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ざっくりと日々の記録。

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ざっくりと日々の記録。

最近の記事

20240702

たまに所用で 都内へ行くのですが 今日はその日で 朝から あちこち巡ろうと 楽しみにしていたところ 途中 思わぬ足止めを 食らいました 車を停めて 駅へ向かう途中 少し時間が早いからと 立ち寄った公園で 一本の木のそばに さしかかったときのこと こんなに よいお天気なのに ぽたりぽたりと しきりに音がして なんだろうと 梢を見上げると 目の中に何かが 落ちてきて それは 小さな花のようで よく見ると 足元は その花のようなもので いっぱいでした

    • 20240701

      久しぶりの 鍾乳洞 一步踏み入れた その瞬間 ここはもう かつての場所では ないことに気づきました 広々とした空間 さまざまに変化する色彩 岩肌も一様ではなく たどりついた その場所は 記憶には 定かではないけれど どこか 胎内を思わせるものでした なめらかな凹凸を 目で触れながら 身を任せられる場所を探し しばらく 放心していると どこからか あたたかい風を かんじ ぽちょりと一滴 鼻の頭に 落ちました 見上げるような 長い長い階段を のぼると

      • 20240628

        今月も 残すところ あとわずかとなりましたが いかがお過ごしでしょうか 実は 六月は わたしが幼い頃 一緒に暮らしていた 祖父の命日があり ふだんあまり見かけない 生きものを目にして 祖父が会いに来てくれたのかな? なんて思うことが何度かありました。 そんな流れで 今日は祖父のことを すこし書きたいのですが…… 祖父は 埼玉の田舎の生まれで 前橋、山形、長崎と 単身転々としながら 学生時代を過ごし 戦争でニューギニアへ行って また故郷にもどってきて 亡くな

        • 20240623

          今日は 久しぶりに 会いに行ってきました わたしの いいところも わるいところも たぶん一番 知ってる人に 昔 勤めてた先の上司であり 母親代わりみたいな ひとなのだけど たぶん お互いに 大好きで 大嫌いで 数年前に 今思えば ささいなことがきっかけで もう一生会うことないかも なんて思っていたけど 今日は あの人に どうしても会いたかった そうして たぶん 叱ってもらいたかった お店に着くと お客さんの車が いっぱい停まってて 彼女は

        20240702

          20240621

          朝のショッピングモール 開店時間を待つ車内で 雨粒の弾ける音を 聞きながら うたたねしていると スルスルと 手から 余計なちからが 抜けていく気がした このまま 開店時間になっても ずっと このまま 微睡んでいたかった たのまれた おつかいは 今日発売の新刊の 漫画を二冊 うん わかってる 引き受けたことを 一瞬 後悔し 眠気と 少しのやるせなさを 音もなく 引きずりながら 上りのエスカレーターに乗る 下向きの視線の先には

          20240621

          20240620

          今日は珍しく 他の人に便乗して 三人組で山へ まだ 十歩くらいしか 数えぬうちから 早くも ついていかれぬ気配に 慌てて 腰を立てなおしました 広葉樹の なだらかな小径が 次第に 針葉樹の斜面にかわり 傾斜が急に なる度に また 腰を立てなおし 踵で地面を 捉えなおす 軽く顎を引いて 呼吸を深く保ちながら 首はできるだけ自由に 最適な 次の一歩を 探しながら ときには 鹿の残した道を 頼りに かつて 雨乞いが行われたと 言い伝えられている ある淵の跡

          20240620

          20240619

          今日は 駅に向かう途中 藪の中に ルリボシカミキリを 見つけました ルリボシカミキリ を見ると ふっと 思い出すのが とある博士の書いた 本のタイトルと その中におさめられた お話の一つ それから そのお話を一緒に読んだ 当時中学生だった ある男の子のこと 彼とは わたしが二十代半ばに 田舎の家庭教師を していたときに 出会い ほんの一時 姉と弟みたいに 過ごしたのだけど ある日 国語の文法を 復習しながら こんなことを きいてきたことが ありました

