市井カッパ

河童の目線で人世を読み解く コンセプト:「すべての組織と人間関係の悩みを祓い癒す」

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河童の目線で人世を読み解く コンセプト:「すべての組織と人間関係の悩みを祓い癒す」

マガジン

  • ドラッカー研究

    ドラッカー研究に関する記事を集めてみました

  • EMSi Fellow Community Magazine

    • 366本

    EMSi(Essential Management Science institute)Fellow Communityの皆さんの記事を集めました。 EMSi Fellowとは、EMS(Essential Management School)本質行動学基礎原理コースなどの修了生のCommunityです。 多様な人、多様な考え、多様な日々、多様なビジネス、多様なアートが雑多に、ごった煮していく、本質追求マガジンです。

  • 非営利組織の経営

    非営利組織の経営に関する記事をまとめました

  • 日本経営現代史

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  • シン・社会学

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最近の記事

未来のためにできること~NPO法人ドラッカー学会糸島大会に参加して

2024年9月14日、福岡でNPO法人ドラッカー学会の大会が行われました。テーマは「『脱』組織時代のドラッカー『未来』マネジメント」、実行委員長は「もしドラ」こと『もしも女子高生がドラッカーの「マネジメント」を読んだら』の著者であり糸島に移住されている岩崎夏海氏です。 NHKの次回の朝ドラ「おにぎり」でもある糸島は魏志倭人伝にも記載されている伊都国が由来だそうです。弥生時代から続く米作りが今も続いている田園風景から少し離れて、ミカン畑だったという山間に九州大学伊予キャンパス

    • 実はドラッカーが語っていたオウム真理教の問題と日本の非営利セクター発展への期待~NPO法人ドラッカー学会オンラインイベント「任意団体からNPO法人へ―われわれが向かう先はどこか」に参加して

      「河童の目線で人世を読み解く」市井カッパ(仮名)です。 「すべての組織と人間関係の悩みを祓い癒すために」をミッションに社会学的視点から文章を書いております。 御覧いただき、ありがとうございます。 さて、今回は、2024年8月17日の夜に、NPO法人ドラッカー学会の会員向けのオンラインイベント「任意団体からNPO法人へ―われわれが向かう先はどこか」があり、そこで初めて知ったことに衝撃を受けましたので、その記録として残しておきます。 なお、NPO法人ドラッカー学会は9月に会

      • EMSに関わった約5年間分の棚卸し

        さて、2019年から事務局業務のお手伝いをしていましたEMSという社会人向けのスクールがあるのですが、こちらが2024年9月から、ボランティアを中心とした体制に変更になるということで、私は事務局業務は有償仕事だと思っていますので離れることになりそうですが、それに際し、5年間の仕事を棚卸しろ、と言われまして、ボランティアを中心とした体制ならば、では、関心のあるすべての人に引き継ごうと、こうして記事化しております。 振り返ってみても、なかなか特異な経緯で成立したスクールであっ

        • 書籍紹介『日本語学習アドバイジング』木下直子、黒田史彦、トンプソン美恵子著(ひつじ書房)

          久しぶりに個人的に献本をいただきました。その書籍が個人的に興味深かったので、ご紹介がてら記事にしてみたいと思います。 その本がこちら。 個人的な興味、というのは下記の2点です。 まず、個人的にコーチングの近接領域について関心があるということ。例えば、下記のコーチング心理学は、もともと歴史的に心理学の研究や実践の成果を取り入れて生まれたコーチングに対し、心理学者が実践から理論化を試みているもので、とても興味があります。 他にも、ドラッカーとエグゼクティブコーチングの関係

        未来のためにできること~NPO法人ドラッカー学会糸島大会に参加して

        • 実はドラッカーが語っていたオウム真理教の問題と日本の非営利セクター発展への期待~NPO法人ドラッカー学会オンラインイベント「任意団体からNPO法人へ―われわれが向かう先はどこか」に参加して

        • EMSに関わった約5年間分の棚卸し

        • 書籍紹介『日本語学習アドバイジング』木下直子、黒田史彦、トンプソン美恵子著(ひつじ書房)

        マガジン

        • ドラッカー研究
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        • EMSi Fellow Community Magazine
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          5本
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          14本
        • コーチング考古学
          7本

