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『海外出羽守』問題の本質は何か?(Abema出演まとめ)

29日夜にAbemaPrimeに出演してきました。テーマは「海外出羽守(でわのかみ)」で、日本社会の実情を踏まえずに何でもかんでも「海外”では”こうなのに日本て遅れてるよね」みたいなことを言いまくる人のことですね(笑)

動画はYouTube版がコレです↓

ただこれ、以前に自分が出演した時も、川口市のクルド人問題の回を視聴者として見ていた時も思ったんですが、1コーナー30分の実際の放送を15分程度のYouTubeにする過程で、「SNSバトル的に盛り上がる部分」だけがカットされてしまいがちなんで、お時間があれば、以下のアベマのサイトからフルバージョンを見ていただければと思います。

AbemaPrimeのサイトでフルバージョン動画を視聴

で!

今回は番組を振り返りつつ、事前打ち合わせではスタッフさんとかなり盛り上がったんだけど掘り下げる事ができなかった点などについて触れながら、「海外出羽守問題」について考察する記事を書きたいと思います。

(いつものように体裁として有料記事になっていますが、「有料部分」は月三回の会員向けコンテンツ的な位置づけでほぼ別記事になっており、無料部分だけで成立するように書いてあるので、とりあえず無料部分だけでも読んでいってくれたらと思います。)

1●「海外出羽守ってムカつくよね」という”印象”は案外侮れない

番組でも言いましたが、「国連人権委員会」がどうこうとか、そういう「出羽守型リベラル言説」に対して、「なんか上から目線がムカつくよね」っていうフィーリング自体は、案外侮れない話だな、という話を自分は感じてるんですよね。

というのは、そういう「今の欧米のリベラル話法」みたいなものに反感感じてるのは、特別日本人が心が狭いってわけじゃなくて、欧米でも社会が真っ二つになっちゃうぐらい反感買ってるわけじゃないですか。

で、YouTube版ではカットされてるけどフル版動画では川口市のクルド人の事例で語ったように、「(実際には日常生活であまり移民と接さずに暮らしてる事が多い)アメリカに住んでるリベラル」よりも、案外「現場で本当に外国人との共生」を頑張ってる人とかもいて、そういう人が「今のリベラルの基準」からするとただたの「差別主義者」に見えちゃうという問題もある。

「現場寄りで実際に関わってる人」になればなるほど、SNSで「相手方全否定で攻撃しまくる」ようなことはできなくなるわけですが、そういう人が「差別主義者に加担するのか!」とか言って攻撃されまくるような今の「欧米型のリベラルのあり方」自体に、既に大きな欺瞞があるんですよ。

その「欺瞞」ゆえに、アメリカのトランプムーブメントとか欧州極右とか、「欧米秩序に対するグローバルサウスの離反」とかが全世界的問題になっている「今」という時代背景がある。

つまり「国連ジンケンなんちゃら」みたいなものに反感を持ってるのは、今の”全世界的現象”なわけで、日本人が後進的でジンケンを大事にしないクズどもだからではないわけですよね。

ここ20年とかで、人類社会全体のGDPに占める「欧米諸国」の割合は急激に減り続けているわけなんで、

ただ「欧米の最先端の思想ではこうなんだからそれ以外間違っている」という立ち位置(20世紀末ぐらいには有効だった話法)自体の”差別性”

…が、むしろ”糾弾されるべき”時代になってる情勢の変化というのがあるんですよ。

だから、「絶対的に正しい欧米のあり方」を「受け入れていない日本は遅れている」という「20世紀末まで有効だった話法」自体には明らかに慎重にならないといけない。

その上で!

大事なのは「誰に」「どうやって」メッセージを届けていくかってことなんですよね。

2●「現場の良心さん」との共同戦線をいかに作れるか?が大事

まず「日本社会の今に歯がゆさを感じている外国在住の日本人」がまあいたとして、その「もっとこうしたら」っていう気持ち自体は悪いことではないと思うんですね。

でも、その「メッセージを発する先」が、ただただ日本社会に憎悪を募らせるだけで日本社会を具体的にどうしようという意思もない人達と「一緒になって日本ディス」をしてる・・・という感じになってたらそれを取り入れようがないんですよね。