          20240619

          20240618

          雨のしたたる音を 聴きながら 窓辺の椅子に 深く腰を 掛けていたら いつの間にか 眠りに入っていました 目が覚めてから 買い物へゆくことにして 途中 思いついて あるお寺に 立ち寄ると はじめてお邪魔した その境内は 無人で ラジオが響いており 蛙とおたまじゃくしの 置き物が 至るところに 配されており なんだか 不思議な空間でした ご本尊さまに 手をあわせながら 目の前には 合掌する蛙がいて 視界に入ると 笑ってしまい なんだかうまく 拝めませんでしたが

          20240618

          20240617 +

          今日も こうして そっと 見守って もらってるの なんとなく 知ってるつもり 空を見ながら ひとりごと 夕方 いつもの公園 いつものひとたち 一人ドリブルする青年 球の軌道をたしかめる婦人 わたしはそこで 歩く人 地面に 耳を近づけて きこえてくるのは 水の流れ 誰かの足音 それから はじめて聞くような ことば 裸足になると 気持ちがよくて いつのまにか スキップしてた 思ったことを 書き留めようと グラウンドを 指でなぞると 風がゆれて そろそろ

          20240617 +

          20240617

          家  の  中 で 迷  子

          20240617

          20240616

          朝 青空に光がさして 庭に出ると いつもと違う香りがした 香りがどこからくるのか 探していたら みどり色したナナフシ ほかにも カマキリやバッタが そこらじゅう 跳ねていて 今日も noteを開くと 本が好きなひと 本にかぎらず 読んだり書いたり ほかにも 学ぶこと 表現すること 好きなひとがたくさんで わたしは 思えば昔から そんな空気の中にいるのが 好きだった そんなことを 思い出したら なんだかあたたかな 気持ちになって 空には ぷっかり白い雲

          20240616

          20240615 +

          微調整の一日 いつものことを あえて時間をかけて ゆっくりゆっくり やってみる 布 団 を た た む 洗 濯 ば さ み を つ ま む 玄 関 の 戸 を 開 け る そんなことを 一つ一つ しているうちに 自分の中で 何か動き出すのを 待ってみる そんな日でした

          20240615 +

          20240615

          か け て も ら っ た 本 の カ バ ー が か わ い く て

          20240615

          20240613 +

          遅い一日のはじまり 夕方 お豆腐屋さんへ おつかいに 行った ついでに 川原で ぼんやり していたら むき出しの地層が 近すぎて 少しひるんだり 夜 なんだか また余計なことを かんがえすぎて 自分のことが いやになるけど 外に出ると いつになく 空は晴れていて 星がやけに またたいて見える お向かいの窓から もれる灯りも やわらかく どこからか 笑い声まで 聞こえてきて なんだか 一緒になって 笑う こうして 終わる一日に 感謝

          20240613 +

          20240613

          午後 目を覚ました 部屋の中は 栗の花の香りで いっぱいでした いつのまにか すっかり 眠っていたようす 日もだいぶ 傾きはじめていて 急いで洗濯をすませて noteを開くと わたしが ねむっているあいだにも たくさんのお話が流れていて なんだか あたたかな気持ちになりました 蒸すような空気と 栗の花の香りのせいか いつもより つとめて深く呼吸をして 胸の鼓動の 静まるのをまちながら 今日 残された時間を どんな風に はじめようかと 思いめぐらす

          20240613

          20240612

          街の暑さから 逃げるように 山へ 沢沿いの小径を のぼってゆくと 湧水の近くを 小さな蝶が 二匹で 飛んでいた 淡いエメラルドグリーンを ちらつかせながら 互い違いに くるくると まるで螺旋を 描くかのように その様子を眺めながら 今日 読んだ ある物語を 思い出し 少し 立ち止まる また しばらくのぼり 次第に 水の流れから 離れると 辺りは急に 静かになって やわらかな 木洩れ日が 足元を揺らした ぼんやりと 眺めていると ふと こうして

          20240612