        記事

          残念ながら上司の1on1では実際のエンゲージメントが上がらない理由

          御覧いただき、ありがとうございます。 何のための満足度調査? かつて、ある優れた経営を評価する賞の審査員としてある中小企業さんを訪問してお話をお伺いしていた際、社長さんが、おや?と思うようなお話をされました。 それは、その会社の従業員満足度が低かったので、改善として、項目の見直しと、対象の見直しを行った結果、満足度が上がった、というお話。対象の見直しというのは、パートやアルバイトを除いて社員だけにした、ということでした。 これ、皆さん、どう思われますかね? 少なくと

          残念ながら上司の1on1では実際のエンゲージメントが上がらない理由

          若い無知な男性に痴漢より盗撮はダメなんだよ、ということと、被害にあった女性には泣き寝入りしない方がいいですよ、と伝えたい

          夏休み期間ということで、今日はこんなネタを。これは知人の実体験のお話です。この夏、被害にあった女性の方が泣き寝入りしないように、そして、軽い気持ちでやらかしてしまう男の子が居なくなるようにと願いを込めて、記事化しておきます。 その知人は20代の女性で、格好はいわゆるギャル系というんでしょうか。割と普段から露出の多い格好をしているのは確かなんですが、別にいやらしいという感じではなく、健康的な、という方です。 で、この方が先日、実家に帰る際に盗撮された、というのです。 詳し

          若い無知な男性に痴漢より盗撮はダメなんだよ、ということと、被害にあった女性には泣き寝入りしない方がいいですよ、と伝えたい

          セックスが問題だ

          前回の記事で、『アドラーの生涯』という本を開いてみた、という話を書きました。今回はそこから発想したことをとりとめもなく書いていきます。 実は、詳細に書かなかったのですが、この記事に書いている中で、気になったことがいくつかありました。 まずは、マズローとアドラーの話のところ。引用してみます。 いや、そりゃそうでしょうよ、という話なんですが、気になったのは、なんでマズローがこういう研究をしたのか、という話。実はその前に、マズローの博士論文の話もありまして、ちょっと長いんです

          セックスが問題だ

          山梨県立文学館主催ZINE作り教室に参加して思ったこと

          きっかけはこちらのチラシ。 昔、大学時代に文芸サークルで同人誌を作っていましたが、そのときには印刷屋さんにお願いして作っていました。当時はパソコンというよりはワープロの時代。なんとなく懐かしいなーと思って、申し込んでみました。 講師はこの方(隠し撮り) インスタがあるみたいなので、紹介しておきます。京都芸術大学出身で、音楽活動もされているんですねー。 ちなみに、全く知らなかったのですが、この講座で制作したZINEは山梨県立文学館の所蔵物となり、翌日に開催されるZINE

          山梨県立文学館主催ZINE作り教室に参加して思ったこと

          向後千春先生のアドラー心理学の講義が面白過ぎたので『アドラーの生涯』を開いてみた件

          昨年からオンラインの連続講座として開催させていただいております「連続講座『コーチング心理学概論』」。これは、ナカニシヤ出版から日本人著者による初のコーチング心理学の学術書兼テキストが第2版を迎えるにあたり、でも、日本の大学等でテキスト採用されていないし、この本に基づく授業も実現していないので、編著者がとりあえず始めてみよう、という趣旨の元、今年はその2回目を開催しています。 この講座の第4回第5回は早稲田大学人間科学学術院教授の向後千春先生にお願いして、「アドラー心理学とコ

          向後千春先生のアドラー心理学の講義が面白過ぎたので『アドラーの生涯』を開いてみた件

          ドラッカー『非営利組織の経営』第II部「マーケティング、イノベーション、資金源開拓」を読み説く

          お読みいただきありがとうございます。第I部に引き続き、第II部を読んでいきます。 第I部はこちら 第II部の日本語訳でのタイトルは「マーケティング、イノベーション、資金源開拓」となっていますが、これも第I部と同じように原文は違います。原文では、”From Mission to Performance : effective strategies for marketing, innovation, and fund development” となっていまして、直訳すると「

          ドラッカー『非営利組織の経営』第II部「マーケティング、イノベーション、資金源開拓」を読み説く

          トランプ氏暗殺未遂事件を、シン・社会学視点から見るとどうなるのか?

