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20240701
久しぶりの
鍾乳洞
一步踏み入れた
その瞬間
ここはもう
かつての場所では
ないことに気づきました
広々とした空間
さまざまに変化する色彩
岩肌も一様ではなく
たどりついた
その場所は
記憶には
定かではないけれど
どこか
胎内を思わせるものでした
なめらかな凹凸を
目で触れながら
身を任せられる場所を探し
しばらく
放心していると
どこからか
あたたかい風を かんじ
ぽちょりと一滴
鼻の頭に 落ちました
見上げるような
長い長い階段を のぼると
柔らかな光が 漏れていて
最後に
狭い狭い
岩の隙間を くぐりぬけると
まるで
生まれ直したような
小さな祝福に 包まれました
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