NAO.A

1998年生まれ 神奈川県生まれ、福岡県育ち 某公立大経済学部→某民間企業→某公益法人…

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1998年生まれ 神奈川県生まれ、福岡県育ち 某公立大経済学部→某民間企業→某公益法人 座右の銘:想像力と創造力 書評、エッセイ、映画評、ジャンルはこだわらずに、思ったこと・感じたことを大切に自分の言葉・自分のペースで創作します。 Twitter→@ecological0707

記事一覧

2023年という365日

お久しぶりです。1日1日は長かったり短かったり。その繰り返しは振り返れば早いものです。今年は私にとって重要な年だったと思います。とはいえ、結婚、転職、引っ越し等…

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4か月前
4

※ネタバレ注意「君たちはどう生きるか」を観て4時間後に書き終えた雑感

まず、宮崎駿は美しい女性をつくるのが上手いなと言うこと。そして人の見た目に物凄くこだわりが感じられ、見た目の醜悪さ、美しさをこれでもかと鮮明なコントラストで見せ…

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9か月前
8

これが私のベストバイ 2023

さてさてnoteの更新となるが、 ここ最近をざっくりイメージして、買って良かったものを思い付く範囲で紹介して行きたいと思う。以下は目次。こんな順で進めたい。 私のプ…

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10か月前
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歳を重ねるということ:林真理子『成熟スイッチ』を読んで

昨晩、林真理子『成熟スイッチ』を読了。 社会人となってからは、日常生活を生きるのが精一杯で、心が疲弊して、中々本を読み通す余裕がなかったのですが、23日から4連休…

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1年前
4

芥川賞・直木賞を受けて感じる作家の凄さ

お久しぶりです。2023年、最初の投稿ですね。 何か書きたいなと思ってはいたものの、中々手が動かずにここまで来てしまいました。何かを生み出す時っていうのは、いつも突…

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1年前
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綱渡りの毎日の中で

さて、久しぶりのnoteでの執筆である。 いま、こうして、生きていることが私としては精一杯であり、どうしても生きることに喜びはまだ見出だせない暗くて長いトンネルの中…

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1年前
5

菊地暁(2021)『民俗学入門』岩波新書を読んで。

菊地暁(2021)『民俗学入門』岩波新書を読了。 かの有名な柳田國男が、その礎を築き上げた学問である。 本書は、衣・食・住・働く・運ぶ・取り替える(交換する)という、極…

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2年前
5

ウニバターペペロンチーノのレシピ

初めてのクッキング投稿。 ~menu~ ウニバターペペロンチーノ ~ingredients~ オーマイパスタ にんにく ソーセージ(1人前につき1本程度) 鷹の爪(お好み、オススメは1人…

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2年前
3

『タイム・スマート お金と時間の科学』を読んで:人生の舵取りをするのは他でもない自らである

読了。 今年を素晴らしい1年にするにあたって非常にオススメの本です。いや、人生をより充実させるにあたってですね。 読んでいて、やっぱり何事も「自覚的」であること…

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2年前
5

永守重信『成しとげる力』を読んで:バリバリ働く管理職おじさんの価値観を理解するためにぜひ。

日本電産創業者の自伝。 総じて、大味で骨太な自身のこれまでの苦労話や、成功談、生い立ち、母からの教え、自らの考える育成論、人間論みたいなものをざっくばらんにまと…

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2年前

学生から社会人に、そして社会人から無職に、それから新しい進路を掴んだ2021年。(大学生必見?)

 あまり長い文章を書くほどの知的持久力が今現在の私にはないので、おそらく手短なエッセイとして本稿は締め括られると思う。    タイトルに沿って話を進めるが、私は3…

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2年前
7

橘玲(2021)『無理ゲー社会』小学館新書を読んで。

先日、橘玲(2021)『無理ゲー社会』小学館を読了。 こちらは、今年の必読書だと思う。注目されている本は、あまり読まない主義だが、それなりに評価されている意味がわかっ…

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2年前
11

星野源『そして生活はつづく』文春文庫を読んで。

星野源(2012)『そして生活はつづく』文春文庫、読了。 何気ない日常を創作者として懸命に生きてきた星野源の処女作。さえない少年だった彼が、いかにしてその才能を見出だ…

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2年前
14

事後性の克服~「センス」について真正面から向き合った良書~

 楠木建・山口周『「仕事ができる」とはどういうことか?』宝島社新書、読了。素晴らしい本だった。個人的な今年のベスト新書である。  タイトルは『センスとは何か』の…

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2年前
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読んだもの、観たものにしか味わえない「評論文」の愉しさ。

