市井カッパ

河童の目線で人世を読み解く コンセプト:「すべての組織と人間関係の悩みを祓い癒す」

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マガジン

  • コーチングを学ぶ

    コーチングを学ぶ関連の記事をまとめました

  • EMSi Fellow Community Magazine

    • 357本

    EMSi(Essential Management Science institute)Fellow Communityの皆さんの記事を集めました。 EMSi Fellowとは、EMS(Essential Management School)本質行動学基礎原理コースなどの修了生のCommunityです。 多様な人、多様な考え、多様な日々、多様なビジネス、多様なアートが雑多に、ごった煮していく、本質追求マガジンです。

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    ドラッカー研究に関する記事を集めてみました

  • 非営利組織の経営

    非営利組織の経営に関する記事をまとめました

最近の記事

コーチングを部下で練習してはいけないワケ

ご覧いただき、ありがとうございます。 自社で運営しているマネジメント層向けコーチ養成プログラム開始の準備をしています。その説明会の中で、割と多い質問でありながら、説明すれば納得してもらえるのが今回のお話です。 コーチングの歴史の話をするとちょくちょく出てくるガルウェイは、コーチングができるようになるために、採れる方法は3つある、と言っています。 1.コーチングを学ぶ(本や講義など) 2.コーチングをする 3.コーチングを受ける そして、この1が最も役に立たない、と言っ

    • 社会変革コーチ(ソーシャル・チェンジ・コーチング)の可能性

      ちょっと今回は自分の将来、やりたいことってこれなんじゃないか、ということに思い当ってしまったので、記録として残しておきたいと思います。 前々から、いわゆるソーシャルセクターとコーチングというのは相性が良いのではないか、と思っていて、いわゆるこのセクターのリーダーに対するコーチングの機会を提供するような活動をしてきているわけですが、今回、お話したいのはそんな個人レベルの話ではありません。 以前、記事にも書きましたが、NHK文化センターオンライン教室 苫野一徳さんの「教育を哲

      • NPO法人ドラッカー学会設立記念大会でお話させていただいたこと

        先日、研究会での発表について記事化させていただきました。 これには実は背景がありまして、参加者の皆様より、一度、聴いただけでは全貌がわからない、と言われたこと。時間も限られていますし、資料も全部読んでいたら時間がかかってしまうので、はしょりながら発表したことも、原因のひとつかと思います。 ただ、それでもこのときには時間がまだありましたが、今日の標題の「NPO法人ドラッカー学会設立記念大会でお話させていただいたこと」については、わずか15分ということもあり、文字化しておいた

        • 「女の敵は女」を理論化したもの達

          前回のこちらの記事の続きです。 前回の記事では、心理学者である 森 裕子先生と、石丸先生との共著である「マウンティングエピソードの収集とその分類:隠蔽された格付け争いと女性の傷つき」という論文を紹介しました。そして記事の中で、森先生が、「本当に三すくみは女性だけなのか、男性も単純なひとつの評価軸だけで上下が決まるわけではない、というご意見もいただいて、確かにそのとおりだなと反省した部分もあった、というような発言をされていたことを紹介しました。 この例外もあるではないか、と

        コーチングを部下で練習してはいけないワケ

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        記事

          なぜ日本ではマウンティングは女性に起こりがちなのか?(シン・社会学)

          画像はAIに「マウンティング(山登り)で競い合う3人の女性」で描かせたものです。違う、そうじゃないw 先日、ある方とお話していて、あ、このテーマの記事を書くつもりだったのに書いてなかった、ということにふと気づきまして、すぐに書かないとまた忘れそうですので記事化しておきます。 まずは、こちらの動画をご覧ください。 ということで、今日はマウントのお話です。 今回、紹介したいのは、心理学者である 森 裕子先生の「マウンティングエピソードの収集とその分類:隠蔽された格付け争い

          なぜ日本ではマウンティングは女性に起こりがちなのか?(シン・社会学)

