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写真に関するもろもろ

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写真について語っているもの、写真家について語っているもの、写真の充実した記事、写真展の記事など
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#東京

【展覧会レポ】東京都美術館「デ・キリコ展」

【展覧会レポ】東京都美術館「デ・キリコ展」

【約4,400文字、写真約30枚】
東京都美術館で「デ・キリコ展」を鑑賞しました。その感想を書きます。

【この投稿で伝えたいこと】
❶世界中から集められたデ・キリコの作品110点をイッキに見ることで、作品や生涯の変遷が分かる、❸楽しい絵が多いことに加え、会場内が凝った造りになっているため、美術館に普段行かない人にもおすすめ、❹値段が2,200円と若干高め。9/14(土)から神戸市立博物館で巡回す

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【展覧会レポ】皇居三の丸尚蔵館「皇室のみやび ー受け継ぐ美ー 第4期<三の丸尚蔵館の名品>」

【展覧会レポ】皇居三の丸尚蔵館「皇室のみやび ー受け継ぐ美ー 第4期<三の丸尚蔵館の名品>」

【約3,800文字、写真約55枚】
皇居三の丸尚蔵館に初めて行き「皇室のみやび ―受け継ぐ美― 第4期<三の丸尚蔵館の名品>」を鑑賞しました。その感想を書きます。

【この投稿で伝えたいこと】
❶日時指定予約制のため絶対事前web予約が必要!、❷作品数はコンパクト(14)ながら、国宝を3つを含み、どれもめっちゃ「みやび」でありがたさを感じる展覧会、❸皇居に入る良い機会にもなりました。

▶︎訪問の

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【TDSレポ】写真約70枚で振り返る、未就学児と緩く楽しむ11時間

【TDSレポ】写真約70枚で振り返る、未就学児と緩く楽しむ11時間

【約2,800文字、写真約70枚】
東京ディズニーシー(以下、TDS)に、8年ぶりに行きました。最近、カメラを買い替えた(SONYのα7ii→α7iv)ため、カメラの練習も兼ねてたくさん撮影しつつ、TDSを未就学児2人と楽しんだ感想を書きます。

結論から言うと、TDSはいつ行っても楽しい!今回は主に、1)人が少なく比較的スムーズだった、2)子供が大満足で親も嬉しい、3)写真をたくさん撮影したこと

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展覧会レポ:富士フイルムフォトサロン東京「セルカン・ギュネシュ写真展"WITHIN"」ほか

展覧会レポ:富士フイルムフォトサロン東京「セルカン・ギュネシュ写真展"WITHIN"」ほか

【約3,400文字、写真約20枚】
初めて富士フイルムフォトサロン東京(六本木)に行き「セルカン・ギュネシュ写真展"WITHIN"」などを鑑賞しました。主に「FUJIFILM SQUARE」の全体像について、感想を書きます。

※この展覧会は既に終了しています。

結論から言うと、六本木に来た際に、写真に興味がある方はマストで寄った方が良い場所だと思いました。FUJIFILM SQUAREには常に

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麻布台ヒルズレポ:おしゃれの暴力!日本一高い展望台はマスト

麻布台ヒルズレポ:おしゃれの暴力!日本一高い展望台はマスト

【約3,200文字、写真約25枚】
2023年11月にオープンした「麻布台ヒルズ」に行きました。展望台やアートの観点から、その感想(+森ビルについて)を書きます。

結論から言うと、一度は訪れるべき複合施設だと思いました。1)ビルとして日本一高い展望台は景色も良い上に無料!、2)建物や内装デザインが暴力的におしゃれ過ぎる、3)パブリックアートや常設の展覧会(値段は高い)が複数あるためです。観光客に

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展覧会レポ:DIC川村記念美術館「今見られるコレクション」「カール・アンドレ 彫刻と詩、その間」

展覧会レポ:DIC川村記念美術館「今見られるコレクション」「カール・アンドレ 彫刻と詩、その間」

【約5,500文字、写真約40枚】
初めて、DIC川村記念美術館(以下、DIC美術館)に行き「今見られるコレクション」と「カール・アンドレ 彫刻と詩、その間」を鑑賞しました。その感想を書きます。

結論から言うと、大満足の美術館でした。これは主に、1)大自然に囲まれた環境、2)作品の良さを何倍にも引き出す贅沢な展示室とキュレーション、3)素晴らしいコレクションのクオリティによります。なお、アクセス

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展覧会レポ:アーティゾン美術館「石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 野見山暁治」

展覧会レポ:アーティゾン美術館「石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 野見山暁治」

【約2,600文字、写真約40枚】
アーティゾン美術館の「石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 野見山暁治」を鑑賞しました。写真をメインに、その感想を書きます。