          まずは痛ましい事件が起こってしまったことを悲しく思います。実際に複数の人が亡くなっている事件ですから、あまりネタ的に扱ってはいけない、と思ってはいます。 しかし、心がざわつき、思考が動くのも事実であり、いわゆるメディアと陰謀論、そしてシン・社会学的視点では、この事件をどう見るのか、ということが気になりましたので、何が事実や真実か、ということは横に置いておいて、考察したものを記録しておきたいと思います。 メディアの視点 私はテレビも新聞も見ませんので、あくまでもネットメデ

          トランプ氏暗殺未遂事件を、シン・社会学視点から見るとどうなるのか?

          働き方改革とは何だったのか?

          ご覧いただきありがとうございます。 さて、人は歳を取ると同じ説明を繰り返すのがだんだん嫌になってきますが、これはエネルギーを保存したいという欲が高まってくるからなのでしょうか? ということで、以前は研修などの場でよく話していた話を、今回は文章とパワポで再現して記録しておきたいと思います。 (画像は、2017年10月27日開催、株式会社キャリアクリエイツ主催 第308回リーダーシップ研究会「働き方改革を改革する処方箋」から、筆者の作成した資料を引用しています。) 働き方

          働き方改革とは何だったのか?

          コーチング業界、ここ10年くらいの変化

          ご覧いただき、ありがとうございます。 先日、10年ぶりくらいにオンラインで近況報告した方が居て、その方から、ここ10年くらいでコーチング業界は変化ありましたか?と質問されて、振り返ってみたので、その内容を記録しておきます。一応、ナンバリングしていますが、ランキングではありません。 1.国際コーチング連盟(ICF)の認知度向上 これをお読みの方で知らないよ、って方もいらっしゃるかもしれませんが、プロコーチの非営利団体としてのICFの認知度は、かなり向上したのではないでしょう

          コーチング業界、ここ10年くらいの変化

          現代日本の若い女性の「体を売るのは最終手段」という幻想はどこから生まれて来たのか?(シン・社会学)

          ご覧いただき、ありがとうございます。 いきなり余談ですが、以前、「前世がリーディングできる」という方にリーディングしていただいたときに出てきたひとつに、明治時代の女衒の手下、というのがありました。 女衒、というのは女性を遊廓など、売春労働に斡旋することを業とした仲介業者で、どうも関西方面に居たらしいです。基本的に女性たちは農家から口減らしのために売られた人達。この人達をなんと、アジアに売るという仕事をしていて、それが苦しかったそうです。 その後、その仕事から足を洗い、あ

          現代日本の若い女性の「体を売るのは最終手段」という幻想はどこから生まれて来たのか?(シン・社会学)

          コーチングを部下で練習してはいけないワケ

          ご覧いただき、ありがとうございます。 自社で運営しているマネジメント層向けコーチ養成プログラム開始の準備をしています。その説明会の中で、割と多い質問でありながら、説明すれば納得してもらえるのが今回のお話です。 コーチングの歴史の話をするとちょくちょく出てくるガルウェイは、コーチングができるようになるために、採れる方法は3つある、と言っています。 1.コーチングを学ぶ(本や講義など) 2.コーチングをする 3.コーチングを受ける そして、この1が最も役に立たない、と言っ

          コーチングを部下で練習してはいけないワケ

          社会変革コーチ(ソーシャル・チェンジ・コーチング)の可能性

          ちょっと今回は自分の将来、やりたいことってこれなんじゃないか、ということに思い当ってしまったので、記録として残しておきたいと思います。 前々から、いわゆるソーシャルセクターとコーチングというのは相性が良いのではないか、と思っていて、いわゆるこのセクターのリーダーに対するコーチングの機会を提供するような活動をしてきているわけですが、今回、お話したいのはそんな個人レベルの話ではありません。 以前、記事にも書きましたが、NHK文化センターオンライン教室 苫野一徳さんの「教育を哲

          社会変革コーチ(ソーシャル・チェンジ・コーチング)の可能性