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※ネタバレ注意「君たちはどう生きるか」を観て4時間後に書き終えた雑感
まず、宮崎駿は美しい女性をつくるのが上手いなと言うこと。そして人の見た目に物凄くこだわりが感じられ、見た目の醜悪さ、美しさをこれでもかと鮮明なコントラストで見せつける。今回、特に年老いたものは醜く描かれていた。主人公を含めた中心人物は非常に端正な顔立ちで絵描かれていた。
総評としては、「掴み所がない」作品だった。前作の「風立ちぬ」は掴み所があったというか、テーマは何かと言われればいくつか挙げるこ
これが私のベストバイ 2023
さてさてnoteの更新となるが、
ここ最近をざっくりイメージして、買って良かったものを思い付く範囲で紹介して行きたいと思う。以下は目次。こんな順で進めたい。
私のプロフィール(誰のオススメや?に答える)
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歳を重ねるということ:林真理子『成熟スイッチ』を読んで
昨晩、林真理子『成熟スイッチ』を読了。
社会人となってからは、日常生活を生きるのが精一杯で、心が疲弊して、中々本を読み通す余裕がなかったのですが、23日から4連休をいただき、金曜日に行きつけの書店へ足を運んだ際に、『成熟スイッチ』が新書ランキング上位にあり、少しめくると興味を引いたので購入しました。
目当ては芥川賞作品だったのですが、実際に本屋に行くとこうした、偶然の出会いがあって良いものだなと
『タイム・スマート お金と時間の科学』を読んで:人生の舵取りをするのは他でもない自らである
読了。
今年を素晴らしい1年にするにあたって非常にオススメの本です。いや、人生をより充実させるにあたってですね。
読んでいて、やっぱり何事も「自覚的」であることが重要なんだと思いました。この本で言えば、「自分の時間の使い方にどれだけ自覚的になれるか、意図的になれるか」ということになります。
これまでにも、あらゆることに自覚的になって、自分なりの意図を持ってあらゆる物事に取り組んだ経験は、皆さ
永守重信『成しとげる力』を読んで:バリバリ働く管理職おじさんの価値観を理解するためにぜひ。
日本電産創業者の自伝。
総じて、大味で骨太な自身のこれまでの苦労話や、成功談、生い立ち、母からの教え、自らの考える育成論、人間論みたいなものをざっくばらんにまとめた本。
本書が、世にこれまで出回ってきた「創業者の自伝」の類いと一線を画す要素はほとんどないと思われる。この評価については、私自身、あまりこのような自伝の類いを読まないたちなので、よくこういう成功者本を読む皆さんには、改めてご判断頂け
学生から社会人に、そして社会人から無職に、それから新しい進路を掴んだ2021年。(大学生必見?)
あまり長い文章を書くほどの知的持久力が今現在の私にはないので、おそらく手短なエッセイとして本稿は締め括られると思う。
タイトルに沿って話を進めるが、私は3月に大学を卒業し、4月から従業員4000人を越える某有名企業傘下の会社に入社した。
それから、10月までの約半年間は丁寧な研修を受けた。そうして少しずつ企業人間へと改造されていった。
社会人としてのマナー研修にはじまり、会社についての
橘玲(2021)『無理ゲー社会』小学館新書を読んで。
先日、橘玲(2021)『無理ゲー社会』小学館を読了。
こちらは、今年の必読書だと思う。注目されている本は、あまり読まない主義だが、それなりに評価されている意味がわかった。そんな内容だ。
本書が伝えようとしているメッセージは、非常にシンプルである。
私なりにまとめると「格差はどのように世の中が変化しようと頑固に存在し続ける」という事実である。
良いか悪いかを越えて、この一見厳しい現実をあらゆ
星野源『そして生活はつづく』文春文庫を読んで。
星野源(2012)『そして生活はつづく』文春文庫、読了。
何気ない日常を創作者として懸命に生きてきた星野源の処女作。さえない少年だった彼が、いかにしてその才能を見出だされ、開花させてきたのかが垣間見えるエッセイである。「普通の人が」オブラートに包むところをことごとく包まない潔さと、下品さは彼の真骨頂なのだと思う。
彼の音楽を思うと、とても美しく、どこか親近感を覚えるが、その作品に通底する品性の
事後性の克服~「センス」について真正面から向き合った良書~
楠木建・山口周『「仕事ができる」とはどういうことか?』宝島社新書、読了。素晴らしい本だった。個人的な今年のベスト新書である。
タイトルは『センスとは何か』の方が良かったのではと勝手ながら思う。これまで「語ろうにも語れない」「もともこもない」と論じられて来なかったセンスに真っ正面から向き合っている良書である。特筆すべきは、センスとは周知の通り具体化はできないものの、かといって決して語れない・語っ