結論から言うと、1)アーティゾン美術館所蔵の質が高く、センスの良い作品を数多く見ることができるため満足度は高い、2)5階・4階のコレクション展は、企画展と同レベルでメインのような存在、3)好きな作品をじっくり見たり、自分の新たな「好

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展覧会レポ:アーティゾン美術館「マリー・ローランサン―時代をうつす眼」

展覧会レポ:アーティゾン美術館「マリー・ローランサン―時代をうつす眼」

【約2,700文字、写真約30枚】
アーティゾン美術館で開催されている「マリー・ローランサン―時代をうつす眼」を鑑賞しました。その感想を書きます。

結論から言うと、1)ローランサンの作品をまとめて数多く見ることができたため満足、2)ローランサンの作風が確立した内面的な変化などを深掘りできるキュレーションだとなお良かった。

▶︎訪問のきっかけ訪問のきっかけは「マリー・ローランサンとモード」(Bu

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展覧会レポ:タワーギャラリー「大ネオン展‐FIND NEW WAVE‐」

展覧会レポ:タワーギャラリー「大ネオン展‐FIND NEW WAVE‐」

【約2,500文字、写真約15枚】
東京タワーのフットタウン3階にあるタワーギャラリーで開催された「大ネオン展‐FIND NEW WAVE‐」を鑑賞しました。その感想を書きます。

※この展覧会は既に終了しています。

結論から言うと、規模は小さいものの楽しかったです。ネオンにフォーカスした展覧会は初めて。東京タワーと親和性も高く、キャッチーで来場者が多かったため、館内の賑やかしに貢献していました

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展覧会レポ:世田谷美術館「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」

展覧会レポ:世田谷美術館「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」

【約3,200文字、写真約30枚】
世田谷美術館で開催された「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」を鑑賞しました。その感想を書きます。

※この展覧会は既に終了しています。なお、富山県美術館(2月17日〜4月7日)、京都国立近代美術館(6月11日~8月18日)で巡回予定。

結論から言うと「普通」でした。倉俣氏の作品が約200点も展示されることで、作品や倉俣氏の考えの変遷を紐解くことができまし

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展覧会レポ:GYRE GALLERY「アッシュ・カプーア_奪われた自由への眼差し_監視社会の未来」

展覧会レポ:GYRE GALLERY「アッシュ・カプーア_奪われた自由への眼差し_監視社会の未来」

【約3,300文字、写真約20枚】
表参道のGYRE GALLERYへ初めて行き「アッシュ・カプーア_奪われた自由への眼差し_監視社会の未来」を鑑賞しました。その感想を書きます。

結論から言うと、良かったポイントは、❶GYRE GALLERYは表参道でショッピングのついでに無料で気軽に寄れること、❷イギリスの実力派で「両義性の作家」と言われるアニッシュ・カプーアの世界観をコンパクトに鑑賞できるこ

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「もうひとつの19世紀 ブーグロー、ミレイとアカデミーの画家たち」展 in 国立西洋美術館(常設展示室)

「もうひとつの19世紀 ブーグロー、ミレイとアカデミーの画家たち」展 in 国立西洋美術館(常設展示室)

昨年、「モネ展」を見に行った時は、早めに出かけたし、1人だったので、もう1つ展覧会によってみることにした。
と言ってあまりお高いものにはいきたくないので、いつもバタバタになってしまう西洋美術館の常設展示に行くことに。

常設展示全体の話はまた機会があれば、ということにして、その中の「版画素描展示室」では、魅力的な企画展が行われているので、そちらを紹介しておこう。

タイトルは、「もうひとつの19世

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展覧会レポ:東京都写真美術館「TOPコレクション 何が見える? "覗き見る"まなざしの系譜」

展覧会レポ:東京都写真美術館「TOPコレクション 何が見える? "覗き見る"まなざしの系譜」

【約3,000文字、写真約40枚】
東京都写真美術館(以下、TOP)の「覗き見るまなざしの系譜」というコレクション展に行ってきました。その感想を書きます。

結論から言うと、予想外の視点から写真について考察されていることに加え、展示方法は触れる、覗けるなどの工夫や、写真だけでなく立体物、実用品、インスタレーションなど展示物のジャンルが多岐に渡るため飽きずに楽しめました。美術館にあまり行かない人でも

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『生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ』(国立近代美術館)

『生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ』(国立近代美術館)

先日たまたま棟方志功の展示のチラシを見掛け、そう言えばの作品をしっかり観たことないなあと思い、行ってみることにしました。

志功は、世界的に権威のある現代アートの賞であるベネチアビエンナーレを受賞した世界的な版画家です。今回は、その志功の初の大規模な回顧展とのことでした。 

とは言え正直、今までの自分の持っていた志功のイメージは、高めの和食やホテルに飾られていたり、デパートや特産品の包装紙をデザ

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