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人と組織をつくる哲学 ―マネジメントと教育の「共通解」―

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マネジメント=管理とは「兵站(生産・物流・調達部門)を通じて限りある資源(ヒト・モノ・カネ・トキ)を把握・分配し、適時適切に適所で活かす」ことである。古来より兵站を軽んじ、人材や…
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記事一覧

「主体的」考・・・主体性原理主義も協調性原理主義も身勝手すぎ

「主体的」考。

最近は「主体的な学び」ということがよく言われている。しかし私には、この「主体的」という言葉がピンとこない。

どうもこの言葉は「子どもの主体性を重視するんだから、大人はそれを尊重するため、干渉はしてはならぬ、子どもの好きにさせてやらねばならぬ」という「主体性原理主義」と捉えている人が多いように感じる。それではうまくいかないだろう。ゲームや動画にいっちまう。「関係性」を無視してるか

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[絶望]教育現場の現実

[絶望]教育現場の現実

まず大前提で書いておきたい。
教育業界と言うのは「大切なものだ」と言うことは揺るぎない事実だ。

その上で、教育業界を持続可能な形で維持する仕組みが今あるのかと問われると、俺自身は「否」としか答えられない。

何しろ現場を良くするからくりと言う物が存在出来ていないというのがある。

例えばだ。
成績をつけるって行為があるじゃんか。

何日間かにわたって息子の通う学校の校長先生や学務主任の先生と会話

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「教育を語る」んじゃなくて気づきを紹介してるだけ

前に以下のまとめを書いたけど、「あれ?私は教育を語っていたっけ?」と疑問が。私自身は、振り返ってみると、どうやら教育を語る気はないらしい。教育なんて御大層なものを語ろうという気が私にはない。そもそも自分を教育者だと捉えていないし。

「教師でもない私がなぜ教育を語るのか」https://note.com/shinshinohara/n/ne17d34a664fc?sub_rt=share_b

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「毅然としなきゃ」の呪い

アニメ「はたらく細胞」黄色ブドウ球菌編を観てると、赤血球ちゃんが初めて後輩を指導する回。そこで興味深い言葉が。「先輩として毅然としなきゃ」。指導者は毅然として振る舞わねばならぬ、という呪いが、こんな子ども向けアニメにも登場するんだなあ、と感心した。

でもなんで毅然としなきゃいけないんだろう?「カッコいい先輩は毅然としてる」というイメージがあり、「自分もかっこいい先輩だと後輩から思われたい」という

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教師でもない私がなぜ教育を語るのか

「教師でもないのに教育を語るな」「塾を10年しかしてないのに教育を語るな」と指摘されることがある。学生は指導したりしなかったりだが、教師ではないのはその通り。塾を10年しか主宰していないのも事実。なのになぜ私は教育(という言葉が私はあまり好きではないけれど)のことをよく語るのか。

興味深い指摘なので、このことについて言語化してみる。
一つ思いつくのは、「過去のことだから話せる」という面がある。現

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#303 当日欠勤に診断証明書はいらない

#303 当日欠勤に診断証明書はいらない

 こんにちはパプアニューギニア海産代表の武藤北斗です。 

 実はまだコロナにかかったことがありません。もしかすると手を洗わなくても平気で素手でパンを食べる私は菌などに強いのでしょうか。

 さて最近またコロナがはやってきたそうですね(他人事になるとかかりそうなので気をつけます)。そう言えば先週もパートさんから連絡がありました。コロナだからと連絡する必要はないのですが、2週間で20時間以上勤務の規

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名参謀がいないのは「穴」がないから

山本太郎氏には簫何のような名参謀がいない、という指摘を読んだ。なるほど、山本氏にはそうした名参謀はいなさそうな感じ。ではこれから現れるかというと、私は難しいように思う。山本氏は、簫何がサポートした劉邦のような人物ではなく、どちらかというと項羽の方が近いように感じるから。

