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閑話休題

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いわばエッセー。雑談。ブレイクタイムの茶飲み話です。ということで始まったのですが、他のマガジンで扱えない話題・内容をこのマガジンで扱うようになりました。またそういう経緯で、最近は…
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記事一覧

<閑話休題>もしも日本が熱帯地域になったら

<閑話休題>もしも日本が熱帯地域になったら

 今や、日本の夏は熱帯地方のようである。気温だけではない。スコールがある。台風の規模は大きく強くなった。米や魚などを含めた動植物の居場所が変化している。夏の期間も長くなっている。

 ところで私は、マレーシア、バングラデシュ、インド、マイアミの熱帯または亜熱帯地方に住んだ経験がある。これらの地方では、日本の夏が最近経験しているような気候を、数年を通して体験してきた。正確に言えば、これらの地域には、

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<ラグビー>2024年シーズン(10月第四週)

<ラグビー>2024年シーズン(10月第四週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

〇 中東(オリエント)地域は、十字軍の時代からヨーロッパ人にとって文明と文化の先進地域として憧れの場所だった。何よりもキリスト教は中東で発生したのであり、またローマ文化の栄光は、長くビザンチン(現在のイスタンブール)に残されていた。それが、19世紀末以降、中東の疲弊に反比例するように、産業革命と植民地貿易で国力を増したヨーロッ

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<閑話休題>AIとロボットと生命

<閑話休題>AIとロボットと生命

 人間と最新科学がいくら進歩したと言っても、生命を人工的に作ることはできない。また、人の身体が原子の集合体だからと言っても、同じ原子の同じ分量を寄せ集めても、人はできない。フランケンシュタインは、死体の一部を切り貼りしてつなぎ、最後は雷の力(電磁力)で生命を吹き込んだ。しかし、それはイメージの上だけで可能なものであり、まったく非現実的なものでしかない。

 現在の科学では、IP細胞というのがある。

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<ラグビー>2024年シーズン(10月第三週)

<ラグビー>2024年シーズン(10月第三週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

〇 通勤通学時間帯の地下鉄の改札を通るとき、たいてい私の背中からカタカタという忙しない足音が聞こえてくる。そして、私が改札を通るのを待ち切れずに、遠い改札に向かうが、「ピンポーン」と鳴って通れない。何回も通ろうとした後、料金不足に気づいて、券売機に、またカタカタと大きな足音をさせながら向かう。ふと見ると、金持ちそうな恰好をした

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<閑話休題>ケルトのハロウィーンとクリスマス

<閑話休題>ケルトのハロウィーンとクリスマス

 ケルトの新年は11月1日で、サマインと称している。その前夜祭がハロウィーンで、太鼓を叩いて死者や祖霊に集合してもらう「オール・スピリッツ・デー(万霊節)」だった。その後キリスト教が入ってきて「オール・セイント・デー(万聖節)」に変えられた。アイルランドのサマインでは、古代王朝のあったタラの丘の上に、妖精や祖霊が来て、生きた王がその異界の者たちと会見する王族の一大ベントがあった。
 
 一方、19

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<閑話休題>清潔(無菌)・無臭症そして水

<閑話休題>清潔(無菌)・無臭症そして水

 清潔及び無臭症ともいうべき芸能人の、SNSの投稿が世間を騒がしたことがある。そして、この投稿は差別発言であるとして、その芸能人は所属事務所を解雇されたのだが、その是非について外野の私が参戦するほど、自分は優れた人間だとは思っていないので、さすがにそれはしない。ただ、投稿した内容に「一日に数回シャワーを浴びる」とあったので、「湯水のごとく使える」日本ならではの発想だと思ったのだ。
 
 ここに改め

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<閑話休題>桜吹雪の入れ墨の知名度は?

<閑話休題>桜吹雪の入れ墨の知名度は?

