【天子南面】 平城京や平安京はもちろん、我が国の多くの古代寺院が南面して建っているのは四神思想・天子南面説の影響。 四神思想や五行説・陰陽五行思想の起源は古代中国に求められるが、我が国において奈良時代以降独自に発展した陰陽道との整合性をこれに求めることができないのは定説。^_^
【薬師如来】 私は諸仏の中では薬師如来が一番好きです。薬師如来は古代仏教の中心的存在でした(平安中期以降は阿弥陀如来が中心)。 人々の心身の病を治し、社会の病理を治し、12人の将軍(十二神将)を率いて常に私たちを護ってくださいます。 力強くて頼りになる仏様だと思います。^_^
【歴史学】 通史を学べば、個人的に色々と思う事は多い。 しかしそれを思ったまま好き勝手に文字や言葉にすることはできない。 なぜなら歴史学という学問は科学(人文科学/実証主義的科学)であるから。 歴史学は諸学問の中でもとくに高い倫理感や理性(自制)が求められる学問であるから。
【時代の空気感】 日本近代史における大正時代と、ドイツ近代史におけるヴァイマル共和政の時代には、何となく似たような空気を感じます。 年代も重なりますし、どちらも大きな戦争の間の束の間の平和の時代。一瞬だけ文化が花開き民衆がキラリと輝いていた時代。 うたかたの夢のような時代…。
【こゝろ】 歴史を動かすのは人の心。文化を生むのも人の心だと思います。 ですから人の心が分からないと、人の心が想像できないと、本当の意味で歴史を理解することはできないのではないかと思います。 日々の色々な場面で人の心を想像し、読み取ることが大事なのではないかと思います。^_^
【多神教の文化】 唯一絶対の神を想定する一神教に対して、多神教の世界観は自然の中に、または様々な自然現象に対して神々の息吹を感じることが可能だと思います。 多神教によって育まれた文化には自然的な大らかさがあり、また人間的でもあり、二極化思考ではない柔軟さがあると感じます。^_^
【東西文化の邂逅】 古代ギリシアは仏教と出会っています。 仏教に『弥蘭陀王問経』(みらんだおうもんぎょう)というお経があります。内容は仏教僧のナーガセーナ(那先比丘)とギリシアのメナンドロス1世王(弥蘭陀王)との対話。 B.C.150年頃。今から2200年ほど前の出来事です。
【プロセス】 歴史に限らずあらゆる分野において、何らかの結論を導き出した時には、その結論そのものよりもそれを導き出したプロセスが重要です。 いくら立派な結論であっても、いくら素晴らしい新発見であっても、それを導き出した経緯がいい加減なものならば全く信用できません。(恩師の言葉)
【王権と文化】 飛鳥時代・白鳳時代は、もとは美術史上の時代区分論ですが大化改新の前後で分けます。 飛鳥文化は推古朝に花開き、神秘的で地域限定的なのに対し、白鳳文化は天武・持統朝に開花し、明るくおおらかでその影響は全国へ波及します。 古代王権の広がりと文化の伝播とが重なります。