ふと、ある穏やかな昼下がりのことを思い出す まどろむような空気に満たされた理科室で、大きな黒い机を枕に夢の世界と現実を行き来するわたしの意識 視界の端であなたの大きな左手が伸びて 細められた目にうっすらと滲む情欲が浮かんで、はじけた そんな記憶
夢うつつ40 朝、初鳴き?下手くそな蝉の声。自分でも呆れたのか鳴くのをやめた。すると、離れた場所で、上手に鳴く蝉が現れた。上手いと感心していたら突然鳴くのをやめた。「何で?」と尋ねてみた。 「ボクはソリストではありませんから」と答えた。そろそろ合唱団のメンバーが揃うそうですよ。
夢うつつ39 季節なので、以前書いた『蛍のホテル』(2021.12.14作)をしばらくの間、固定された記事に再掲しておこうと思っています。 私にとっては、気にいっている話のひとつです。お読みくだされば嬉しいです。 https://note.com/0516_may/n/n5aac15085bb1