書評note

【書評】どうしても頑張れない人たち | 宮口幸治

--この記事は、こんな人におススメ---- ・前作を読んだ ・こういった社会問題に興味がある ・将来、仕事として貢献したい ------------------------------------------------ こんにちは。 あなたは「頑張れ」という言葉をどんなときに使いますか? 相手を応援したいとき、励ますとき、パワーを出して欲しいとき。 などなど、使う場面は様々。 そのほとんどが相手のことを想って発しています。 「ケーキの切れない非行少年たち」の続編で

〈法華経の真髄〉とは何か

書評:植木雅俊『100分de名著 2018年4月 法華経 あなたもブッダになれる』(NHK出版) 本冊の画期性は、法華経の意義を「宗教的幻想から、仏教そのものを徹底して解放した点にある」と喝破した点だ。 一一こう書くと、法華経ほど「宗教的な幻想」描いた「宗教的テキスト(経典)」もないではないかと、江戸の町人学者・富永仲基のようなことを言われそうだが、そうではない。 たしかに表面的に見れば、法華経に描かれているのは、壮大な「宗教ファンタジー(非現実的なスペクタクルストーリー

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「小林秀雄の伝統主義」を解説する〈伝統主義者〉

書評:浜崎洋介『小林秀雄の「人生」論』(NHK出版新書) 「権威者」の解説者には、よくよく注意しなければならない。なぜならそれは、客観的解説のふりをして、じつは自身の考えを権威づけようとするものでしかないことが、少なくないからだ。 そうした場合の「着眼点」としては、どれだけ解説者(論者)の個性が、そこに「正直」に表現されているかである。つまり、一見したところ「公正中立」的に「謙虚」に論じているかのような「体裁」のものは、かえって「怪しい」と考えるべきで、おおよそ「詐欺」の

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人恋うる〈小さきもの〉への愛 : 安野モヨコと庵野秀明

書評:安野モヨコ『監督不行届』(祥伝社)、『オチビサン』(朝日新聞出版) 言わずと知れた庵野秀明との出会いは、『新世紀エヴァンゲリオン』のテレビシリーズであった。 当時すでに私は、テレビアニメとも距離を取っていたから、本放映でちゃんと視たわけではない。テレビを点けた時にたまたまやっていた回を、2、3回視ただけだったと思う。 私は、当時すでに読みきれないほど所蔵していた未読の活字本を読むために、シリーズ物のテレビ番組は、ドラマ無論、大好きだったアニメさえ、自主規制して視なかっ

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46歳からの読書【人間失格】2

「愛読書は人間失格です。」 などと言う方が居ますが、彼らは何度ぐらい読んでいるのでしょうか。僕は愛読書と呼べるほど、読み込んだ本などない。小説にしろ、エッセイにしろ、教養本にせよ、複数回読んだ本なんかほとんどない。 僕は愛読書が人間失格だと言いたいわけではないが、いやむしろ何度読んでも愛読書は人間失格だなんていう人間にはなりたくない。 何度も読む人が居ると言うからにはその人の気持ちは何度も読んでみないと分からないだろう。 人間失格 太宰治 一度目を読み終えた翌日、街中のイ

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〈中国化〉に大賛成は「ネトウヨ」じゃないの?

書評:梶谷懐、高口康太『幸福な監視国家・中国』(NHK出版新書) 2019年8月刊行の本書は、今も中国で着々と進んでいる「監視国家」化を紹介して、それがジョージ・オーウェル『1984』流の「真っ暗なディストピア」という「紋切り型」ではない、という「事実」を指摘した上で、さらにそれが「独裁国家・中国」特有の問題ではなく、日本を含むあらゆる国に関わる、普遍的な「テクノロジーと統治」の問題だということを伝えている。 したがって、「ネトウヨ」は、本書を貶したがる。 とにかく「ネト

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【朝井リョウ】『正欲』読書ノート

「常識とは18歳までに身に着けた偏見のコレクションのことをいう」 とは、かの有名なアインシュタインの言葉だ。 私が今日までせっせと収集してきた常識は「正欲」によって、根本から蹴り倒された。 何ならその後、地獄の業火で焼き払われたと言っても過言ではない。 13歳のときに近眼になった私は、生まれて初めて眼鏡をかけた。 その世界の変貌ぶりに、ひどく困惑したことを今もよく覚えている。 「正欲」を読んだとき、「あのとき」と同じ感覚がした。 ——見えすぎて、怖い。 怖いの

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2021年11月に読んだ本まとめ

こんにちは。 月1恒例、前月に読んだ本の紹介です。 前月は6冊の本に出合うことが出来ました。 (日にちの関係で一部は12月に入ってからの書評公開となりました) 図書館も利用しつつだったので、読んだ冊数の割には忙しかった印象。 何事も計画的にいかないといけませんね。反省します。。。 それでは、さっそく紹介していきます。 ズボラPDCA | 北原孝彦ズボラな人でも、ガラスのメンタルでも実践できるPDCAについて書かれています。 本書の中では著者が実践しているPDCA

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〈情〉の人・折口信夫

書評:折口信夫(東雅夫編)『文豪怪談傑作選 折口信夫集  神の嫁』(ちくま文庫) 日本の民俗学を確立した三巨人、柳田國男、南方熊楠、折口信夫。一一その中で、折口信夫にだけは長年、手を付けかねていた。 私は熊楠ファンだし、妖怪はもとより民俗学そのものにも興味があるから(宮田登や小松和彦も読んでおり)、当然、柳田國男もいくらかは読んでいる。読まないわけにはいくまい。 また、そこまで来れば、折口信夫も何冊かは読んで、あたりくらいは付けておきたいと思っていたのだが、いつからだか折

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【書評】エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする | グレッグ・マキューン

--この記事は、こんな人におススメ------ ・仕事を受けすぎてしまう ・優先順位をつけるのが苦手 ・優柔不断 --------------------------------------------- こんにちは。 日々複雑になっていく生活。 多様化が進み選択肢が増えたのはいいことだけど、何を選べばいいのか、何が正解なのか分からない。 そんな人も多いのではないでしょうか。 仕事で言われたことは全て受けてはいるけど、成果や評価がイマイチ。 それは、もしかしたら仕事

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