 遠山の金さん(江戸町奉行遠山金四郎景元)の桜吹雪の入れ墨を、江戸の犯罪者が記憶して金さんから逃げる可能性を考えてみた。金さんはお白洲で桜吹雪の入れ墨を見せることで犯罪者に犯行を認めさせている。その犯罪者たちの大半は死刑になっているから、金さんの入れ墨を知って、犯罪者仲間に知らせる可能性は少ない。しかし、そのうちの何人かは島流しから生還する者もいた上に、獄中及び処刑までの市中引き回しに際して、金さ

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<ラグビー>2024年シーズン(9月第四週)

<ラグビー>2024年シーズン(9月第四週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

〇 ウクライナとパレスティナで戦争が始まったのは、ジョルジュ・バタイユのいう剰余(呪われた部分)が、新型コロナウィルスに対する過剰な検疫措置によって、人々の剰余が過大に蓄積された結果ではないか。新型コロナウィルスの過度な規制がなければ、人々の剰余は適度に浪費されていたため、戦争は起きなかった可能性がある。
 
〇 ベドウィンは

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<閑話休題>十字軍と聖地とは?

<閑話休題>十字軍と聖地とは?

 日本の義務教育課程の西洋史では、十字軍はキリスト教ヨーロッパ(フランク=フランスを中心とした連合軍)が、キリスト教の聖地であるエルサレムを奪還すべく行った軍事遠征とされている。しかし、これは侵略されたイスラム教側からすれば、「奪還」という言葉は適当ではなく、単純に文明及び文化的に遅れていたヨーロッパ諸国が、文明及び文化に進んでいたイスラム諸国を乱暴に侵略したということになる。

 こうした立場が

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<ラグビー>2024年シーズン(9月第三週)

<ラグビー>2024年シーズン(9月第三週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

〇 コイントスの表裏の確率は50%と信じられているようだが、現実は違うようだ。実際に研究・実験した人の話によれば、最初に上にした方が出る確率が約51%となっているので、投げる前に上になっている方を選択した方が当たる確率が高いそうだ。
 
〇 昔の宇宙論では、ブラックホールの存在自体だけで世間ではたいそう話題になり、ブラックホー

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<閑話休題>銀座伊東屋と近代美術館、そして憩いの場所

<閑話休題>銀座伊東屋と近代美術館、そして憩いの場所

 銀座一丁目にある画材及び文具専門店伊東屋は、専門店であることと銀座一丁目という人通りの多い中心から少し離れたところにあるため、もともと客が大勢来る店ではなかった。そのため、私が若い頃(約40年前)は、三越や三愛ビルのある四丁目交差点の雑踏を逃れて、一丁目の静謐な伊東屋に入るだけで、不思議と気持ちが安らぐ憩いの場所であった。

 私は、ここでよく外国製の手帳やクリスマスカードなどを購入していたが、

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<ラグビー>2024年シーズン(9月第二週)

<ラグビー>2024年シーズン(9月第二週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

〇 地球環境を破壊するなといいながら、文化遺産を破壊するテロ行為が蔓延している。彼らの言い分は、文化遺産と同様に地球環境を破壊するな、また保護せよということだが、これは、地球環境を文化遺産と同等に保護しなければならないということだから、地球環境を破壊してはならないのと同様に文化遺産も破壊してはならないという論理になる。
 
 

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<閑話休題>1987年3月『現代思想 総特集 折口信夫』から

<閑話休題>1987年3月『現代思想 総特集 折口信夫』から

 折口信夫という人は、日本の民俗学の草分けである柳田国男の弟子であるが、その後柳田とは異なる方向に民俗学の研究を進めた偉大な学者である。また、釈迢空という筆名で和歌や詩を作った歌人でもあった。折口はまた、民俗学のみならず国文学や神道についても独創的な研究を続け、「まれびと」、「貴種流離譚」などの独自の用語を創造したことでも著名である。戦後は、國學院大学教授として後進の育成に寄与するとともに、日本の

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<ラグビー>2024年シーズン(9月第一週その2)

<ラグビー>2024年シーズン(9月第一週その2)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

〇 管理員さんから聞いた、最近のマンション管理の問題。マンションに置配するものが多いが、配達員に外国人が多いこともあり、誤配がよく発生している。そして、配達業者に連絡しようとしても、宛先だけの記載が運送した物にあるため、配達業者に連絡できないケースがある。その場合は、同じマンション内の部屋番号が違うだけであれば、正しい部屋番号

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