかりませんし、調整が難しいことが多いです。そのため、何を聞かれてもいいように想定問答という、予測して作る答弁も作成したりするので、とっても労力がかかります。 答弁作成に多大な労力がかか

        • 霞ヶ関の日常〜国会が当たる日1〜

          これから結構長いです。 小分けにアップしていきます。

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        【なんと書籍化します!】霞が関の人になってみた〜知られざる国家公務員の世界〜

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        記事

          不思議な霞が関用語「マルセイ」

          美味しそうな言葉ですが、マルセイバターサンドではありません。 泣く子も黙るザ・政治案件。「これ、マルセイなんで」と言えば、 あっという間に案件が通ります。ただし、マルセイ案件は劇薬で、これに当たると霞が関の人にとっては激務になります。

          不思議な霞が関用語「マルセイ」

          不思議な霞が関用語「国会が寝る」

          野党の国会ボイコットなどにより、国会の審議が止まる事です。国会中に居眠りすることではありません。与党への反対の意思を表すもののようですが、霞が関の人にとっては、ずっと待ちぼうけになり、時間の無駄になるので困ります。国会が再開することを「国会が起きる」と言います。

          不思議な霞が関用語「国会が寝る」

          不思議な霞が関用語「手裏剣」

          会議や国会などで、質問が飛んできた時に、答弁している幹部がすぐに答えられない場合、 後ろに控えている部下が後ろからサッと資料やメモを幹部に差し出すこと。 これを素早く的確にできると、幹部や同僚から「お前やるな!」と評価が上がります。

          不思議な霞が関用語「手裏剣」

          不思議な霞が関用語「ぶら下がり」

          「会議の後、記者のぶら下がりの用意しておいて」 というように使われます。 霞が関に入ったばっかりの時に「えっ!?記者にぶら下がられるの?なにそれ筋トレ??重そう・・・」 という心の叫びは口にしませんでした。 会議の後に解説を霞ヶ関の人から記者に対して質疑応答することを指します。 注目されている会議などは、たくさんの記者がやってきて質問攻めされます。そしてその日の夜のニュースになることもしばしば。 社会ってこういう風に動くんやな〜と体感できるのはここで働く醍醐味です。

          不思議な霞が関用語「ぶら下がり」

          不思議な霞が関用語「厳重居所??」

          国会会期中に、今日は質問当たるのかな〜どうなのかな〜と夕方くらいからソワソワします。定時が超えても「待機」とメールが来たら、エンドレス職場監禁です。みんな心待ちに待つ言葉が、「厳重居所!」。厳重にいなさい、という意味ではなく、警戒しながらも帰ってよし!という意味。省庁によっては「登録待機」と呼ばれます。 帰っていいのかどうか、わからんわ!

          不思議な霞が関用語「厳重居所??」

          不思議な霞が関用語「衛星」

          霞が関の出世ゲームに負けて、霞が関の外局を回り続けること。 WLBを考えるとこちらが幸せかも?

          不思議な霞が関用語「衛星」

          不思議な霞が関用語「タコ部屋」

          誰もが入れられるのを恐れる、法律案を作って法案を通すまでの巨大プロジェクト。普段の業務から離れ、一定期間、法律が通るまで、昼夜を問わず、日時を忘れて法律案を作り続ける精神と時の部屋です。ただし、法律が通った時の達成感はひとしおです。

          不思議な霞が関用語「タコ部屋」

          不思議な霞が関用語

          霞が関でよく使われる業界用語を「霞が関用語」と呼びます。 あったり前のように日常に使われる用語の一つに 「サブ」「ロジ」という言葉があります。 「サブが詰まってない!(キレ気味)」 「ロジちゃんとできてる?」とか言います。 サブはサブスタンスの略で、内容、コンテンツのこと。 ロジはロジスティックスの略で、スケジュールや段取りなどを言います。 ロジをいかにスマートにこなすかは霞ヶ関の必須スキル。 旅行の段取りなどにも使えます! サブロジと言われると、脳内に着流しの「サブちゃん

          霞が関の日常①国会が当たらない時の国会対応の1日

          解説 1月後半になると通常国会が始まります。 ほぼ毎日国会がやっているのですが、自分の省庁に関係する委員会は週に2回ほどあります。 そこで国会で質問する予定の国会議員の質問内容が全部決まらないうちは全員帰宅できないのです。 国会待機と司令を出してくるのは、官房というところです。 そこで山師のように、この議員はまあ大丈夫だろうと局内の国会対応職員が張っていけば、早めに厳重居所が出ますが、用心深いとず〜っと全員で待ち続けるという無駄時間が生まれるのです・・・ これはやる気も削がれ

          霞が関の日常①国会が当たらない時の国会対応の1日

          文学フリマ東京に出展した感想など。

          5月19日に仲間で文学フリマ東京に出展してきました。 12時から17時とたった5時間ですが、静かなる熱狂の時間でした。 この時間で、1800店舗以上が出展し、1万2千人以上が参加したそうです。普通だったらこの規模のフェスだとウワ〜っ!!と喧騒になりそうですが、そこは文学好きが集まるからか、出展者のお店の呼び込みもうるさくなく、全体的に静かで、お客さんも静かに目利きの目を光らせてハンティングしていくのが面白いなあと思いました。 ジャンルも幅広いけれど、大衆向け小説や詩が置いて

          文学フリマ東京に出展した感想など。

          霞が関の人の日常0-はじまり

          ところがどっこい。 ひょんなことから、他業種から霞が関の国家公務員として入省しました。 ブラック霞が関ともウワサされる官僚の日常は、予想を上回る個性溢れる人たちとの楽しかったり切なかったりと異世界に迷い込んだような刺激的な毎日でした。 そんな日々をエッセイとして綴って、昨年本として出版しました。 (参考)霞が関の人になってみた〜知られざる国家公務員の世界〜 この度重版となり、改めて読み返す中で、マンガにしたらもっと伝わるかも?と思い、周りの友人たちのリクエストもあり、試

          霞が関の人の日常0-はじまり

          文学フリマ東京38に出店します!

          4月に霞が関に久しぶりに復帰し、ようやく日常も慣れてきた今日この頃です。 昨年出版した「霞が関の人になってみた」本も重版決定しました! そんな中、有志で文学フリマ東京38に出店します! 【文学フリマ東京38】 5/19(日) 12:00〜17:00 開催 (16:55 最終入場) 東京流通センター 第一展示場・第二展示場 東京モノレール「流通センター」駅徒歩1分 合計1878出店! チケット→https://bunfree.net/event/tokyo38/to

          文学フリマ東京38に出店します!