『大学入試がわかる本-改革を議論するための基礎知識』

戦後最大級の入試改革と謳われたセンター試験に代わる新たな共通テストの目玉だった「英語民間試験、記述式問題、主体性評価のための情報システム」が見送られ大きな混迷をもたらしました。 なぜ改革はとん挫してしまったのか? 昨今の入試改革について、「一見未来を志向しているように見えながら、…

書評を書く本の読み方

本を読む前 書評を書く準備をする Amazonや本の要約サイトなどを活用し、本の概要を理解します。 本から何を得たいかなど、本を読む目的を明確にする。 どんなことを書評に書くかを決めてから本を読み始める はじめに・おわりに・もくじを読む 感想をメモする(Twitterに投稿する) もくじの中で…

名著の〈快楽と苦痛〉

書評:堤未果、中島岳志、大澤真幸、高橋源一郎『別冊100分de名著 メディアと私たち』(NHK出版) 本書は、4人の著作家が4冊の名著をそれぞれに紹介したものである。紹介されているのは、  ・ ウォルター・リップマン 『世論』  ・ エドワード・サイード  『イスラム報道』  ・ 山本七平…

あおれんが Vol.1

皆様、こんにちは。 「あおれんが」の記念すべき第1回となります! 「あおれんが」はいわゆる書評です。本が大好き!な私が独断と偏見で本を紹介させていただくという試みです。なお、書いている内容は、あくまで私個人の感想なので、その点はご容赦ください。 今回はこちらとなります! 「極貧球団…

〈大人〉の言葉

書評:佐藤優『君たちが忘れてはいけないこと  未来のエリートたちとの対話』(新潮社) 「大人の知恵」を感じさせる、とても素晴らしい本である。 佐藤優というと、その博識と豊富な経験から、その「知識」を学ぼうとする読者が多いのではないかと思う。しかし、「知識(情報)」というのは、語り…

『大学職員のグランドデザインー人口減少、AIの時代を生き抜く大学職員』

「日本の大学職員の在り方の特徴は、比較的同質の人々で構成され、同じようにローテーション人事を繰り返してキャリア形成していく。(略)しかし、これからその姿は激変するだろう」と述べている本があります。 今回紹介する本は、京都大学法学部卒業、1974年旧文部省入省後、2000年科学技術庁長官官…

20世紀の天才が考える戦争への心理とは?【ひとはなぜ戦争をするのか】

 おはようございます.遠隔授業で進捗MaxなYoshidaです.  今回の本のoutputは,講談社学術文庫で,A・アインシュタイン,S・フロイトの文通である「ひとはなぜ戦争をするのか」です.この本について語っていきたいと思います. 普段の本のoutputならいきなり本編を語りだすのですが,まず…

シュライアマハーの熱き信仰心

書評:佐藤優、深井智朗『近代神学の誕生: シュライアマハー『宗教について』を読む』(春秋社) 本書が何を語ったものかを端的に示しているのが、「あとがき」における深井智朗の、次の言葉だ。 『 この対談で試みたことは、『宗教について』の新しい、厳密なコメンタリーを作るということではなか…

昼過ぎが言う【ロルカ詩集 書評】

"影が飲みたい"  (「新しい歌」より) 久しぶりの連休 ふらりと足を伸ばした富士山の近くで わたしの脳裏に焼き付いたものは 19世紀終わり スペインのオリーブ畑 オレンジ色の花 知らない街で はじめて入る古本屋 安宿のベットの上で 深夜に読む フェデリコ・ガルシーア・ロルカ(1898-1936…

2021年ブックレビュー『だって、女子だもん』(雨宮まみ対談集)

AVライターで、作家の雨宮まみさん(故人)が書いた「女子をこじらせて」は、「女子」の生きづらさと向き合い、赤裸々に自分の劣等感や性欲、自意識を語っていて、共感しながら読んだ。 その雨宮まみさんが、やはり「こじらせ気味(?)」の女性とのトークを繰り広げた対談集。対談の相手は、峰なゆか…