そうではなくて、「実際に日本社会の現場の事情とがっぷり噛み合って生きていながら、海外発の良い事例で取り入れられるものがあったら取り入れたい」と思っているような、そういう「現場の良心さん」と僕が呼んでいるような層といかにガッチリ繋がっていけるかが大事になると思います。

番組で話したように、

SNSでの振る舞いは「差別主義者」に見えるかもしれないけど、実際に日々汗をかいて外国人との共生に取り組んでいる人

…みたいな人は明らかにいるわけですよね。

この「現場の良心さん」みたいな人と「出羽守言説」がいかに共同戦線を組んでいけるかどうかが大事。

そうじゃなくて、ただただありとあらゆるテーマについてアンフェアな数字の出し方しながら「日本って終わってるよねー」って言いたいだけのグループ(こういう人を”日本尾張守”というらしいw)と結託してたらその言説を取り入れようがなくなるわけですね。

番組の中頃において話していた「日本の労働環境とか給料の問題」とかも同じなんですよ。

例に出ていたオーストラリアは天然ガスや鉄鉱石がバンバン取れる資源国だし、シンガポールみたいに「東京23区だけで独立しちゃった」国なら日本みたいに地方のインフラとかに投資が一切いらないんで、税金安くできるからその原資でバンバン給料上げる事も可能になる。

そういう「100キロ荷物持って走ってる日本」と「マラソンランナーみたいな格好して走ってる外国」とをアンフェアな比較をして、「日本の自民党政権が甘い汁を独占しているからだ」みたいな批判をする勢力と結託してしまうと、それってマジで議論として現実離れしすぎているので取り入れようがないんですね。

3●「安定性重視のアベノミクス期の経済」から転換するべき時

番組内でも話しましたが(YouTube版はごく一部だけ採用されてて意味がわからない部分もあるのでぜひフル版で)、シンガポールやオーストラリアみたいに特殊に恵まれた事例以外で、給料をちゃんと上げていくとなると、「社会の安定性とのトレードオフ(どっちかを取るとどっちかを捨てがちになる)問題があるんですね。

で、アベノミクス期の日本というのは、「社会の安定性を取るか給料の高さを取るか」で言った時に明らかに「社会の安定性」に全振りしていた経済だったんですよ。

なので、失業率は世界最小レベルに常に張り付いていて、みんなとりあえず仕事はあるから忙しいけど食ってはいけるから社会は安定していた。結果として、アメリカみたいに「スラム街はもうどうしようもないスラムになってる」みたいな事にはならずに済んでいる。(とはいえゆるやかに衰退していく中で結構厳しい立場の人も出てきていた状態ではあった)

一方で、今の状況は、幸か不幸か働き手の数が減ってきてなんとか「みんなに職を配るのに必死になる」必要がなくなってきてる状況ですよね。

その他インフレ経済への転換とかいろんな事情があって、「アベノミクス的安定性重視の経済」からの転換をしようとあらゆる人が知恵を絞りはじめている。

その「新しい賃上げに向けた経済」の中で奮闘する「現場の良心さん」たちと、「歯がゆく思っている海外出羽守さん」たちのメッセージがうまく共同戦線を張れるようになっていく事が必要なんですね。

私は外資系コンサルから始めて今は日本の中小企業相手のコンサルタントなんですが、実際10年で150万円ぐらい平均給与を上げられた事例もあるんだけど、そういう「合理性」をいかに日本社会津々浦々に押し広げていけるか?っていうのは、番組内でも話したようによほど「丁寧に」やらないといけないんですね。

韓国みたいに最低賃金を一気にドカンと上げてしまうと、給料は上がるけど失業率は増えて、今若年層の失業率がかなり高いらしくて結構日本に働きに来てますし、出生率とか自殺率とかが日本よりもさらに比べ物にならないぐらいヤバい状態になったりしている。

「最低賃金を上げる上げない」で言うと「断固上げていくべき」なんですが、それを「現場レベルとの密なコミュニケーション」でやっていけるかどうか。

番組内で話したように、

「50円上げるよー上げたよー、大丈夫?大丈夫?どっか崩壊してない?OK?OK?じゃあ次また50円上げるよー」

というようなコミュニケーションを密に取りながら、「ゆっくりと、しかし断固としたペースで」最低賃金を上げていくことが必要です。

そのプロセスの中で、やはり「高い最低賃金に耐えられない企業」を置き換えていくための仕組みも必要になってくる。今みたいに人手不足状態を維持したままであれば、ショックを最低限にしながら移行していくことが可能になる。