 私は何かにつけ、誰かの評論を好む。例えば、小説を読み終わった後の「解説」、専門書を読み終わった後の「あとがき」を読むのが至福のひとときである。あの、読んだもの…

NAO.A
2年前
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2023年という365日

お久しぶりです。1日1日は長かったり短かったり。その繰り返しは振り返れば早いものです。今年は私にとって重要な年だったと思います。とはいえ、結婚、転職、引っ越し等の大きなイベントがあったということではありません。それでも、粛々と日々を過ごす中で「生きていく上で必要な確かなものの輪郭」を見出だしたと思います。自分の中でデッサンのように線を重ねては消してという感じですが、日に日に目の前の現実を生きる力

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※ネタバレ注意「君たちはどう生きるか」を観て4時間後に書き終えた雑感

※ネタバレ注意「君たちはどう生きるか」を観て4時間後に書き終えた雑感

まず、宮崎駿は美しい女性をつくるのが上手いなと言うこと。そして人の見た目に物凄くこだわりが感じられ、見た目の醜悪さ、美しさをこれでもかと鮮明なコントラストで見せつける。今回、特に年老いたものは醜く描かれていた。主人公を含めた中心人物は非常に端正な顔立ちで絵描かれていた。

総評としては、「掴み所がない」作品だった。前作の「風立ちぬ」は掴み所があったというか、テーマは何かと言われればいくつか挙げるこ

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これが私のベストバイ 2023

これが私のベストバイ 2023

さてさてnoteの更新となるが、
ここ最近をざっくりイメージして、買って良かったものを思い付く範囲で紹介して行きたいと思う。以下は目次。こんな順で進めたい。

私のプロフィール(誰のオススメや?に答える)

Google ピクセルウォッチ

エレコム ワイヤレストラックボールマウス DEFT M-DT1DRBK

ロジクール ワイヤレスキーボード K295GP

iClever キーボード 折り畳

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歳を重ねるということ:林真理子『成熟スイッチ』を読んで

歳を重ねるということ:林真理子『成熟スイッチ』を読んで

昨晩、林真理子『成熟スイッチ』を読了。

社会人となってからは、日常生活を生きるのが精一杯で、心が疲弊して、中々本を読み通す余裕がなかったのですが、23日から4連休をいただき、金曜日に行きつけの書店へ足を運んだ際に、『成熟スイッチ』が新書ランキング上位にあり、少しめくると興味を引いたので購入しました。
目当ては芥川賞作品だったのですが、実際に本屋に行くとこうした、偶然の出会いがあって良いものだなと

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芥川賞・直木賞を受けて感じる作家の凄さ

芥川賞・直木賞を受けて感じる作家の凄さ

お久しぶりです。2023年、最初の投稿ですね。

何か書きたいなと思ってはいたものの、中々手が動かずにここまで来てしまいました。何かを生み出す時っていうのは、いつも突然訪れます。

今回は、ついこの前発表された第168回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)を受けて、「読むこと、書くこと」について関心を持つことになったので、今年の執筆活動の足掛かりとして、この拙稿を書いていこうと思った次第です。

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綱渡りの毎日の中で

綱渡りの毎日の中で

さて、久しぶりのnoteでの執筆である。

いま、こうして、生きていることが私としては精一杯であり、どうしても生きることに喜びはまだ見出だせない暗くて長いトンネルの中にいる。

そして、私はついにこの暗くて長いトンネルの中に馴れてきたのかもしれない。

だから、こうやって文章を書くエネルギーがあるんだろう。

毎日仕事は辞めたいし、楽しみは「飲むこと、食べること、寝ること、家族との時間」=「仕事か

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菊地暁(2021)『民俗学入門』岩波新書を読んで。

菊地暁(2021)『民俗学入門』岩波新書を読んで。

菊地暁(2021)『民俗学入門』岩波新書を読了。

かの有名な柳田國男が、その礎を築き上げた学問である。

本書は、衣・食・住・働く・運ぶ・取り替える(交換する)という、極めて現代人的な、「営み」を背骨として、平易な言葉と、広範にわたる実例を元に「民俗学」を解説した入門書である。

筆者のプロフィール欄に、身長186センチと記されているのは、不思議に思うが、北海道出身の中年の大男が、関西で四苦八苦

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ウニバターペペロンチーノのレシピ

ウニバターペペロンチーノのレシピ

初めてのクッキング投稿。
~menu~
ウニバターペペロンチーノ

~ingredients~
オーマイパスタ
にんにく
ソーセージ(1人前につき1本程度)
鷹の爪(お好み、オススメは1人前につき1本以上)
オリーブオイル(たっぷり)
ウニバター(カルディ):味見をしながら適量
茹で汁に塩を大さじ一杯半程度(2人前の時)

