倉本圭造

原生林のような豊かで生命力に満ちた経済の実現を目指す、経営コンサルタント・経済思想家。…

倉本圭造

原生林のような豊かで生命力に満ちた経済の実現を目指す、経営コンサルタント・経済思想家。著書に『日本人のための議論と対話の教科書』『みんなで豊かになる社会はどうすれば実現するのか?』『日本がアメリカに勝つ方法』『21世紀の薩長同盟を結べ』。

最近の記事

『陽キャの体育会系ビジネスマン』ではない”陰キャの自意識過剰人間”の為の成功プラン

トップ画像はChatGPTさん(DALL-E3)による「陰キャの人が疎外感を感じるような陽キャのバーベキューの風景」です(笑) 最近ちょっと知り合った大学生が就活に苦戦してるっていう話を聞いたことがあって、タイトル通り「陽キャの体育会系ビジネスマンではない陰キャの自意識過剰人間のための成功プラン」っていう話をしたいんですが… 実は、金風舎という出版社が、「24人の色んな分野の論客が妄想力を全開にして未来を描く記事を一万字で書く」というテーマのアンソロジー本を出すという話が

    • 新刊一部公開その2

      一個前の記事で書いたように、新刊の原稿の「第一次しめきり」がめっちゃ近くなってるので、毎月三本のnoteのうち2つはその原稿の一部の「購読者向け先行公開」にさせてください。 さっきの記事が冒頭の「はじめに」の部分で、以下が「第一章」になります。 「はじめに」でデカい話をしまくったので、一転して「読者の等身大」の話に寄っていく部分になっています。 この「等身大のフィジカルな感覚」の話から、また後半「大きな話」に再接続していく流れになっていく予定。 ・ ・ ・

      • 新刊一部先行公開その1

        実は次の本の原稿の「第一次締め切り」が9月2日なんで(この締切自体ちょっと伸ばしてもらおうと思ってはいるのですが)、この月末記事を沢山書く余力がなくて、よかったら今書いてる本の「先行公開」を、購読者の方のみ読んでみていただければと思います。 以下の部分は「冒頭」の部分ですが、かなり明確に「自分の立ち位置」を明確化できたように思ってます。 まあ、「冒頭」はいいけど羊頭狗肉っていう本いっぱいあるから、この「おお!」っていう感じのまま最後まで斬りきっていかないとなんですが。

        • 『フランス革命と明治維新の比較』から考える、今後の日本政治の転換

          パリ五輪の開会式映像について、『マリー・アントワネットの生首』的な映像とか、あとキリスト教を侮辱しているのでは?といった批判が取りざたされてますよね。 特に日本では、 みたいな「ある意味よくある論調」がかなりシェアされてバズってるのを見かけたりしました。 一方で、例えば欧米の知識人でもフランス革命に批判的な人は結構いるし、逆に日本の明治維新をポジティブに評価する人もいるんですよね。 その「フランス革命に関する紋切り型の理想化」を超えたところに新しい日本の政治のあり方が

        『陽キャの体育会系ビジネスマン』ではない”陰キャの自意識過剰人間”の為の成功プラン

        マガジン

        • 倉本圭造のひとりごとマガジン
          ¥1,000 / 月
        • 新刊『繁栄のボーナスタイム』原稿先行公開
          6本
          ¥1,300
        • 幻の原稿を供養します「”ピシャリスキル”でウザいを解決!」
          5本
          ¥1,200
        • 倉本圭造の5年ぶり新刊先行公開note
          7本
          ¥10,000

        記事

          『海外出羽守』問題の本質は何か?(Abema出演まとめ)

          29日夜にAbemaPrimeに出演してきました。テーマは「海外出羽守(でわのかみ)」で、日本社会の実情を踏まえずに何でもかんでも「海外”では”こうなのに日本て遅れてるよね」みたいなことを言いまくる人のことですね(笑) 動画はYouTube版がコレです↓ ただこれ、以前に自分が出演した時も、川口市のクルド人問題の回を視聴者として見ていた時も思ったんですが、1コーナー30分の実際の放送を15分程度のYouTubeにする過程で、「SNSバトル的に盛り上がる部分」だけがカットさ

