回想1

回想1

私って何だろう、ってことを思うままに起きたことを振り返る。ちなみに一人称が私だったり俺だったりするのは元々が俺だったからで、仕事上で私って使いだしてから定着して、未だに両方出てるだけなので気にしないでください。あとから気付いたら使ってるかもしれない。 9×年生まれ(知ってる人は知ってるね)、三姉妹の真ん中、きょうだいの中では(自称)器用貧乏で何でも1人で出来るから殆ど放置されてた。母親が難病で祖父母宅やら何やらを行ったり来たり。父親もいるよ、イメージ像が薄いだけで。 一つ

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こまどりの死を、機に #2-3 (だれがこまどり しぬのをみたの?)

こまどりの死を、機に #2-3 (だれがこまどり しぬのをみたの?)

【木曜日】殊能 愛未(7)        同日  18時07分  スマホの画面に芦田刑事からの着信記録が表示されていたので、駐輪場横の非常階段へ移動して電話をかけてみた。芦田刑事はすぐ電話にでてくれた。微妙にキーが高いのだけれどもゆっくりとした、とても落ち着く声。笑ったあとに漏らす印象的な声と仕草とがすごく好きだったけれども、今日は当然笑ってくれるはずもない。 『電話をかけてきたのは、駒鳥さんの件で訊きたいことがあったからだろう? 実は数日前に庭野さんからも電話をもらって

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涼しくなる日

涼しくなる日

「おい」 と背中のむこうから呼ばれた 「じゃあ、またな」 私ははたと手を止めて振り返った 「ああ、またな」 彼の言葉に素っ気ないという感じはなかった。お前が元気ならまたそのうち遊びに来るからよ。といった感じだった。 以前、町から少し離れた公園の近くをあるいていたら、鳴き始めてまだ間もない蝉の声が聞こえていた。 まだ一端のようにはいかない、彼らなりの音程を模索しながら震える抑揚で鳴いていた。 彼が家にきたのもちょうどそれくらいだった。 まだ知り合って間もない頃は、彼と

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「ありがとう」がほしいよね。

「ありがとう」がほしいよね。

 中学生のとき、友達、という距離感でもないクラスメイトからもらった一言が今でも忘れられない。  「ありがとう、がほしいよね」 である。  たしか、修学旅行か何かの旅行で学んだことをグループごとにまとめる、という課題であったはずだ。  その課題はいつ進めてもよく、期間は2週間程度与えられていた。  私は昔から夏休みの宿題を開始1週間ですべて終わらせないと気がすまないタイプで、絶対に最終日まで終わらせることができない日記などに対しては苛立ちを覚えるほどのせっかちである。

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妻と弟のNTR 29.Brother's girlfriend(兄の彼女)
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妻と弟のNTR 29.Brother's girlfriend(兄の彼女)

小学生の頃、友達もいなかった僕は毎日が苦痛で仕方なかった。 色白でか細かった僕は、毎日のように虐められていた。 そんな時に僕の前に現れたのが七つ年上の兄さんだった。 兄弟がいるとは聞いていたが実際に会ったのは初めてで、その輝くようなオーラがまぶしかった。 誰にも心を開かなかった僕に、兄さんは優しく接してくれ、次第に僕の心を開かせてくれた。 それから僕は毎日のように兄さんに会いに行き、後を付いて回った。 兄さんの周りはいつも笑顔が絶えず、人が集まって来る。 誰からも好かれる

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男の子の名前…プチ自慢

男の子の名前…プチ自慢

息子の名前をつけた当時、マタニティのお仲間の間では、1文字の名前が超絶に流行っていて、うちの子も一字名をつけました。素敵なお名前ですね、と、よく褒めて貰います。 本人も気に入ってるからよかったです。 辰年だったので、龍 を使いたかったけど(実際、幼稚園には龍太龍介なども多かったです) イケメンにならないことは遺伝子的に確実なのと、 地味な一家に、龍は派手かなと断念しました。 干支では唯一の架空の動物だし 丙午の後の未と違い、ミレニアムで、人数が多い割には、落ち着い

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妊娠と中絶の追憶と,慰め

妊娠と中絶の追憶と,慰め

2020/6/6,一生忘れない。 私の生年月日の2000/2/6を並び替えたような数字だ。 後にも先にもあんなに愛した人は居ない。きっと再び彼の姿を目にしたら私はまた恋に落ちるだろう。だから敢えて会わない。貴方といる私はあまりにも愚かな女になってしまうから。貴方が嫌いで憎い,それでもまだ愛している自分が悔しい。私の完全敗北だ。 貴方の望みなら何でも叶えたかった。貴方の夢に私を添えて欲しかった。18歳のときに貴方に出会えたことは私の暗い人生の中で眩しい奇跡だった。私の人生

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Beichte ー 懺悔 ー #最終話

Beichte ー 懺悔 ー #最終話

家に帰ると既に日は暮れていた。 リビングには両親の姿しかなく、2階に上がり自分の部屋へ向かった。 襖を開けると夏希がひとり机に向かってまだ何か見ているようだったが、俺に気づいて顔を上げた。 「おかえりなさい。途中で雪降ってきたでしょ? あ、濡れてるじゃない…傘持って行かなかったの? 身体あっためないと風邪引いちゃうよ」 「うん…、大丈夫だよ。隆次は?」 「急に仕事の用が出来たとかで、部屋に戻ってる」 そう言いながら夏希は部屋を出て、バスタオルを持って戻ってきた。

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人生と心の腐敗、摂食障害

人生と心の腐敗、摂食障害

noteを登録したものの、何を何から書けばいいのか長いこと悩んでいた。自分自身について書きたかったのに、連続的な自分の歴史や内面の思考を言語化しようと構想するものの、なかなかに難しい。しかし、前置きは一旦横に置いて今も自分自身が渦中にいるテーマを中心に書こうと思う。至って健常に、普通に見える私だが、実際は決してそうではない。ちなみにこれを書いているのは後期の科学英語の授業中で多少の罪悪感はあるが英語は多分聞かなくていい。最終的に乱文かつ4000字を超える長文になってしまった。

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【小説:連作短編】火事の夜

【小説:連作短編】火事の夜

 私は二階に一人で寝ていた。騒がしさにうっすらと目覚めると、カーテンのない磨りガラスの窓がやけに明るい。そっと布団を出て古く固い窓を開けると、一気に炎が舞い込んできた。  「あつい……」  ぐっとあとじさる、今度はさむい。それで少しずつ、ほんの少しずつ、ぐおんぐおんと舌を延ばしてくる炎に近づいていく。ほどよく温かい距離を探していた、そんな記憶があるから、あれは冬だったのだろう。薄いベニヤ板でできたような家は冬場はひどく寒かった。  ごうごうと音を立てていたのは炎なのか、外で消

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