緒頭苫法界

僕は虐待児・・・ そう、僕は今でも虐待児だ。 加害者だった父も母も亡くなった。 …

緒頭苫法界

僕は虐待児・・・ そう、僕は今でも虐待児だ。 加害者だった父も母も亡くなった。 今、「僕は、虐待児だった」と云うべきなのだろうか?

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  • 青い鳥の記憶

    ボクが吐き出したウタのイメージに合う曲と曲に触発されて描いたウタを、併せて掲載しています。 ウタと紹介したいお勧めのリンクだけで、曲の無い投稿もあります。 Xになる前のTwitterでの呟きが多いので、既知のウタかもですが、新しいウタも投稿してくつもりです。 また、曲は、それなりに思い入れの強い曲ばかりなので、貴方に寄り添い、心に響く曲であることを願います。

  • 『白虎の路』甲州街道とうりゃんせ

    世紀末も近く、世界の終わりが巷で囁かれ出した時代、二十五歳の秋、直人達は若さを持て余し、毎夜、渋谷、恵比寿、六本木と遊び回っていた。 短大を卒業した奈津子は、勤め先で妻子持ちの上司との不倫関係に戸惑い乍らも、「妻とは別れるから一緒になろう・・」などという、その場凌ぎの言葉に戸惑い始めていた。 優柔不断な不倫男の嘘に翻弄され乍らも、軽率な直人の過去に嫌悪する奈津子の揺れる心。 すれ違い、往き違う中で、二人の想いは、引き合い反発し合い乍ら、中央道を往き来する。 白虎が見守る甲州街道、とうりゃんせ♪ そんな、二人の歯がゆくも愛しい想いの結末は・・

  • 新潮文庫の一冊

    その昔、当時の嫁が妊娠中に「ヨンダ パンダ」のぬいぐるみが、可愛いと言って欲しそうにしていた。 それなら、出産後,退院の時にベビーカーに「ヨンダ パンダ」を乗せて迎えに行ってやろう・・と、新潮文庫100冊を読んだ時に、読書後、気まぐれで手記を書き残していたものに、加筆修正したモノです。

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『白虎の路』 甲州街道とうりゃんせ 1

その1 「プロローグ」 あらすじプロローグ1.中央道  土砂降りの豪雨の中,中央道を河口湖から大月を抜けて、八王子方面へと向かう一台の車があった。 時間は、午前零時を回っている。 「うぉーっ。。。」  青年は、流れる涙もそのままに、叫びながらステアリングを握っていた。 その絶叫と涙を掻き消すかのように、雨がフロントガラスを叩き付け、背後では直列4気筒DOHC16バルブのエンジンが地面を叩き付けるように咆哮を放っていた。 MR2 G−Limited、その型式からSW20と

    • 『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

      「知的で優雅な 暇つぶし」良くできた映画は 何度も観るのが良い 微細だが重要な伏線が 其処彼処に鏤められて いるかも知れないから それに 微細だが重要な伏線を 表現するために セリフは勿論 音響や 映像技術が 駆使されているのだ これ程 知的で優雅な 暇つぶしは無い ##マニアックに鑑賞

      • 『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

        「愛の光に包まれるまで」止まない 雨は無く 明けない 夜はない それは 心に傷持たぬ者に 与えられし 言の葉 閉ざされし心の 雨は 止まず 夜は 明けぬ ##愛の光に包まれるまで シェークスピアは 苦悩はしても 心に傷は 持たなかったの かも知れないな 心の闇は 愛を得た 刹那に輝く

        • 『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          「静かな戦火」戦火は 凡てを 焼き尽くした 美しい 野も 山も 日々を営む 穏やかな 街の灯も 人の優しい 愛情までも・・ ##僕はそんな父母の元に生まれた 父も 母も それが 虐待だとは 思っていなかった そして 狂人に育てられた ボクは 今も 静かな戦火の 真っ只中に居る

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        『白虎の路』 甲州街道とうりゃんせ 1

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        • 『白虎の路』甲州街道とうりゃんせ
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          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          「白日を逃亡」逃げ出したくて 飛び出した 逃げても にげても 影の如く 追いかけてくる 化け物 得体の知れない 生き物 透明で巨大な あいつ 何処まで 逃げても 影のように 其処に居る ##己の影に怯えて 朝日と共に 襲いかかる 虚無感の 津波に 飲み込まれぬよう 白日を逃亡