          『海外出羽守』問題の本質は何か?(Abema出演まとめ)

          さすがに石丸さん叩かれすぎじゃない?という話。(石丸氏は嫌いでも良いが”彼を支持する民意”とは向き合うべき)

          都知事選が終わってからここ最近のSNSにおける石丸氏に対する「攻撃」はなかなか凄くて、なんか「こいつ絶対学生時代モテなかったんだよ。俺もそうだったからわかるけどこうなっちゃイカンよね」みたいな何の話やねんww?みたいなのまで猛烈にバズっていて、ちょっと異様な様相だと思います。 こういう時に重要なのは「彼個人」は嫌いでもいいけど「彼を求めている民意」とか「彼の存在意義」とかにはキチンと向き合わないといけないということですよね。 まあ確かにね、テレビとかでの振る舞いはパワハラ

          さすがに石丸さん叩かれすぎじゃない?という話。(石丸氏は嫌いでも良いが”彼を支持する民意”とは向き合うべき)

          (選挙の悪魔)小池百合子にはどうすれば勝てるのか?

          こんにちは。経営コンサルタント兼思想家の倉本圭造です。 今回の都知事選は候補者ごとの「支持者グループ同士」の相互憎悪がものすごくて、ある候補をものすごく持ち上げる情報が流れたかと思えば逆にものすごくサゲる情報が流れていたりとか、全然客観的な情報がわからん、という感じになってますよね。 これ、SNSが暴言まつりなのはいつものことですが、メディアの発信ですらある記事では都庁内部の声として「どうせ次も小池さんだと思うし、まあまあうまく協業できてると思いますよ」みたいな発言が紹介

          (選挙の悪魔)小池百合子にはどうすれば勝てるのか?

          神宮外苑再開発問題の(右翼でも左翼でもない人向け)決定版まとめ

          都知事選の争点になって再度人々の注目を集めている外苑再開発問題ですが、「強引な反対派」の無理のある主張が否定される言論が共有されるようになったはいいものの、なんだか今度は「神宮の私有地なんだよ!これだからアホの左翼どもは!」みたいなちょっと問題のある押し切り方もたくさん聞こえるようになってきて、実際どういうことなのかがわかりづらくなってると思います。 というわけで、過去に何度かコレに関する記事がバズって、TBSの討論番組にも呼ばれた私がこの問題の現在地や、これに限らず日本の

          神宮外苑再開発問題の(右翼でも左翼でもない人向け)決定版まとめ

          都知事選の石丸伸二候補から考える、『恥を知れ!』的劇場型政治の功罪

          こんにちは、経営コンサルタントで思想家の倉本圭造です。 今回の都知事選は本当に「支持者グループ同士」の相互憎悪がひどくて、有力候補3人についても、あまりに「自分の支持者以外を攻撃しまくる」情報が溢れている感じですよね。 そこで、できるだけ「党派的でない」形で各候補者の実像に迫ってみようという記事を、小池さん、蓮舫さん、石丸さんの三人について書きます。 まず前中後編の「前編」として、まずは石丸さんの記事がコレです。 残りの2つについては以下のリンクからどうぞ。 ・

          都知事選の石丸伸二候補から考える、『恥を知れ!』的劇場型政治の功罪

          月末恒例グダグダ雑談(今月読んだ本編)

          ちょっとすごい大きなテーマについて書きたいんですが、大きすぎてまとめるのが大変な上に、今すごい風邪をひいていて脳に限界があるので、「今月読んだ本」を紹介しながら、色々と考えを雑多に述べていく回にしたいと思います。 今月はかなり本読んでましたね。 なんか、昨年「倉本さんならアンテナ高く色んな本やドキュメンタリーをご存知だと思うので、今年のベスト5を教えて下さい」っていう雑誌の企画をオファーされたんですが、「いや自分はそういうキャラじゃないんで」とお断りしてしまったんですが(

          月末恒例グダグダ雑談(今月読んだ本編)

