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マネーの哲学:「お金」と清く正しく美しく向き合う知性

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全ての物質は時間と共にやがて朽ちる。しかし、増減こそすれど価値まで失わない「お金」は、「複利」と並ぶ人類史上最大の発明品といわれる。 20世紀初頭に「自由貨幣」を提唱したドイツの…
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記事一覧

労働者脳→音楽家脳 この方法

労働者脳→音楽家脳 この方法

労働者脳

労働者脳の人は音楽家脳にしてから、音楽家を目指さなくてはいけません。労働者脳のまま音楽家になったら大変です。

先輩達も

私、津本幸司をかわいがってくださっている先輩スタジオミュージシャン、ライブミュージシャンの先輩の方々も労働者脳のまま音楽家になった方ばかりです。これは先輩方達の前で堂々と指摘しています。

大恐慌の2008年、大震災の2011年、コロナの2020年と
「仕事がない

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「誰もとりこぼさない覚悟」はなぜ必要なのか

これから起こる大変化に対し、富裕層は自分たちだけでもこれまで通りの快適な生活を維持しよう、そのためには貧困層がますます貧困に苦しむことになってもそれは弱肉強食の世の習いだからやむを得ないことなのだ、と割り切ろうとしている様子を感じる。しかしことはさほど容易ではないように思う。

リチャード・ウィルキンソン「いかに経済格差が社会に支障をきたすか」というプレゼンでも示されているように、格差を放置すれば

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金持ち音楽家じゃなくて裕福音楽家を目指して【音楽家コーチングⓇ】

金持ち音楽家じゃなくて裕福音楽家を目指して【音楽家コーチングⓇ】

金持ちとは

金持ちとはお金をたくさん持っている人です。

裕福とは

裕福とはお金に困らない人です。

裕福を目指して

裕福な音楽家を目指せというのが私達音楽家コーチングⓇの一貫した考え方です。今まで一度も金持ち音楽家を目指せといったことはありません。

でも、金持ち音楽家を目指してる人が非常に多いのです。これは非常に危険です。

金持ち音楽家を目指すと危険な理由

金持ち音楽家を目指すと危険

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【経営者】税金、社会保険を滞納したら、何が起こるのか?

【経営者】税金、社会保険を滞納したら、何が起こるのか?

こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。

会社の資金繰りが厳しい状況に陥ってしまうと、各所への支払い日程の調整交渉に入る経営者も少なくないでしょう。主に取引先への交渉となると思いますが、もう一つの選択肢として出てくるのが、税金や社会保険の滞納です。

自らも140億円の負債から自立再生を成し遂げ、1500社以上の中小零細企業の社長を救ってきた経営アドバイザーとして知られる三條慶八さんは

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「FIRE人」考

「FIRE」という生き方に憧れる人が増えているらしい。投資でお金を増やし、働かずに生きていくという生き方。これについてはいろんな人がすでに議論しているし、クロ現でも特集を組んでるくらいだからすでに意を尽くしているかもしれないけど、私なりに言語化してみる。

まず思うのは、FIRE人が増えると社会としては困ったことになるのだろうな、ということ。FIRE人はお金を払うけど、働かない。ということは、労働

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庶民のお金がお金持ちと外国人に捧げ物にされる構図

新NISAは、外国人投資家に売り抜けで儲けさせるだけなのでは?と感じる。バブルの頃、優良顧客を儲けさすため、零細投資家に株を買わせ、優良顧客に売り抜けさせるということを証券会社がやっていたのを聞いてる。もちろん零細投資家は大損。これと同じ構図が、国民全体で行われてるとすると・・・。

バブルの頃、土地ころがしという手法が行われていた。土地がどんどん値上がりしながら取引されてるように仲間うちで見せか

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構造的な問題は個人の努力では解決しない

富の偏在を問題視すると、「まずお前が自己の資産を貧困層に配ってからにしろ」と、個人問題に論理をそらす人が必ず出てくる。しかし構造の問題を個人の問題にそらすのは狡猾な論理展開と言える。なぜなら、たとえ個人が努力したとしても「私はしないけどね」と逃げを打って終わりになるから。

人間の動きは水のようなものだと考えている。水は必ず低きに流れようとする。流れようとする水を手のひらで抑えたり殴ったり蹴ったり

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賢明な富裕層

日本経済新聞はよく、先のことを何も考えていないポピュリズムが政治の主導権を握る危うさを指摘するけども、ポピュリズムの生みの親は貧富の格差であることをごまかす傾向がある。富裕層を読者に持つからあまり敵対的な記事を書きたくないからだろうけど。

ポピュリズムも、共産主義も、ナチズムも、貧富の格差、富の集中が生みの親。それがなければ生まれようがない。しかし新自由主義が貧富の格差を拡大し、上位10%が所得

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富の集中

所得の多い上位10%への富の集中度は、米国46%、日本44%、中国43%、欧州36%(2021年)。ロシアで共産主義が発生する前は48%(1905年)。
日本は驚くほど富の集中が起きている。
日本経済新聞230108

修正資本主義の修正

2000年代に入ってからの日本の様子は、第二次大戦が起きる前の先進国での社会状況と似通っている。戦前、先進国では自由主義がはびこっていた。多くの労働者は低賃金にあえぎ、生活するのがやっと。その様子はチャップリン「モダン・タイムス」でも描かれている。

他方、経営者や資本家は大金持ちになった。貧富の格差が拡大し、貧しいものは貧しいまま、お金持ちはさらにお金持ちに。貧困に苦しむ人が裕福になる道はほとん

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賞与と手当、どう違う?

賞与と手当、どう違う?

社会保険の領域では同じ「報酬」に該当しますが、どう違うのでしょうか?

両者を比較しながら違いを見ていきたいと思います。

賞与は「臨時に支払われる労働の対価」、手当は「労働や労災などに報いる対価」
厳密にはそう言い切れない箇所もありますが、賞与は「臨時に支払われる労働の対価」、手当は「労働や労災などに報いる対価」と言えるのではないでしょうか*1 2。

もう少し具体的なシーンをもとに、違いを見て

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江戸時代に学ぶお金 その27:お金に対して利発な人は強い

江戸時代に学ぶお金 その27:お金に対して利発な人は強い

巻6② 見立てて養子が利発

300年たってもお金については何ら変わっていない。

本日の学び
・儲けなしとアピールすると確かに売れる。
・タンス貯金していても、一円も増えない。
・お金に対して頭が切れる人は強い

富裕層と貧困層の関係性をデザインし直す

関係性から考えるものの見方、多分第19弾。
竹中平蔵氏は、富裕層と貧困層がウィンウィンの関係を築けるわけがない、と考えているらしい。貧困層にはひたすら「足を引っ張るな」という。まるで富裕層だけが経済を上向かせる力だと言わんばかりに。しかしその発言で、富裕層と貧困層を分断させている。

富裕層と貧困層がかつてウィンウィンの関係性だった時代がある。戦後昭和。第二次大戦が終わったころ、世界中で共産化の風

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アダム・スミスが本当に言いたかったことは?

アダム・スミスの「諸国民の富」を読む際、私はとても身構えていた。何しろ貧富の格差を拡大させ、多くの人々を貧困に陥れた新自由主義を生み出した張本人。どれだけひどいことを主張しているのか、と警戒していた。

ところが読んでみると、あれ?とてもよく調べられていて、納得のいく内容。

たった一言、本当に一言だけ、「見えざる手」(神の手)と書いたがために、その一部分だけがクローズアップされ、新自由主義という

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