NAO.A

1998年生まれ 神奈川県生まれ、福岡県育ち Twitter→@ecological0707

NAO.A

1998年生まれ 神奈川県生まれ、福岡県育ち Twitter→@ecological0707

    最近の記事

    綱渡りの毎日の中で

    さて、久しぶりのnoteでの執筆である。 私は今、正直に申し上げて、精神科に通って薬をもらいながら生活している。 診断はなく、おそらく適応障害なのだろう。 いま、こうして、生きていることが私としては精一杯であり、どうしても生きることに喜びはまだ見出だせない暗くて長いトンネルの中にいる。 そして、私はついにこの暗くて長いトンネルの中に馴れてきたのかもしれない。 だから、こうやって文章を書くエネルギーがあるんだろう。 毎日仕事は辞めたいし、楽しみは「飲むこと、食べるこ

      • 菊地暁(2021)『民俗学入門』岩波新書を読んで。

        菊地暁(2021)『民俗学入門』岩波新書を読了。 かの有名な柳田國男が、その礎を築き上げた学問である。 本書は、衣・食・住・働く・運ぶ・取り替える(交換する)という、極めて現代人的な、「営み」を背骨として、平易な言葉と、広範にわたる実例を元に「民俗学」を解説した入門書である。 筆者のプロフィール欄に、身長186センチと記されているのは、不思議に思うが、北海道出身の中年の大男が、関西で四苦八苦しながらも、民俗学を教えてきた集大成がここにある。 筆者は冒頭で「民俗学とは、

        • ウニバターペペロンチーノのレシピ

          初めてのクッキング投稿。 ~menu~ ウニバターペペロンチーノ ~ingredients~ オーマイパスタ にんにく ソーセージ(1人前につき1本程度) 鷹の爪(お好み、オススメは1人前につき1本以上) オリーブオイル(たっぷり) ウニバター(カルディ):味見をしながら適量 茹で汁に塩を大さじ一杯半程度(2人前の時) まず、鷹の爪を輪切りにします。それから、にんにくは「たっぷり」使います。半分程度は薄切りで、もう半分はみじん切りにします。ソーセージはナナメに切って、なる

          • 『タイム・スマート お金と時間の科学』を読んで:人生の舵取りをするのは他でもない自らである

            読了。 今年を素晴らしい1年にするにあたって非常にオススメの本です。いや、人生をより充実させるにあたってですね。 読んでいて、やっぱり何事も「自覚的」であることが重要なんだと思いました。この本で言えば、「自分の時間の使い方にどれだけ自覚的になれるか、意図的になれるか」ということになります。 これまでにも、あらゆることに自覚的になって、自分なりの意図を持ってあらゆる物事に取り組んだ経験は、皆さんもお持ちだと思います。 ただし、本書からは誰しもがハッとさせられたり、身が引

            永守重信『成しとげる力』を読んで:バリバリ働く管理職おじさんの価値観を理解するためにぜひ。

            日本電産創業者の自伝。 総じて、大味で骨太な自身のこれまでの苦労話や、成功談、生い立ち、母からの教え、自らの考える育成論、人間論みたいなものをざっくばらんにまとめた本。 本書が、世にこれまで出回ってきた「創業者の自伝」の類いと一線を画す要素はほとんどないと思われる。この評価については、私自身、あまりこのような自伝の類いを読まないたちなので、よくこういう成功者本を読む皆さんには、改めてご判断頂ければと思う。 とはいえ、28歳で4人で小さな六畳間から会社をスタートして、世界

            学生から社会人に、そして社会人から無職に、それから新しい進路を掴んだ2021年。(大学生必見?)

             あまり長い文章を書くほどの知的持久力が今現在の私にはないので、おそらく手短なエッセイとして本稿は締め括られると思う。    タイトルに沿って話を進めるが、私は3月に大学を卒業し、4月から従業員4000人を越える某有名企業傘下の会社に入社した。  それから、10月までの約半年間は丁寧な研修を受けた。そうして少しずつ企業人間へと改造されていった。  社会人としてのマナー研修にはじまり、会社についての基礎知識を学ぶグループ合同研修は、時代らしくズームを介して行われた。  それから

            橘玲(2021)『無理ゲー社会』小学館新書を読んで。

            先日、橘玲(2021)『無理ゲー社会』小学館を読了。 こちらは、今年の必読書だと思う。注目されている本は、あまり読まない主義だが、それなりに評価されている意味がわかった。そんな内容だ。 本書が伝えようとしているメッセージは、非常にシンプルである。 私なりにまとめると「格差はどのように世の中が変化しようと頑固に存在し続ける」という事実である。 良いか悪いかを越えて、この一見厳しい現実をあらゆるデータや出来事を基に鮮やかにまとめている。   これを分かりやすく以下で説明

