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<ラグビー>2024年シーズン(9月第四週)
(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
〇 ウクライナとパレスティナで戦争が始まったのは、ジョルジュ・バタイユのいう剰余(呪われた部分)が、新型コロナウィルスに対する過剰な検疫措置によって、人々の剰余が過大に蓄積された結果ではないか。新型コロナウィルスの過度な規制がなければ、人々の剰余は適度に浪費されていたため、戦争は起きなかった可能性がある。
〇 ベドウィンは
<書評>『ガルガンチュア物語』、『パンタグリュエル物語』
『ガルガンチュア物語』、『パンタグリュエル物語』フランソワ・ラブレー著 渡辺一夫訳 岩波文庫全五冊(『第一之書』から『第五之書』まで) 原著は1532年頃発行 文庫は1973年発行
日本のフランス文学及び中世ヨーロッパ文化の大家渡辺一夫による、史上有名な翻訳である。渡辺は、ラブレーのこの作品を翻訳する際に、必要に迫られて中世ヨーロッパ文化を調べることになったが、その結果中世ヨーロッパ文化の大
<閑話休題>十字軍と聖地とは?
日本の義務教育課程の西洋史では、十字軍はキリスト教ヨーロッパ(フランク=フランスを中心とした連合軍)が、キリスト教の聖地であるエルサレムを奪還すべく行った軍事遠征とされている。しかし、これは侵略されたイスラム教側からすれば、「奪還」という言葉は適当ではなく、単純に文明及び文化的に遅れていたヨーロッパ諸国が、文明及び文化に進んでいたイスラム諸国を乱暴に侵略したということになる。
こうした立場が
<ラグビー>2024年シーズン(9月第三週)
(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
〇 コイントスの表裏の確率は50%と信じられているようだが、現実は違うようだ。実際に研究・実験した人の話によれば、最初に上にした方が出る確率が約51%となっているので、投げる前に上になっている方を選択した方が当たる確率が高いそうだ。
〇 昔の宇宙論では、ブラックホールの存在自体だけで世間ではたいそう話題になり、ブラックホー
<閑話休題>銀座伊東屋と近代美術館、そして憩いの場所
銀座一丁目にある画材及び文具専門店伊東屋は、専門店であることと銀座一丁目という人通りの多い中心から少し離れたところにあるため、もともと客が大勢来る店ではなかった。そのため、私が若い頃(約40年前)は、三越や三愛ビルのある四丁目交差点の雑踏を逃れて、一丁目の静謐な伊東屋に入るだけで、不思議と気持ちが安らぐ憩いの場所であった。
私は、ここでよく外国製の手帳やクリスマスカードなどを購入していたが、
<書評>『ホモ・ルーデンス 文化のもつ遊びの要素についてのある定義づけの試み』
『ホモ・ルーデンス 文化のもつ遊びの要素についてのある定義づけの試み Homo Ludens : Proeve eener bepaling van het spel-element der cultuur door』 ヨハン・ホイジンガ Johan Huizinga 里美元一郎訳 2018年 講談社学術文庫 1971年 河出書房新社発行のものを底本にしている。原著は1938年ライデン、オランダ。
もっとみる<ラグビー>2024年シーズン(9月第二週)
(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
〇 地球環境を破壊するなといいながら、文化遺産を破壊するテロ行為が蔓延している。彼らの言い分は、文化遺産と同様に地球環境を破壊するな、また保護せよということだが、これは、地球環境を文化遺産と同等に保護しなければならないということだから、地球環境を破壊してはならないのと同様に文化遺産も破壊してはならないという論理になる。
<閑話休題>1987年3月『現代思想 総特集 折口信夫』から
折口信夫という人は、日本の民俗学の草分けである柳田国男の弟子であるが、その後柳田とは異なる方向に民俗学の研究を進めた偉大な学者である。また、釈迢空という筆名で和歌や詩を作った歌人でもあった。折口はまた、民俗学のみならず国文学や神道についても独創的な研究を続け、「まれびと」、「貴種流離譚」などの独自の用語を創造したことでも著名である。戦後は、國學院大学教授として後進の育成に寄与するとともに、日本の
もっとみる<短編小説>「ライターと指」
ロアルド・ダール(Roald Dahl)の短編集『Tales of the unexpected 結末が読めない物語』(1945年)に入っている、有名な短編ミステリー「Man from the South南からきた男」は、ご承知の方も多いと思うが、こんなストーリーになっている。
主人公の「私」は、ジャマイカのホテルのプールデッキで中南米系の中年男に出会う。その中年男は、ライターを10回連続で
<書評>『エトルリアの遺跡』
『エトルリアの遺跡 Sketches of Etruscan Places and Other Italian Essays』 D・H・ロレンス David Herbert Lawrence著 土方定一・杉浦勝郎訳 美術出版社 1973年 原著は1932年 New York, The Viking Press
原題を直訳すれば、『エトルリア地方の素描及びイタリアのエッセイ』となり、「遺跡」=r
<ラグビー>2024年シーズン(9月第一週その2)
(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
〇 管理員さんから聞いた、最近のマンション管理の問題。マンションに置配するものが多いが、配達員に外国人が多いこともあり、誤配がよく発生している。そして、配達業者に連絡しようとしても、宛先だけの記載が運送した物にあるため、配達業者に連絡できないケースがある。その場合は、同じマンション内の部屋番号が違うだけであれば、正しい部屋番号
<閑話休題>ラグビーに関する、思い付きあれこれ
<閑話休題>シリーズでは、常にラグビーと違うものを話題にしてきたが、今回はラグビーについての思い付きをあれこれ述べてみた。
1.ラグビーと他のスポーツとの余興的イベント ラグビーマガジン2024年9月号を読んでいたら、ファンサービスデーのイベントの一つとして「プロップ満員電車」というのがあって、とても面白いなと思った。これはまた、相撲取りでやっても面白そうだ。ただ、セクハラと言われないように注
<書評>『物語の構造分析』
『物語の構造分析 Introduction a l’analyse structural des recits』 ロラン・バルト Roland Barthes著 花輪光訳 1979年 みすず書房
ロラン・バルトが、1961年から1971年に行った各種評論をまとめたもの。原題を直訳すれば、「物語の構造分析についての紹介・入門」
日本にフロイトの精神分析が入ってきたのは、第二次世界大戦後だと思
<ラグビー>2024年シーズン(9月第一週)
(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
〇 ジョージ・オウウェルの『Animal Farm 動物農場』を読んだ。スターリン時代のソ連を、家畜の支配する農場に置き換えたこの作品は、早い時期のスターリン批判として評価されてきた。しかし、21世紀の今読むと、その「新しさ」と100年近く経っても政治が変わっていないことに驚いてしまう。スノーボール(トロツキーがモデル)が作っ
<閑話休題>論理とポピュリズム
私が小学校高学年の頃(昭和40年代半ば)、母方の伯父が中古自動車を買ったことを祝って、私を含めた親戚数人で、船橋ヘルスセンター(今はもう無くなっている)に行ったことがある。当時の船橋ヘルスセンターは、レジャーランドとして人気だった場所で、大勢の人が押し寄せて、温泉施設などを楽しんでいた。しかし、私たちは親戚を含めて皆貧乏だったので、ヘルセンターに着いた後は特に温泉に入るでもなく(きっと、入浴料が
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