          ドラッカー『非営利組織の経営』第I部「ミッションとリーダーシップ」を読み説く

          ドラッカー『非営利組織の経営』第I部「ミッションとリーダーシップ」を読み説く お読みいただきありがとうございます。 前回のこちらの記事で、準備が整った感がありますので、これから数回に渡り、ドラッカーの『非営利組織の経営』を読み解いていきたいと思います。 今回の記事では、第I部「ミッションとリーダーシップ」を読み解きます。 と、その前に、目次から、この本の構成を確認しておきます。この本は全5部からなっていまして、それぞれの部が全5章で成り立っています。そのうち1つか2つ

          ドラッカー『非営利組織の経営』第I部「ミッションとリーダーシップ」を読み説く

          ガルウェイ『インナーゲーム』で発見してしまった謎を解く

          お読みいただき、ありがとうございます。 今回は、ある方とメッセージのやりとりをしていて、たまたま発見してしまった謎と、その謎解きの仮説について、記録しておこうと思います。 コーチングの祖と言われている人物にT・ガルウェイが居ます。彼はハーバードでテニスを教えていて、コーチングを発見した、ということになっています。 ガルウェイに実際に会って話をした、という方のお話ですと、実際には彼の友人が実践者だったようです。と言うのも、彼がちょっとサボってテニスができる友達にコーチ役を

          ガルウェイ『インナーゲーム』で発見してしまった謎を解く

          ドラッカーの言う社会サービスの意味を追求していったら、企業別労働組合の可能性に気づいてしまった

          下記の前回の記事に入れようと思ったのですが、ちょっと話が限定的になってしまうと考えて、分けることにしました。 ドラッカーが『ポスト資本主義社会』の第9章「社会セクターによる市民性の回復」中で、下記のような記述をしていることを、前回は紹介しました。今回は引用で紹介します。 コミュニティと人に働きかける社会サービスの分野、というのがよくわからないかと思いますが、ドラッカーはこの後、詳細は説明せずに、政府がこれを担うことは無理、という話を展開します。その後に、今ではおなじみのサ

          ドラッカーの言う社会サービスの意味を追求していったら、企業別労働組合の可能性に気づいてしまった

          ドラッカーは晩年、なぜ、非営利組織のマネジメントに関心を持ったのか?

          お読みいただきありがとうございます。 今回は、佐藤等先生(実践するドラッカーシリーズ他の著作の作者でもあり、NPO法人ドラッカー学会の代表理事)が講師を務めるEDM(エッセンシャル・ドラッカーマネジメント実践コース)の3期を半年間ほど運営していて、このコースでは参加者に毎回、リフレクションと称するレポートを書いてもらうのですが、私も運営側ながら毎回、書いていて、そこでの気づきをシェアします。 佐藤等先生はこちらの方です。 今回のコースでは、ドラッカー教授の「関心」にフォ

          ドラッカーは晩年、なぜ、非営利組織のマネジメントに関心を持ったのか?

          from Me 体験会で気づいてしまったこと

          お読みいただきありがとうございます。 5/27に田町で、6/9に甲府で、from Meというゲームの体験会に参加してきました。今回はそこで気づいたことのシェアを記録しておきたいと思います。 ゲームの体験談のシェアなので、ゼルダの伝説ブレス・オブ・ワイルドで、マジックハンドという技が出てくるよ、という程度のネタバレは出てきますので、それが見たくない、という方は読まずにスルーしてくださると幸いです。 そもそも、このゲームのことを知ったのは、3/9に開催された「ファンドレイジ

          from Me 体験会で気づいてしまったこと

          コーチング×ドラッカー研究会「ICFのコア・コンピテンシーと、聞け、話すな、のマネジメント」発表報告

          ご覧いただきありがとうございます。 今回は、2024年5月8日の夜に、NPO法人ドラッカー学会 公認の研究グループ、コーチング×ドラッカー研究会にて、「ICFのコア・コンピテンシーと、聞け、話すな、のマネジメント」というタイトルで研究発表をさせていただいたのですが、参加者の方から、情報量が多くて、一回聞いただけではよくわからない、という声をいただいたので、なんとか文章化してみます。 タイトルだけではよくわからないかと思いますが、テーマは、「ICFのコーチングについての考え

          コーチング×ドラッカー研究会「ICFのコア・コンピテンシーと、聞け、話すな、のマネジメント」発表報告

          なぜプロコーチが麻雀に興味を持つのか?