            星野源『そして生活はつづく』文春文庫を読んで。

            星野源(2012)『そして生活はつづく』文春文庫、読了。 何気ない日常を創作者として懸命に生きてきた星野源の処女作。さえない少年だった彼が、いかにしてその才能を見出だされ、開花させてきたのかが垣間見えるエッセイである。「普通の人が」オブラートに包むところをことごとく包まない潔さと、下品さは彼の真骨頂なのだと思う。 彼の音楽を思うと、とても美しく、どこか親近感を覚えるが、その作品に通底する品性の裏には有象無象の「下品さ」が溢れており、それは活火山からマグマが吹き出るようなエ

            事後性の克服~「センス」について真正面から向き合った良書~

             楠木建・山口周『「仕事ができる」とはどういうことか?』宝島社新書、読了。素晴らしい本だった。個人的な今年のベスト新書である。  タイトルは『センスとは何か』の方が良かったのではと勝手ながら思う。これまで「語ろうにも語れない」「もともこもない」と論じられて来なかったセンスに真っ正面から向き合っている良書である。特筆すべきは、センスとは周知の通り具体化はできないものの、かといって決して語れない・語っても仕方がないものではないという態度である。つまり、センスは事後的に身に付けうる

            ツイッターって現代の万葉集だ。 https://twitter.com/ecological0707/status/1457979210018877446?t=vXpr7iPc56B_Rw9gYR77KQ&s=09

            読んだもの、観たものにしか味わえない「評論文」の愉しさ。

             私は何かにつけ、誰かの評論を好む。例えば、小説を読み終わった後の「解説」、専門書を読み終わった後の「あとがき」を読むのが至福のひとときである。あの、読んだものにしか味わえない「その道のプロからのフィードバック」。「あー、玄人はそこをそう捉えるのか。」「なるほど、漱石はそう言いたかったのか。」色々な視点や、ひとつの正解(読み方)がそこに溢れている。それは簡単な読書会といえる濃密な時間であり、とても味わい深い。そして、私はそれでは飽き足らずに、ツイッターやWebに、読んだ本のタ

            黒木登志夫『知的文章術入門』の紹介

            本書は、2021/9/17に初版が発行された新しい「文章術の本」だ。医学者である著者がすべての読み書きを日常的に行う人々に向けて、そのコツをざっくばらんに簡潔に書いた良書である。 理系に片寄った内容になっておらず、そのバランス感覚が著者の凄みの一つではないか。 タイトルは『知的文章術入門』でありながらも、実際には広く知的発信者としての姿勢や、プレゼンテーションのやり方、パワーポイント資料作成のコツ、さらには英語学習についてまで触れている。 タブーとされるWikipedi

            とりあえず経済学部ってありでは?我が子に読ませたい経済学テキストリストも添えて。

             しばらくは、家庭を持つなんてこと考えてないし、そんな余裕ないと思うけれど、息子や娘ができて大学に行きたいと言ったら、地方で良いから国立の経済学部で経済学を学ぶことをオススメするな。もちろん、やりたいことがその時点で明確ならそちらを考慮するが。特にないとか、何が良いとか訊かれたら、経済学やってみたらと言うかな。別にかじった程度だが、いくらかそちらの文献読んでその面白さや意味を感じた。宇沢弘文さんの本を「読んでみな、飛ぶぞ!」と渡すのが早いかな。  あと統計学もしっかりやると騙

            まだ若い今を。今は未来の種。

             これを読むあなたは、幸せですか。不幸ですか。悩みはありますか。  私はお酒を飲んで、酔っています。私は10月1日に半年間勤めた会社を辞職しました。  頑張りましたが、続けられませんでした。  何も文脈や背景を知らない人は、そんなすぐ辞めたのか、私ならそんな理由ではやめられない、甘えてる、根気がない、など色々思うでしょう。まぁ、文脈や背景を知ったとてそう思う人はいるでしょうし、それはそれでひとつの捉え方です。  まぁとにかく、私には、今、仕事がありません。働く意思はあ

            ポイント・クーポン経済を考える

            ポイントカードやクーポン券は、スマートフォンの登場により、その普及が加速してきたように思う。 厳密には、ポイントカードはポイントアプリになり、クーポン券も同様に電子化されている。 無印良品やブックオフがこぞってポイントがたまりつつ、クーポンも配布されるアプリを出せば、Yahoo!のブラウザには、いつもマクドナルドや吉野家、フレッシュネスバーガーのクーポン券が並ぶ。 そんなご時世である。 その他にも、スーパーやドラッグストア、カフェにいくと、ポイントカードはお持ちでしょ

            若者三人が奏でる青春という「音楽」の美しさ:加藤シゲアキ『オルタネート』読了後記

            つい先ほど読了。 率直に、まず、素晴らしい作品だった。400ページ近い長編小説だ。 本作の主人公は女子二人、男子一人(この男子が、関西弁で面白い。彼は、又吉直樹『火花』に登場する神谷を彷彿とさせた。)なのだが、まるで本書は私を 『耳をすませば』を観ているような感覚にさせた。 「高校生年代」の「青春」がテーマだが、それぞれの主人公の青春を、超高性能「マッチングアプリ」「オルタネート」の存在が大きく揺さぶる物語である。 オルタネートとの距離感は、主人公によって大きく異なる