まず、鷹の爪を輪切りにします。それから、にんにくは「たっぷり」使います。半

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『タイム・スマート お金と時間の科学』を読んで:人生の舵取りをするのは他でもない自らである

『タイム・スマート お金と時間の科学』を読んで:人生の舵取りをするのは他でもない自らである

読了。

今年を素晴らしい1年にするにあたって非常にオススメの本です。いや、人生をより充実させるにあたってですね。

読んでいて、やっぱり何事も「自覚的」であることが重要なんだと思いました。この本で言えば、「自分の時間の使い方にどれだけ自覚的になれるか、意図的になれるか」ということになります。

これまでにも、あらゆることに自覚的になって、自分なりの意図を持ってあらゆる物事に取り組んだ経験は、皆さ

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永守重信『成しとげる力』を読んで:バリバリ働く管理職おじさんの価値観を理解するためにぜひ。

永守重信『成しとげる力』を読んで:バリバリ働く管理職おじさんの価値観を理解するためにぜひ。

日本電産創業者の自伝。

総じて、大味で骨太な自身のこれまでの苦労話や、成功談、生い立ち、母からの教え、自らの考える育成論、人間論みたいなものをざっくばらんにまとめた本。

本書が、世にこれまで出回ってきた「創業者の自伝」の類いと一線を画す要素はほとんどないと思われる。この評価については、私自身、あまりこのような自伝の類いを読まないたちなので、よくこういう成功者本を読む皆さんには、改めてご判断頂け

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学生から社会人に、そして社会人から無職に、それから新しい進路を掴んだ2021年。(大学生必見?)

学生から社会人に、そして社会人から無職に、それから新しい進路を掴んだ2021年。(大学生必見?)

 あまり長い文章を書くほどの知的持久力が今現在の私にはないので、おそらく手短なエッセイとして本稿は締め括られると思う。
 
 タイトルに沿って話を進めるが、私は3月に大学を卒業し、4月から従業員4000人を越える某有名企業傘下の会社に入社した。
 それから、10月までの約半年間は丁寧な研修を受けた。そうして少しずつ企業人間へと改造されていった。
 社会人としてのマナー研修にはじまり、会社についての

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橘玲(2021)『無理ゲー社会』小学館新書を読んで。

橘玲(2021)『無理ゲー社会』小学館新書を読んで。

先日、橘玲(2021)『無理ゲー社会』小学館を読了。

こちらは、今年の必読書だと思う。注目されている本は、あまり読まない主義だが、それなりに評価されている意味がわかった。そんな内容だ。

本書が伝えようとしているメッセージは、非常にシンプルである。

私なりにまとめると「格差はどのように世の中が変化しようと頑固に存在し続ける」という事実である。

良いか悪いかを越えて、この一見厳しい現実をあらゆ

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星野源『そして生活はつづく』文春文庫を読んで。

星野源『そして生活はつづく』文春文庫を読んで。

星野源(2012)『そして生活はつづく』文春文庫、読了。

何気ない日常を創作者として懸命に生きてきた星野源の処女作。さえない少年だった彼が、いかにしてその才能を見出だされ、開花させてきたのかが垣間見えるエッセイである。「普通の人が」オブラートに包むところをことごとく包まない潔さと、下品さは彼の真骨頂なのだと思う。

彼の音楽を思うと、とても美しく、どこか親近感を覚えるが、その作品に通底する品性の

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事後性の克服~「センス」について真正面から向き合った良書~

事後性の克服~「センス」について真正面から向き合った良書~

 楠木建・山口周『「仕事ができる」とはどういうことか?』宝島社新書、読了。素晴らしい本だった。個人的な今年のベスト新書である。
 タイトルは『センスとは何か』の方が良かったのではと勝手ながら思う。これまで「語ろうにも語れない」「もともこもない」と論じられて来なかったセンスに真っ正面から向き合っている良書である。特筆すべきは、センスとは周知の通り具体化はできないものの、かといって決して語れない・語っ

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読んだもの、観たものにしか味わえない「評論文」の愉しさ。

読んだもの、観たものにしか味わえない「評論文」の愉しさ。

 私は何かにつけ、誰かの評論を好む。例えば、小説を読み終わった後の「解説」、専門書を読み終わった後の「あとがき」を読むのが至福のひとときである。あの、読んだものにしか味わえない「その道のプロからのフィードバック」。「あー、玄人はそこをそう捉えるのか。」「なるほど、漱石はそう言いたかったのか。」色々な視点や、ひとつの正解(読み方)がそこに溢れている。それは簡単な読書会といえる濃密な時間であり、とても

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