劉邦をサポートしたのは簫何だけではない。張良、樊噲、韓信、叔孫通、酈食其など、多士済済。それら参謀達は、劉邦より人物がしっかり

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自分はマネジメント向いてない。と認めると人生が逆転する

自分はマネジメント向いてない。と認めると人生が逆転する


自分でnoteの自己紹介に書くほど僕は不器用だ。
幼少期からとりわけ何か目立つ成果を残したり、表彰されたりといった経験は皆無だ。むしろ、周りの人ができることができないor人一倍努力してできることの方が多い。

そんな自分が今は外資系コンサルタントとして(活躍しているかは一旦置いといて)毎日仕事している。

そもそも不器用で失敗ばっかりの自分がどうして外資系コンサルタントという修羅の道に挑戦したの

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ドラッカーは晩年、なぜ、非営利組織のマネジメントに関心を持ったのか?

ドラッカーは晩年、なぜ、非営利組織のマネジメントに関心を持ったのか?

お読みいただきありがとうございます。

今回は、佐藤等先生(実践するドラッカーシリーズ他の著作の作者でもあり、NPO法人ドラッカー学会の代表理事)が講師を務めるEDM(エッセンシャル・ドラッカーマネジメント実践コース)の3期を半年間ほど運営していて、このコースでは参加者に毎回、リフレクションと称するレポートを書いてもらうのですが、私も運営側ながら毎回、書いていて、そこでの気づきをシェアします。

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農水省元事務次官の思い出

(農水省元事務次官の事件は、母親だけの問題ではないのではという指摘に対し)

ええ、あのケースは父親も大きな影響を与えていると思います。私が国家一種で採用されて、新人研修を受けた時、当時の事務次官として講演したのがあの父親でした。講演内容は「陳情をなるべく聞くといいですよ」というもの。そこで私は質問しました。

「阪神大震災では、神戸市東灘区だけで170箇所もの避難所があり、中にはボランティアが一

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「中間管理職の限界」と「マネジメント民主化モデル」について

「中間管理職の限界」と「マネジメント民主化モデル」について


中間管理職は限界なのか?本記事は、本日2024年7月1日21:00にNewsPickで放映される【2Sides:中間管理職は不要か?】という番組に関連した記事となります。

動画については、『罰ゲーム化する管理職』など、数々の名著を生み出していらっしゃる、パーソル総合研究所の小林祐児さんとMCの加藤浩次さんとのセッションであり、最終的には明るい内容でまとまっています。

本記事については、本動画

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悪い結果を報告するときに、私が気を付けている3つのこと

悪い結果を報告するときに、私が気を付けている3つのこと

広告運用でCPAが高騰しているとか、くそ高いオフライン広告を出稿したのに資料請求が全然来ないとか、オウンドメディアを運営して1年経つのに成果が全然見えないとか、自分の権限の範囲で起こる悪い結果って、上司に報告する前に、自分の手で握り潰したくなりますよね。

皆さんも似たような「悪い結果に遭遇した経験」ありませんか? もし、あなた自身で「〇〇施策やりましょう!」と船頭を切っていたなら、余計に胃が痛く

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リーダーは組織間で一緒に問題に取り組むことから連携を始めよ

リーダーは組織間で一緒に問題に取り組むことから連携を始めよ

6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜ取り上げたのかを簡単にご紹介しています。

第11回目は、坂本龍馬(1835年~1867年)です。これも織田信長と同様、言わずとしれた人物ではあります。「好きな日本史人物アンケート」でもだいたい上位にランキングします。ただし、最近ではその業績の真偽については議論

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武藤北斗、働き方アドバイザーはじめました

武藤北斗、働き方アドバイザーはじめました

こんにちは好きな日に働くエビ工場、パプアニューギニア海産代表取締役の武藤北斗です。

自社の働き方をどう改革すればいいのか分からない。そんな相談を数多く受けてきました。しかし5分10分の説明を聞いただけではアドバイスをするのは難しく具体的な話を避けてきました。

しかし見学会や座談会などを行う中で、気持ちはあるのだけれど一歩を踏み出せない方が沢山いることが分かりました。

それならば5分10分では

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