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いいコトバ

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あらゆるメディアで(インターネットを除く)、巷の会話で、私が「いいな」と思ったコトバについて書きます。
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誰であっても、本能の赴くままに、やりたいと思ったことを、なんだってやっていいし、何だってできると教えてくれた。

誰であっても、本能の赴くままに、やりたいと思ったことを、なんだってやっていいし、何だってできると教えてくれた。

株式会社メルカリ創業者で同社代表取締役
CEOの山田進太郎さんが、
学生時代の友人の川島優志さんを
こう称えていました
(先日の『新プロジェクトX〜挑戦者たち〜 』)。

この川島さん、
「Pokemon Go」の立ち上げに携わり
いまなおその中枢にいる方なのですから
それぞれに時代を動かしてきた二人が
社会に出る前から友人であったという、
稀有な関係だなと驚きました。

「進まないな」と思ったと

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36年前の自分と会う。

36年前の自分と会う。


■湘南・鵠沼海岸の小さな映画館
ズッキーニとベジコ(野菜パウダー)の
ポタージュスープに
天然酵母パンの軽食を
食べ終えた私は、
返却口に食器を戻すと、
奥のロビーに戻った。
       *
小田急江ノ島線「鵠沼海岸」駅から
徒歩約3分にある「シネコヤ」は、
わずか22席の映画館。
映画雑誌をはじめ約3千冊の本も読める
ブックカフェが併設され、
飲食をとりながら待つこともできる。

     

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夢や希望を、あきらめてはいけない。

夢や希望を、あきらめてはいけない。

■人生の暗転(1)母になることを断念この一見、手垢のついた常套句の如き言い回しが、
女優・洞口依子の口から
放たれたとき、16文字の連なりは、
涙の熱量を持ったエネルギーで心に迫ってくる
(先日の『徹子の部屋』)。



洞口さんは80年代、それこそ
“時代を表

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(弱音なんて吐いたところで)解決しない。でも、「受け入れる」ことはできるでしょ。

(弱音なんて吐いたところで)解決しない。でも、「受け入れる」ことはできるでしょ。

そして寅子(伊藤沙莉)は、
「弱音を吐く自分を、その人を、
そのまま受け入れることができる
弁護士に、居場所になりたいの」
と、
弱音を否定する
よね(土居 志央梨)に
向かって言った
(少し前の『虎に翼』)。


「生活と自治」(5月号)で
安田菜津紀さんは、
イスラエル北部のコフル・カナ村で
ユダヤ女性とアラブ・パレスチナ女性が
運営する非営利団体

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100%の障害者もおりませんし、   100%の健常者もおりません。

100%の障害者もおりませんし、   100%の健常者もおりません。

「第23回ありのまま自立大賞」の
授賞式における
選考委員長の瑤子女王殿下の言葉です
(先日の『皇室ご一家』)。 

この賞は、障害を持つ人々が、
社会の中で自ら切り開いて
自立した生活を送り、
なお高い理想を掲げて
生きようとする活動を支援する目的で
設けられました。        



一応、「健常者」に入るであろう私も、
年齢と共に身体能力の衰え

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とりとめのない愚痴は、相手をゴミ箱にしているのと一緒。

とりとめのない愚痴は、相手をゴミ箱にしているのと一緒。

■愚痴は大嫌いこれは、
相手の愚痴に悩む相談者に
美村里江さんが紹介した言葉だ
(先日の『日本経済新聞』朝刊/なやみのとびら)。

よくぞ言ってくれた。

*私は新卒入社した花王(当時、花王石鹸)の
社員食堂で愚痴を聞くのが大嫌いだった。
「そんなに嫌ならなぜ辞めないんだろう」
恐らくそれが私の社

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思い出すことによって、相手を殺さずにいられる。

思い出すことによって、相手を殺さずにいられる。

■余命5年のラッパーの言葉医師から「何にもしなかったら、
あと5年で亡くなりますよ」と
余命5年の宣告を受けて、いま6年、
日本のフリースタイルバトル、MCバトルの世界を切り拓き、
いま国立民族学博物館の人類文明誌研究部・特別客員教員
(特別客員教授)としても活動する
ラッパーのダースレイダーさんが
言った言葉だ
(先々週の『MOTIVE!!』)。

■曖昧な生と死の境界線ダースレイダーさんは、

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0歳からが第1幕。その後は25歳から、50歳から、75歳から、と四半世紀ごとに区切りをつけて、「人生4幕」と考えているの。