最近「高圧経済」っていうワードで今後の日本を描いていくビジョンが出てきていますが、まあやりすぎはともかくとして結構私は賛成ですね。

「高圧経済」状態を維持することは単に「バラマキによるゾンビ企業の温存」ではなくて、「高圧経済」状態にすることで、「経済転換のショックを最小限にする」という発想が大事だと思います。

そして、僕や僕のクライアントのように実経済部分に関わっている日本人が、中小企業M&AやDX化の促進なんかでこの「誰も取りこぼさずにちゃんと変化させていく」プロセスをちゃんと推進していけるかどうか。

この「地道な取り組み」と「出羽守さんの歯がゆいお気持ち」がちゃんと「共同戦線」を持つようにもっていけるかどうか。

要するに一言で言えば、

「海外出羽守」と「日本尾張守」が結託して現実の日本と関わりのない妄想の中の日本ディスをしまくる

これ↑だとダメで、

「海外出羽守」と「日本社会の現場の良心さん」がちゃんと共同戦線を作って、広い視野と実地の現状を踏まえた解決策を一個ずつ打っていける情勢にできるかどうかが大事だ

…ということですね。

4●「海外出羽守感じ悪い問題」が当然の問題として課題化される希望

今回番組出てみて大きな希望のように感じたのは、

「欧米の宗教的な価値観も含めた色々なものを押し付けられるという非欧米社会の反感についてはどう考えるか?」

といような視点を、パックン(さん)みたいなリベラル寄りのアメリカ人から、「自称シンガポール出羽守」のともたろうさんに対して質問として出されるような件があった事ですね。

シャララジマさん(バングラデシュ系で東京北区出身のモデルの女性)も出演されていましたが、彼女は「欧米アゲ・日本サゲ」みたいな紋切り型の論調には全体として批判的な上で、「欧米よりもよほど良い部分もある日本の現状をベースにして、変えていくべきところを変えていこう」という論調でいらっしゃったのが印象的でした。

大空幸星さんも基本的にはリベラル寄りの人のはずですが、「変な”自虐観”的なものは良くなくて、コミュニケーションの問題があるならそれ自体を解決して、良い点を取り入れていくようにすることが大事だ」みたいな主張をされてましたよね。

だから、僕みたいな人間が、孤立無援になって「欧米的なものが全てじゃない」っていうようなことを必死に言ったりする必要はない、むしろ「ちゃんとした当然のコンセンサス」にすらなってるんだな、っていう部分は大変希望が大きいなと思いました。(結果として、あまりにもガチで反動的なネット右翼勢力で押し返す必要もなくなってきた変化があると思います)

そのあたり、最近YouTubeで出して大変好評をいただいている以下の動画みたいな「静かな革命」は明らかに起きているといえそう。(最初の10分だけでも見ていただければすごい視界が開けると評判なのでぜひ。チャンネル登録もお願いします!)


SNSで暴れてる「欧米最高、日本最悪」というムーブメントは、やはり団塊の世代的な左翼性の最後の断末魔的なところがあるので、それとは全く関係ないところで、「本当の双方向性」を持ったコミュニケーションが進展して、一歩ずつちゃんと改善していけてるよね、という印象になっていくことができれば、日本における閉塞感は一気に好転していくのではないかと思いました。

5●全否定合戦でなく具体的な改善を積める議論の仕方が必要

その「新しいコンセンサス」の上で、全否定合戦でなく具体的な改善を積んでいける議論の仕方をする必要があるという話では、以下動画リンクで話してるような(13分33秒程度に飛びます)、「ジェンダーギャップ指数の数字としてのアンフェアさ」と違うところで具体的な解決策を積んでいくことが必要だ、みたいな話が大事だと思います。

動画でも言ったように、私は経営コンサル業のかたわら、いろんな人と「文通」しながら人生について考えるみたいな仕事もしていて(ご興味あればこちらから)、そのクライアントは老若男女、ほぼ男女同数だし若い人もいれば上は70代の人もいるんですが・・・

