【歴史学の役割】 いま目の前で起きている事象の批評は、政治学や経済学などが良いと思います。 歴史に鑑み、現在をよく観察し、未来を予見し、必要な時を知り、必要な時に臨んで必要な事のみ語るのが歴史学の役割かと。 歴史学は諸学問の中でも特に理性(自制)が求められる学問だと思います。
【こゝろ】 歴史を動かすのは人の心。文化を生むのも人の心だと思います。 ですから人の心が分からないと、人の心が想像できないと、本当の意味で歴史を理解することはできないのではないかと思います。 日々の色々な場面で人の心を想像し、読み取ることが大事なのではないかと思います。^_^
【多神教の文化】 唯一絶対の神を想定する一神教に対して、多神教の世界観は自然の中に、または様々な自然現象に対して神々の息吹を感じることが可能だと思います。 多神教によって育まれた文化には自然的な大らかさがあり、また人間的でもあり、二極化思考ではない柔軟さがあると感じます。^_^
【プロセス】 歴史に限らずあらゆる分野において、何らかの結論を導き出した時には、その結論そのものよりもそれを導き出したプロセスが重要です。 いくら立派な結論であっても、いくら素晴らしい新発見であっても、それを導き出した経緯がいい加減なものならば全く信用できません。(恩師の言葉)
【王権と文化】 飛鳥時代・白鳳時代は、もとは美術史上の時代区分論ですが大化改新の前後で分けます。 飛鳥文化は推古朝に花開き、神秘的で地域限定的なのに対し、白鳳文化は天武・持統朝に開花し、明るくおおらかでその影響は全国へ波及します。 古代王権の広がりと文化の伝播とが重なります。