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こども霞が関見学デーで子供よりはしゃいでた件

コロナも明けて、数年ぶりのこども霞が関見学デーに、年休とって友人家族と行ってきました!

このイベント、私的にはニッチな仕事をしている霞が関の他省庁の人から直接聞けるとっても萌えイベントなんです。
なので、自分も霞が関の人であることは隠し、友人の子どもを、さも我が子のように振る舞って、一般親子のフリをして潜入参加?してきました。

今年は、友人の子が法務省模擬裁判のイベントに当たったということで、法務省に突撃!

法務省の人たちとは、仕事ではすこーし絡んだことはあるのですが、裁判官や検察官が職員として働いているので、めちゃくちゃ言語能力高くて、痒いところも的確に論点をまとめてくれる超絶アタマ良!と思っている霞が関の人たちです。

法務省の職員が働くオフィスは普通の高層ビルなのですが、裏に明治時代に使われたオフィスが保存されていてとても美しい近代建築です。見学デーはこちらの美しい建物から入ります。

美しい玄関のゲート。
明治25年のネオバロック建築と書いてあります

法務省に入った途端心を射止めたのは、朝ドラ「虎に翼」コーナー!!!
実際にNHKの撮影スタッフの方々が、法服コスプレを撮影してくれます。
もう、虎に翼は4月からの辛い異動で凹んでいて、最初の方は唯一の生きる力、明日が楽しみだと思える唯一のものでした。
虎に翼は朝ドラのいわゆる聞き分けのいい明るい家庭的な主人公像をぶっ壊し、ややご都合主義的な展開を一切排除した現代社会にもメスを入れまくる社会派朝ドラで、どハマりもいい所だったので、虎に翼への愛を切々とスタッフの人に伝えられるのも幸せ体験でした。
友人の子は朝ドラ見てないけれど、私のリクエストに応えて一緒に親子のふりして法服コスプレしてくれました。

お付き合いありがとうね。最高です

虎に翼グッズもたくさん貰って幸せな限り。

そして、子どもたちが予約した模擬裁判へ。
小学生低学年から高学年まで20人くらい参加していて、まずは裁判のルールについて動画で説明。
ちょっと難しい言葉がたくさん出てくるので、会場中シーンとしていて、内心{大丈夫か??日頃霞が関の人たちは対人サービスしてないから、この企画子どもには難しすぎやしないか!?}と勝手にハラハラしていました。

ところが、動画が終わるや否や、入り口がバーーン!と開き、グレーのトレーナー姿で手錠をされた被告人と刑務官が登場!そして次に法服をきた裁判官と検察官と弁護士が颯爽と登場!!
ついに模擬裁判が始まりました!!

「開廷します。
被告人の解錠をしてください」
とスラスラと裁判官役の人から話されます。
臨場感とその慣れた口調にリアリティがあります!

検察官が証拠を出していくシーン

というのは、それもそうで、実はこの裁判官も検察官も本当にホンモノなのです!法務省の職員🟰裁判官&検察官なので、こんな贅沢な模擬裁判ができるのです✨ちなみに弁護士役の人も実際は検察官だから、仕事で相対する弁護士の演技はお茶の子さいさいです。

ひとりで、うわわわ!なんてリアル!なんて贅沢!と内心テンション上がりまくりです。

言葉は難しくても、リアルな演技?(ていうか普段やってることだから演技じゃないよね…)なので子供達も引き込まれています。

検察官役の検察官は、わざとなのか普段からそうなのか、ややキャラが立っていて片桐仁や令和ロマンのくるまっぽい演技?で前髪をたまにかき上げ、声も通るし、ドラマの役者さんのようで、本当の法廷でもこんなクセツヨなのかな?とリアルなのか演技なのか分からず目が離せませんでした。

そして、検察官、弁護士両者から弁論を聞いた後に、自分は有罪と思うか無罪と思うか札を上げるという方式です。
あくまで、正解はなく、どう考えるかが大事、と伝えられるので、みんな自由に挙手していました。

有罪多めだけど、意見は割れてます

裁判官が子供達にどうしてそう思うか聞いていきますが、みんな名探偵コナンのように理路整然と話すので、すごい〜と感心至極でした。
裁判官役の人も検察官役の人も、子供達を子供として扱わずちゃんと敬語で意見を聞いて対応しているのが、とっても好感度高かったです。

「最後に大人の人にも聞いてみたいです、そちらの方有罪無罪どちらだと思われましたか?」と裁判官が後ろの保護者席に目を移したかと思うといきなりロックオンされ、当てられてしまいました。
いかん…多分めっちゃ前のりで興奮して聴いてたからバッチリ目が合ってたんだろうな…
緊張しながら意見を言うと、ちゃんとフィードバックして丁重に対応してくれて、ふわわわ〜と嬉しかったです。(決して年休使って遊んでる霞が関の人だとは口が裂けても言えなかった…)

模擬裁判は大人も子供も大盛り上がりで、法務省の人たちも予想以上の良い反応にとっても嬉しそうでした。そして仕事で会う時と同じようにキレキレの言語能力の高さで、プロの本懐を見れたなあと、またもや子ども以上にエンジョイしてしまいました。

模擬裁判を堪能した後、最後はそれぞれの課が出しているブースを見に行き、公安調査庁のパネルへ。
職員の人が直接解説してくれるので、公安の仕事の面白さなど色々と直接聞けて楽しかった。
オウム真理教やアメリカの同時多発テロの話、そういう仕事が警察じゃなくて法務省所管なのも初めて知りました。

この子ども霞が関見学デーは2日間のみのイベントだけど、一つ一つの省庁の出し物が面白すぎて到底みきれません。
毎年、一つ一つ制覇していきたいな。
今年は法務省を堪能した半日でした。
お付き合いしてくれた友人親子、ありがとうね!