マガジンのカバー画像

僕が考えていること

25
『僕はこう思うよ』っていうのを集めました🫧 Amazonで書籍化しています🗓️
運営しているクリエイター

#note毎日更新

人生は悲劇か、それとも喜劇か

人生は悲劇か、それとも喜劇か

『母への感謝状』
 僕は母に感謝している。まず、「生んでくれてありがとう」と伝えたい。

 嫌なことや辛いこともあるけれど、自分が努力すればいくらでも楽しいことが待っているこの世界に産み落としてくれて、ありがとう。

 反抗したり、衝突したりすることもあったけれど、僕は感謝している。

 特に、ただ生んで育ててくれただけではなく、僕の母はあり得ないほど苦しい状況に置かれても逃げずに僕と妹を育ててく

もっとみる
周りの人と自分が違うことに気が付いたら

周りの人と自分が違うことに気が付いたら

 最近人間の特徴について名前をよく聞くようになった。

 繊細さん(HSP)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)などなど。

「自分はどこか人と違うな」と思って悶々と苦しんでいたことが、れっきとした一つの特徴として名前を付けて分類されると、少し安心感を覚える。

 自分が異常だったのではなく、ただの人間の特徴の一つなのだと思うと、すーっと心が晴れてい

もっとみる
君っていい人?

君っていい人?

 人は感情の生き物であり、非常に面倒くさい生き物である。

 その時々の気分によって考えや発言が百八十度変わることがあるし、行動に一貫性なんかありはしない。

 人の目が気になって仕方がないけれど、利己的でありたいし、凄い人だと思われたいという滅茶苦茶な考え方、行動をする変な生き物。

 それが人間なのだ。

「アンビバレンス」という心理学の用語がある。
 相反する特徴を人は併せ持っていることを指

もっとみる
夢を失ったときにじっくり考えること

夢を失ったときにじっくり考えること



やりたいことが見つからない

「夢がない」という悩みは多くの人が持っている。だから、一般的に夢がある人は尊敬の対象になったり羨ましがられたりすることが多い。

 でも、夢があることって、本当に幸せなことなのだろうか? 夢を持つということは、とある思考を持っていないと、かなり危険を伴う行為になる。

 スポーツ選手にとっての選手生命、大学生にとっての学歴、親にとっての子供など、時間をかけてきた

もっとみる
大人は喧嘩しないって思っていたのに

大人は喧嘩しないって思っていたのに



 幼い頃は、大人はとても立派なものに思えた。喧嘩をしないからだ。小学生の頃、嫌な奴の対処に困っていた僕は、「早く大人になりたい」と思っていた。大人になれば、人間関係のトラブルは無くなると思っていたからだ。

 大人が喧嘩しているところを見たことが無かった。

 大人になりさえすれば、笑顔でみんな会話するし、嫌なことは言わないし、痛いこともしてこない。誰か特定の人を仲間はずれにする人もいない。そ

もっとみる
集団ゆでガエル

集団ゆでガエル

 子供の頃は「夢を持ちなさい」と言われ、大人になれば「諦めなさい」と言われる。

どうして、こんなにも子供と大人では見えている世界が違うのだろうか。

 大人の世界では、金にならないものは「趣味以下」のレッテルを貼られてしまう。

それどころか、自分の人生に害をもたらすものとさえ思われてしまう。

子供の頃に全員が持つ夢は、基本的にやりたいことが混ざっていると思うが、大人になってから持つ夢は

もっとみる
二十二世紀へ向けて

二十二世紀へ向けて

生き方には二種類ある

 僕は、生き方には二種類あると思う。

 

地図とコンパスを持ち、足元、数歩先を見て丁寧に足元を踏み固めるようにして生きていく道と、北極星のように同じ位置で変わらずに輝き続けているものを見つめながら生きていく道の2つだ。

要するに、

堅実かつ安全な道を歩む生き方

と、

自分の理想を追いかける生き方

の2つだ。

 どちらが正解かは分からない。

前者は安全な生

もっとみる
憂鬱退屈夢うつつ

憂鬱退屈夢うつつ

『死にたい』という人達は何を考えているのか
 人生に絶望しているとき、精神的にしんどい思いをしている人は、実際のところ「死にたい」とは思っていないのではないかと思う。

 どちらかというと、「生きていく理由がどんなに探しても見つからない」という方がより正しい表現だろう。

もっとみる
零戦を見たあの日

零戦を見たあの日

 全身に衝撃が走った。

 それは雷が身体に直撃した衝撃というよりは、重たい鈍器で不意に顔を殴られたような衝撃だった。僕はそのとき、ニュージーランドにいた。

「英語を学びたい!」「海外の文化に触れたい!」というキラキラした理由で短期留学に向かい、降り立った地で研修の一環として、戦争資料が保存してある博物館を訪れたのだ。

 目の前には日本兵の人達が特攻していく前に書いていたであろう寄せ書きがあっ

もっとみる
戦う勇気と逃げる勇気

戦う勇気と逃げる勇気

 未だに夜道を散歩していると思い出す。

 幼き日の母との思い出だ。恐らくこの思い出が、僕が持っている親との思い出の中で一番好きなものだと思う。

「逃げることの大切さ」について親が教えてくれたことを、僕はまだ噛み締めながら生きている。

 戦うのは幸せのため、逃げるのも幸せのため。

 生きていく中で、逃げずに戦うべき局面と、戦わずに逃げるべき局面の二つがある。

 不器用で生真面目な人ほど壊れ

もっとみる
常人には人を愛せない ー 難しい『愛情論』

常人には人を愛せない ー 難しい『愛情論』


『好き』と『愛している』の違いってなに?

 恋と愛の違いは何かと聞かれたら、あなたはどう考えるだろうか? 

よく「理性が欲望よりも優っているのが愛だ」とか「下心があるのが恋で真心があるのが愛だ」とか「自分本位なのが好きで相手を思いやる感情が愛だ」とか言われているけれど、実際のところどうなのだろうか。

こういった議論が巻き起こされるのは、それだけ好きと愛しているということには大きな隔たり、価

もっとみる