その「文通してる女性」の話を聞いていると、やはり40−50代女性と、20−30代女性では持ってる課題がかなり違うんですよね。

で、40−50代の、しかも働いている女性からすると、やはり色々と日本社会への恨みがある場合も多いというか、色々と理不尽な思いをすることも多かったんだと思いますし、それは確かに日本社会としてゴメンナサイ的な話ではあると思うんですよね。

そういう「恨みの気持ちを受け止める」っていうことはちゃんとやっていくべきだと思うんですが、一方で結果として、40−50代以上の人材プールにおいて、「高給を得る仕事」だとか「政治家とかの目立つリーダーになる仕事」のような生き方をしている女性の数が少ないのはどうしようもない事実としてあると。

その状態で、「ジェンダーギャップ指数」的にどんぶり勘定的に「全部丸めた」数字で、給与とか政治家や役員レベルの人間の数が50−50になっていない、みたいな批判をするのはまあ結構無理があるんですよね。50−50に絶対なるわけがないわけで。

そういう「どんぶり勘定」の数字だけを見ていても問題の根本には切り込めないんですよね。

一方で、20−30代女性と話していると悩みはもっと具体的で、もう本当に「今自分が働いている会社で、自分が課長になった時にどうか」みたいなレベルの具体的なミスマッチの話をしている事が多くて、それに対して今の日本社会はちゃんと対策をしようとしている面はある。

で、「かなり日本社会側としても歩みよろうとしている」ところで、「ジェンダーギャップ指数」みたいにどんぶり勘定の数字ではなく、例えば20−30代女性における「50−50」的なパリティにはどうやって近づけるのか、という議論をするようにしていけば、話が徹底的に具体的になっていくので、

『グローバルvsローカル』

…みたいな党派対立にすることなく、

「お、3ポイント改善したね。いい感じいい感じ、俺達やるやん。次まだ何か問題ある?よし次はその手を試してみよう!」

…という改善のサイクルを回していく事が可能になるはずだと思います。

いかに「党派的な対立」でなく「両側から知恵を持ち寄った具体的な改善の積み重ね」に転換していけるかどうかが大事ってことですね。

6●欧米由来でない「あたらしい理想の掲げ方」

番組では時間切れになっちゃったんですが、事前のスタッフさんとの打ち合わせでは、「欧米由来のグローバルスタンダードの押し付け」に関してどういう対抗策を取っていけばいいのか?みたいな話もしていたんですよね。

「ジェンダーギャップ指数」的なものにしろ「化石賞」みたいな話にしろ、かなり一方的な欧米側からの「制度的押し付け」で日本が割を食ってる部分も多いのではないか、みたいなフリップが用意されていたんですが。

で、これは例えば、電気自動車の推進はいいとして、それだけに絞ってしまうと貧乏人は結局電気自動車買えずに余計に環境に悪い車買っちゃうみたいな、「欧米由来の制度が持つ無理」が徐々に「後から馬脚を表していく」流れに乗っかっていけるかどうかだと思うんですね。

全体的に発電関連のエコ化や最終的にEVになっていく流れには合理性があると思いますが、そのプロセスにおいて「誰もおいていかない」スタイルを取る日本的な理想の掲げ方が再評価される流れもまた同時に存在する。

ジェンダーギャップ的な話も、まあ現時点ではともかく、欧米みたいに巨大な恨みが社会の中に抱え込まれて、アメリカのように女性の妊娠中絶の権利すら危うくなるみたいな事にならないようにしながら、具体的な改善をちゃんと積んでいくことで、最終的に「誰かを過剰に断罪しまくらない革命」のあり方が消去法的な形で評価される流れに持っていくことが大事だと思います。

全体として、イスラエル関連をはじめとしてありとあらゆる「やらかし」によって、最近の欧米の「二枚舌っぷり」がグローバルサウスから断罪されまくり、今後一日、一週間、一ヶ月、一年・・・とたてばたつだけ、「欧米的理想の掲げ方」の説得性は減衰していく事になるんで。

その先で、「欧米的理想の一番良い部分は消さないようにしながら、非欧米社会のリアリティにちゃんと着地させていく」という日本発の「メタ正義」的なムーブメントが、世界中から必須不可欠なものとして評価される流れは当然のようにやってくるはずです。