          敗戦日本の戦後統治がうまく行ったのは原爆でなく文化人類学のおかげという話

          イスラエルのパレスチナに対する戦争(というか虐殺というか)について、色んなイスラエル寄りの立場を取る欧米人が、「日本の場合」を引き合いに出してるのを時々耳にするようになりました。 特にこのリンジー・グラハム米国上院議員っていう人が有名で、議会で言った発言が問題視されて日本政府から抗議を受けたりこうやって↓メディアで掘り下げたインタビューされても何回も同じことを繰り返してるので「心の底からそう信じている」という感じですね。 彼はユダヤ人というわけじゃないみたいなんですが、ア

          敗戦日本の戦後統治がうまく行ったのは原爆でなく文化人類学のおかげという話

          「欧米発の”日本時代劇”ブーム」(SHOGUN、アサクリシャドウズ、ゴーストオブツシマ)について考える

          最近、「欧米発」の「日本時代劇ブーム」みたいなのが地味に進行中なんですよね。 「日本が作った時代劇が欧米でブーム」じゃなくて「欧米のスタジオが日本の時代劇を作るブーム」です。 例えば真田広之氏の主演でハリウッドが作った時代劇ドラマ「SHOGUN」が、日本にいると全然気づかないですがかなりのヒットになっていて、公開初週はあらゆるストリーミング公開作品の中で一位になったそうです。Huluとディズニー+という、Netflix以外のマイナープラットフォームで一位になるのは異例との

          「欧米発の”日本時代劇”ブーム」(SHOGUN、アサクリシャドウズ、ゴーストオブツシマ)について考える

          そろそろ円安については「静かに大騒ぎ」をするべき時期に入ったかもという話。

          こんにちは、経営コンサルタント兼思想家の倉本圭造です。 今月末にかけてすごいスピードで円安が進んで、色々と心配になっている人も多いと思います。 これについては、 ・「すぐできる対策」であまり焦って余計なことをしない方がいいけど、 ・「中長期的に見た対策」はそろそろめちゃ真剣にやっていく必要がある …という状況だと私は考えており、今回はそのあたりについてお話します。 (いつものように体裁として有料記事になっていますが、「有料部分」は月三回の会員向けコンテンツ的な位置づ

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          『シティーハンターNetflix実写版』が風穴をあける「過剰な性的潔癖主義の抑圧」

          こんにちは、経営コンサルタント兼思想家の倉本圭造です。 今回は、話題沸騰のNetflix版実写「シティハンター」の話をしたいと思っています。 僕の妻はシティーハンターの大ファンで、ずっと楽しみにしてるみたいだったのでNetflix版の実写映画が4月25日に公開されたその日に、リビングのテレビで並んで見たんですけどめっっちゃ良かったです。 僕はまあ、勿論世代だから「エンジェルダスト」とか「ユニオンテオーペ」とかの用語も、「ペガサス流星拳」とか「かめはめ波」ぐらいの感じで知

          『シティーハンターNetflix実写版』が風穴をあける「過剰な性的潔癖主義の抑圧」

          「坂本龍馬は大したことしてない」「織田信長は常識人」のような新説が生まれる意味を考える。(”司馬史観”の歪みはどこにあるのか?)

          こんにちは、経営コンサルタント兼思想家の倉本圭造です。 今回は、最近「坂本龍馬は史実では大した事をしていない」という話がちょいちょいネットの噂話で聞かれるようになってきて、実際のところどういう感じなのか興味あったので調べてみる記事を書きたいと思っています。 あと、織田信長も、「実は信長は常識人で、長篠の戦いの鉄砲三段打ちとかもなかったと言われていて」みたいな話を聞くんですが、なんかこういう「時代に応じて認識が変わっていく」のは、どういう意味があるのかを考えてみたいんですよ

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          「復活する円安傾向」に関する月末グダグダ雑談

          「日銀がマイナス金利解除したら円高になるんじゃなかったの?」って話ですが、むしろ円安方向にかなり振れはじめています。 この記事のトップ画像にしているチャートのように、年始の142円台から今や”150円の壁”を超えて151円台にまでなっています。 …って感じになってる人もいますが、まあそういう感じでなくても多少は心配になっている人も多いと思います。 ちょっと今回はこの問題について考えてみたいなと。 ・ この現象に関する単純によくある説明は… …というのが最大のものと

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