0歳からが第1幕。その後は25歳から、50歳から、75歳から、と四半世紀ごとに区切りをつけて、「人生4幕」と考えているの。

そう言ったのは、80歳になられた
加藤登紀子さんだ
(先日の『読売新聞』朝刊)。

「春夏秋冬とも重なるの」と言いながら、
「人生は秋(50歳からの第3幕)
からがいいのよ」と、
“お登紀さん”は言う。
そして、
「冬(75歳からの第4幕)は木々が立ち枯れて
見晴らしがいいのよ。
自分の歩みがクリアに見えてくる」とも。

そんな風に達観できる
「人生の冬」には
実績的にも年齢的にも遠い私だが、

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ちょっとのズレなら、ぐっとこらえて寛容になりましょう♪ 大目にみましょ♪

ちょっとのズレなら、ぐっとこらえて寛容になりましょう♪ 大目にみましょ♪

クドカン、ありがとう!それこそ、この令和の時代に訴えたい
メッセージだ!
             *

「片っぽがアップデートできてないとしても、
もう片っぽが寛容になれば、
まだまだつきあえるでしょう」。

この「寛容になりましょう」を歌い出す前に、
サカエ(吉田羊)が、こう言っていた
(『不適切にもほどがある!』最終回)。

これは、

私が言いたかったことと、同じじゃないか!

ちょっとの

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いまは思う。誰かの幸せを願うとき、私もまた幸せなんだということを。

いまは思う。誰かの幸せを願うとき、私もまた幸せなんだということを。

朝陽が昇るのを見るのが
趣味だと言う
千崎(岡山天音)の横顔を見ながら、
ともに朝陽が昇る水平線を、
見たカナコ(宮﨑あおい)は、
帰りの車中で、
もう一度、
彼の横顔を見ながら、
そう心のなかで呟いていた
(【夜ドラ】ユーミンストーリーズ
「春よ、来い」第4話)。

私はnoteで、
「幸せだと思ったときが幸せ」
と書いてきた。

であるなら、
誰かの幸せを願おうと、
自分だけの幸せを見つけよう

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ダメな自分にやさしくなる。

ダメな自分にやさしくなる。

■ryuchellのやさしさryuchell(りゅうちぇる)さんの著書
「こんな世の中で生きていくしかないなら」
の中の
「自分にやさしくなることから始めてみる」
という言葉を、
簡潔に冒頭のようにまとめたのは、
生前、彼と対談した平野啓一郎さんだ
(先日の『スイッチインタビュー peco×平野啓一郎」EP1』)

とも、ryuchellさんは述べている。

■「自分」を励ます「ダメな自分」を感じ

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個性っていうのは、好きなことを集めることからスタートするから、あなたの好きなものを探してみなさい。

個性っていうのは、好きなことを集めることからスタートするから、あなたの好きなものを探してみなさい。

「進撃の巨人」のエンディングテーマ
「悪魔の子」がヒット中の
ヒグチアイさんが22歳の時、
ボイストレーニングの先生から言われた言葉です
(今週の『ACROSS THE SKY』)。

彼女は、先生に
「私、個性がないんです」と
アーティストとしては
致命的とも言える告白をする。
冒頭の言葉はそれに対する答えなのだが、
「好きなこと」がもつ力を
改めて教えてくれる。 

実際にヒグチさんは、この言

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成功は復讐する。

成功は復讐する。

柳井 正・株式会社 ファーストリテイリング
代表取締役会長兼社長の言葉です
(先日の『栗山英樹 ザ・トップインタビュー』)。

「傲慢になったり奢ったりすると、
すぐ失敗する」と、
この「復讐」の意味を説明されていました。    

  *

私は、
「失敗は、(木を登りきって地面が近づき)
もう大丈夫だと思ったときに、必ずしてしまう」
と説いた「木登り名人

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僕がこの地球に生きてることもね。やっぱり冷暖房の家に住んで、できるだけ旨いもの食って、自分の欲望なりに生きようとして。本来、がん細胞である僕たちが、いつか地球を滅ぼして、自分も死ななきゃならん。それをがん細胞が教えてくれる。

僕がこの地球に生きてることもね。やっぱり冷暖房の家に住んで、できるだけ旨いもの食って、自分の欲望なりに生きようとして。本来、がん細胞である僕たちが、いつか地球を滅ぼして、自分も死ななきゃならん。それをがん細胞が教えてくれる。

■自身の「がん」を客観的に見つめて

自分の中のがん細胞が
肉体を侵すことにより、
自分が死んだ時点で、
がん細胞自身も死んでしまうという関係を、
自分(がん細胞)と地球環境との関係に譬えた
大林亘彦の言葉だ
(先月の『最後の講義』)。

1920年に死去する直前の収録で、
足元おぼつかず、あたかも今こそ
“地球の死”が近い状況であると
警告を発しているかのような
メッセージを含んでさえいた。

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