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          「恋の儘に 消滅す」触れてくれ 撫でてくれ 抱いてくれ 乳をくれ 今も 突然 叫びたくなる 言葉 ##放置虐待の成れの果て それに ドSの狂人 と来りゃ 誰とも長くは 続くわきゃねえわ 恋して 架空のオイラを見つめてる 三年 それが限界 夢から覚めて おさらばさ 恋の儘に 消滅す

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          「君が居るだけで」なにげない 日々 かけがえのない 時間 無くしてきたものの 大きさ 目に見えるモノなど なにも残っていないのに 胸に痛く 心に重く 伸し掛かっているモノ 振り払っても ふりはらっても 覆い被さってくる ##君が居るだけで振り払えるモノ 元に 戻せぬモノもあるのさ

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          「君が居て欲しい」なにも 語らなくて良い どこかに 触れていてくれるだけで良い なにも要らない 空気が無くなって 呼吸さえ できなくなったとしても 水の中でも 土の中でも 炎の中でさえ 生きて居られるような 気がするんだ ##君が居て欲しい 君に 触れてさえ 居ることが できたなら

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          「人は 衝動でのみ 行動する」なにも遮るものがない 稜線の路を 吹き荒ぶ 凍る風に 晒され乍ら 何処にも辿り着けぬのに 唯 ひたすら 歩き続けている 温かな 人肌に 触れていた その ひとときの ビバークが 狂人を 常人へと 誘うのだ ##獣のような衝動に愛を感じて 人は 衝動でのみ 行動する

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          「そんな夢を見た」僕らは 同じ時間と 空間を共有している ような錯覚をしている カラダは 常に別々の 時空に在る 時空は きっと 生存する人の数だけ 存在する ココロは 時空を越えた 超次元に在る 超次元は ひとつだけ ココロが 干渉し合うと 現実が変化する ##そんな夢を見た

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          「暖かな 日差しを ふたりで感じる」何気なく 過ごす日々 なにげない 柔らかく 温かい ひととき ボクは そんな ひとときを 少しでも 多く 欲しいだけ すこしでも 長く 感じていたいだけ きっと それは 夫婦や 家族の あるべき 日常 ##普通が一番美しくて難しい 暖かな 日差しを ふたりで感じる

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          「心の傷は消せぬまま」無を越えた頃 眩い光の中に居た 光を越えた時 ボクは 消滅した 大いなる ひとつへと 誘われ ひとつは どこかへ 昇天した ##心の傷は消せぬまま 傷に 大小は あるにせよ 心の傷が 癒えることは無い 傷の在処を 忘れるために 心の奥まで 傷を舐め合い 愛しあう

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          「雨のようなモノが 降り注ぐ夜に」踊れ 舞え 己の 消滅と 新たなるモノの 生誕を祝え 拡張と 滅亡と 時の無い世界で 一点の光も無い 真っ暗闇の中に 漆黒の衣装を 翻しながら 泣け 叫べ 吠えろ 嗚咽しろ 静寂が支配する 爆音の世界で ##生成と消滅の狭間で喘ぐ 雨のようなモノが 降り注ぐ夜に

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          「本当のボクは何処に居る」過ぎ去りし 日々は そのままに すぎさりし ひとときは もどらない 其れなのに 嗚呼 それなのに 何故 あの ひとときは こころの奥に 居座り続けているのだろう 思いは 想いとともに 時を超えて 浮遊する ##本当のボクは何処に居る 君と過ごし キミを愛した日々

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          「命の尊さを考える」怪我した野良を 介抱する人が居た 被災地で 飲み食いも儘ならぬ人 だが そんな状況だからこそ なのだろう 親を亡くし 子を亡くし 友を亡くし 目の前にある命 放っておけずに居る ##命の尊さを考える どのみち いずれ尽きてしまう命 僅かな 出合いと別れの尊さよ

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

          「人は 目的が無いと 生きられぬ」現実に 意味など無い 生きることに 意味など無い 人は 目的が無いと 生きられぬ 人は 意味なきモノに 意味を付け 己の 生きる意味を問う 己に関わる 凡てのモノに 意味を 付ける行為に 意味がある ##意味が付けられ目的が生じる 意味が付かなくなったら 逝こう

          『虐待児の詩』 青い鳥の記憶