それを目指して、できるだけ党派的な罵りあいを排除し、具体的な改善だけに集中していけるような環境をどんどん作っていきましょう。

それが、「海外出羽守」問題の新しい現在地ということなのだと思いました。

出演者の皆さん、スタッフさん、有意義な会に呼んでいただいてありがとうございました。

ここからはちょっと「SNSネットバトルとブランディング」みたいな話をしようかなと思っています。

この記事冒頭でも書いたけど、AbemaPrimeは30分番組の「本放送」と、15分のYouTube版でかなり編集方針が違っているというか、YouTubeの方は明確に「SNSバトル」に寄せてる感じなんですよね。

そうやって「SNSバトル」に寄せることで「多くの人に見てもらう」ようにした上で、フル動画を見れる許容力のある人だけがフル動画を見る構造になっている。

実際今回もYouTubeの方は「シンガポール出羽守さん叩き」みたいな方向で編集されてる事でいろんなコメントを沢山引き寄せてまあまあ見られてるんで、それ自体は有効な戦略ではあると思うんですよ。

僕も、例えばこういうnoteのように「長文」コンテンツだけを単体で放流してもなかなか読まれないので、TwitterとかのSNSで「最初の140文字はかなりSNSバトル寄り」に寄せたものを放流して、「その先も読める人」にだけその後の長文ツイート部分→noteやYouTubeを見てもらう作戦になっていて。

結果として、「最初の140文字のSNSバトル部分」を起爆剤に要約ツイートが数万いいね、あるいは数千いいねぐらい行ってくれれば、それぞれ数百万、あるいは数十万ビューぐらいには読まれるんですね。

そしてそれだけ「釣り針を撒いておく」と、そこから「ちゃんと記事を長文読める人」がnoteやYouTubeに流入してくれるという構造になってるな、と感じていて。

とはいえ、こういうのってやりすぎると、「釣り針」としての「SNSバトル」の部分だけの印象が先走ってしまって、ブランディング上問題がある、みたいなところもあるよな、とは思っていて(笑)

AbemaPrimeって30分全部見ると結構「真摯に新しい解決に向かおうとする部分」もあるように思うし、スタッフさんも頑張ってる感じはするんですが、15分のYouTubeを見ると「SNSバトル」部分だけしか印象に残ってないところはあるような(笑)

僕も、「たまにTwitterでたまに見かけていた倉本圭造ってやつは一種のネット右翼みたいなものかと思ってたけどたまたま長文読んだら違った」みたいな感想を述べている人は結構いるので。

まあ、「悪名は無名に勝る」的な構造はどうしてもあるので、SNSバトルを一切やらないわけにもいかないんですが、とはいえ長期的に「名前がすり減ってしまわない」ようにするにはどういう戦略が必要なのか?みたいな事を考えてみたいと思っています。

そうそう、そういえば、最近御田寺圭=白饅頭氏と飲みに行ったら「SNSバトルで消耗してオカシクなって行く人と、地道に積んでいるものがあって広く受け入れられていく存在とは何が違うのか」を彼が熱弁してたんでその話もします(笑)

その他、実際六本木ヒルズのテレビ朝日のスタジオに行って感じた「東京のメディアというのはどういう存在なのか」みたいな話とか、今僕は次の本を書いているんですが、それをどういう方向に持っていくべきか、みたいな事も含めた個人的近況も話します。

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また、この連載の趣旨に興味を持たれた方は、コロナ以前に書いた本ではありますが、単なる極論同士の罵り合いに陥らず、「みんなで豊かになる」という大目標に向かって適切な社会運営・経済運営を行っていくにはどういうことを考える必要があるのか?という視点から書いた、「みんなで豊かになる社会はどうすれば実現するのか?」をお読みいただければと思います(Kindleアンリミテッド登録者は無料で読めます)。「経営コンサルタント」的な視点と、「思想家」的な大きな捉え返しを往復することで、無内容な「日本ダメ」VS「日本スゴイ」論的な罵り合いを超えるあたらしい視点を提示する本となっています。

また、上記著書に加えて「幻の新刊」も公開されました。こっちは結構「ハウツー」的にリアルな話が多い構成になっています。まずは概要的説明のページだけでも読んでいってください。

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