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これがホントの高菜チャーハン!?【香川の農家が語る漬物ではない高菜の話】

これがホントの高菜チャーハン!?【香川の農家が語る漬物ではない高菜の話】

生鮮野菜としての高菜を見たことはありますか?

高菜漬けと高菜皆さん、高菜って見たことありますか?

よーく見てください。これ高菜は高菜でも「高菜漬け」ですよね!
つまり、それは高菜チャーハンではなく、高菜漬けチャーハンではないか?ということなのです。

言葉を変えてもう一度。
生鮮野菜としての高菜を見たことはありますか?

野菜としての高菜というわけで、こちらがウチで育てている高菜(品種:三池高

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秋の柿仕事

秋の柿仕事

今年の秋は初めて「梅仕事」ならぬ「柿仕事」をすることにしました。

さて、柿自体は秋になってからはよく口にしていて、そのまま食べるだけでなく、白和えにしたりバター焼きにしたりとお料理にも活用しています。

ただこうしたそのまま食べられる柿はいわゆる「甘柿」で、「渋柿」ではありません。渋柿は生で食べると、その名の通り、渋すぎて口が曲がりそうになりますよね。

そんな渋柿を活用した食材と言えば、「干し

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汽笛の聞こえる宿、始めました。

汽笛の聞こえる宿、始めました。

「まぁ、明日からもやってみるか」と思えるように

とんでもない大きな夢も元気もたぶんご提供できないけれど、ちょっと気が休まったり、すこーしだけ諦めがついたり。思いついたことをそのまま話せるくらい緊張の糸がダルダルな空間がここにはあります。
海見て、星見て、畑見て。今日という日を乗り切りましょう。とりあえず畳の上でゆっくりぐーたらしませんか?

7/1より島旅農園「ほとり」、農家民宿をオープンします

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盗んだバイクで走り出すかのごとく旅に出る時代は終わったのかもしれない

盗んだバイクで走り出すかのごとく旅に出る時代は終わったのかもしれない

旅は支配からの「卒業ごっこ」だった

尾崎豊が流行した時代30年ほど前、誰にも縛られたくないと「盗んだバイクで走り出す」ような若者に列島が酔いしれた。95年生まれの私は当時の熱狂を知らないとはいえ、そのメロディを口ずさむことができるくらい有名な歌だ。彼はまた別の歌でこのようなフレーズを残している。

「15の夜」や「卒業」が世に送り出された1985年代後半から彼が没する1992年まで、尾崎豊の叫ん

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「オリックスファンなのですか?」という奇跡をあなたはまだ知らない

「オリックスファンなのですか?」という奇跡をあなたはまだ知らない

オリックスが最後に優勝したのは私の生まれた1995年である。「がんばろうKOBE」のあの年である。つまり、私はオリックスファンでありながら、生まれてこの方オリックスの優勝をこの目で見ていないのだ。

さて大阪生まれ大阪育ちの私がオリックスにのめりこんでいくのは、小学生も高学年になる頃。当時、父がオリックスのファンクラブに入会させてくれたおかげで、頻繁に大阪ドームに足を運んだ(当時小学生会員は入場無

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諦めがもたらしたのは納得だった

諦めがもたらしたのは納得だった

10秒台で走る選手が隣のレーンにいて、私は絶望した。

伸びないタイム私は中高6年間を陸上競技部で過ごした。今振り返ると、そこには悔しかったり辛かったりした場面が多いように思う。もちろん地区大会さえも突破するのが難しい、並以下の選手ではあったが、自分なりに辛さは味わったと思っている。もちろん、一番つらかったのはタイムが伸びなかったことだ。

私は4年かけて100mのタイムが0.8秒しか縮まらなかっ

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私が島に移住した理由 ~旅を消費するだけでなく、旅を生産したい~

私が島に移住した理由 ~旅を消費するだけでなく、旅を生産したい~

「旅」と向き合い続けること。
これが島に移住した理由を作ってくれました。

やはり旅に出たい一つ目の理由は、端的に、長期旅行に行きたいから。

長期旅行といっても、それは1週間では足りません。具体的に言うと短くても20日、理想は30日以上。

日本という国において30日連続の休暇は、都会で会社員をしたり、地方自治体で公務員の職に従事していては叶えられない夢です。

働くことよりも、休むことを考えて

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料理を愛する全ての人に捧ぐ、私なりのエプロン論

料理を愛する全ての人に捧ぐ、私なりのエプロン論

あら不思議、いかにも料理ができそうな人に見えるではありませんか

料理は労働か?エプロンを語る前に家庭における料理は労働か?について少し触れておきたい。

私には労働のような気がしている。事実、辛いときは辛い。料理は私は好きな部類だが、どうしても「面倒くせー」という日もある。私のような独り身なら、最悪食べないという選択肢も残されているが、家族を支える母や父はそうもいかないだろう。ましてやご家庭よっ

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図書館で感じた絶望と奇跡の一冊

図書館で感じた絶望と奇跡の一冊

「あぁ、ここにある本の大半は読まずに死んでいくんやな」

本に囲まれたくて本に囲まれるのが好きという人は少なくないだろう。

今や郊外には大型書店が出店し、またこんな田舎にブックカフェ?なんてことも増えてきた。

スマホにパソコンとデジタル化が進んだとはいっても、手に取れる本は私たちの心を掴んで離さない。

私もまた本に囲まれたいと願う人間の1人である。
もし神様に「何か一つだけを選んで、あとは全

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蓮の戦士に魅せられて

蓮の戦士に魅せられて

見た目は子供、素顔は大人な人間がいるように、見た目はクール、素顔はホットな人間もいる。

人間というはどうも外見で人を決めつけがちのようだ。ただ確かに品性な顔立ちに加え、眼鏡をかけたこの顔にはクールといった言葉が似合う。ましてや大学卒業後は、ITや不動産システムの仕事に就こうと思っていた彼ならばなおさらだ。

ただ田島寛也は日々、鍬を握って黙々と蓮根を掘る。

<鍬でレンコンを掘る>

そして、時

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