          このnoteは筆者が興味関心を持っているものを理論化体系化するために、その時々の関心に基づいて記事化しているものです。ときどき連続投稿したり、しばらくサボったりしながら、様々な記事をアップしていきます。(いずれ、ある分野のコンテンツがまとまったら、まとめてみてもいいかもしれません。) そして今回のテーマは、麻雀です。ちなみに、筆者が現在、主に(ときどき)やっているのは主にアプリでの麻雀ですが、 雀魂:雀傑2 麻雀格闘倶楽部Sp:黄龍Lv.6 くらいのレベルで、まあ、普通

          なぜプロコーチが麻雀に興味を持つのか?

          コーチングのコーチはスポーツのコーチとは関係ないんです、という説明が間違っていると言ってもいい、その理由

          なんとなく連載みたいになっています、コーチングの歴史、そうじゃないんだよ、シリーズです。そろそろコーチング考古学者を名乗ってもいいんじゃないかと思い始めています。 さて、今回、取り上げる「コーチングのコーチはスポーツのコーチとは関係ないんです」ですが、割とこれも、いろいろなコーチの方が折々におっしゃるんですが、いや実はそうじゃないんだが、と思っていても、説明がメンドクサイのでそのままスルーしがちで、そして誤解が広がっていくシリーズの中では出現頻度が高いものではないかと思って

          コーチングのコーチはスポーツのコーチとは関係ないんです、という説明が間違っていると言ってもいい、その理由

          橘玲さん『幸福の「資本」論』の3つの資本のフレームワークの有用性(シン・社会学)

          ある理論や学問が正当性を持っているか、というのは難しい話で、ひとまずのところ、有用性があれば良いのではないか、というのが私の結論です。 天才、池田清彦先生の名著『構造主義科学論の冒険』講談社学術文庫版の冒頭に、こういう一節があります。 科学は同一性を求めるが、それには根拠はない。では、何を以てその科学的言説に正当性を求めるかと言えば、それは有用性である、というのが私の考えで、その有用性というのは、同一性の拡張にあるのではないか、というのがシン・社会学で考えていることです。

          橘玲さん『幸福の「資本」論』の3つの資本のフレームワークの有用性(シン・社会学)

          コーチングについて言われる「答えはクライアントの中にある」という俗説はどこから生まれたのか?

          日本は官民問わず、戦後、海外のもの、特にアメリカのものをどんどん取り入れていったわけですが、問題もたくさんあって、中でも翻訳通訳の問題というのは誤解を生んだ挙句に、そのまま拡散してしまい、収拾がつかなくなっている、ということがあります。 コーチングについて、「答えはクライアントの中にある」という言説について、これは今時、プロコーチの方があまり言うことはないかとは思っていますが、それでも、これをコーチングの限界だと思っている方もいるらしく、いやいや、この言葉は間違っているから

          コーチングについて言われる「答えはクライアントの中にある」という俗説はどこから生まれたのか?

          コーチングを学びたい、という方に最初にお伝えしたいこと

          昨日の「シン・社会学宣言」の記事がかなりわかりにくいものだったこともあり、できるだけわかりやすくするための記事を書いていこうと思っています。 さて、最近、コーチングを学びたいんだけど、という相談というか問いかけをいただいていて、既に実践レベルの方には下記のようなプログラムを用意しました。 ビジネスの現場で、実践したいという方向けには、こういうシリーズを展開しています。 でも、もっと初心者で、コーチングの基礎から学びたい、という方にはどうしたらいいんだろう?と思ったときに

          コーチングを学びたい、という方に最初にお伝えしたいこと