太田 昂志|ゆめみCHRO

株式会社ゆめみ 最高人事責任者(CHRO) http://yumemi.co.jp|N…

太田 昂志|ゆめみCHRO

株式会社ゆめみ 最高人事責任者(CHRO) http://yumemi.co.jp|NewsPicksトピックスオーナー|大阪大学卒、大手SIer(法人営業)、GLOBIS(コンサル、事業開発)を経て、ゆめみCHRO(現職)|社会人博士課程(経営学)在学中

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【自己紹介】ゆめみCHRO 太田 昂志(おおた たかし)

みなさん、初めまして! 太田 昂志(おおた たかし)と言います。 現在、株式会社ゆめみで最高人事責任者(CHRO:Chief Human Resource Officer)を務めながら、公的機関や急成長スタートアップに対する事業開発や組織変革の支援に取り組んでいます。 また、ダイヤモンドオンラインやNewspicksなどでコラム執筆等も行っています。 ゆめみCHROとして外部発信を強化することになりましたので、簡単ですが、以下にて自己紹介をさせていただきたいと思います

    • 不毛な多忙「アクティブ・ノンアクション」とは?

      私たちは日々、多くの事柄に対して反応を求められます。 仕事、家庭、友人関係、社会的な出来事。しかし、その中で本当に重要なことに対して意識的に行動を起こすことができているでしょうか? それとも、ただ忙しさに追われ、目の前の課題に反応するだけの日々を送っていませんか? ここで紹介する「アクティブ・ノンアクション」は、そんな私たちの生き方に新たな視点を提供します。 アクティブ・ノンアクションとは、多忙ではあるが目的を伴う意識的行動をとっていないことを指します。哲学者セネカが「

      • 21世紀の経営に必要な「アスピレーション」とは?ビジョンとの比較から紐解く

        ビジネスの世界では、「アスピレーション」と「ビジョン」の二つの言葉が頻繁に使われます。 これらの言葉の意味は、一見すると似ているように感じられるかもしれません。それぞれの言葉が持つ意味と、それらがどのように関連しているのかを確認してきましょう。 そもそもビジョンとは何か? まず、「ビジョン」について考えてみましょう。 ビジョンは、個人や組織が将来達成したいと考えている具体的な目標を指します。具体的で明確な形を持っており、言語化することが可能です。ビジョンは、時代の変化や

        • 1on1とコーチング、何が違う?

          1on1もコーチングも、近年ビジネスの文脈で導入が一気に進みました。 いずれも関係性の深いものですが、改めて両者の違いはどこにあるのでしょうか? それぞれどんな概念か? 1on1は、上司と部下、または2人の同僚間で行われる、定期的な個別のミーティングです。これらのセッションでは、業務の進行状況、目標の設定、パフォーマンスの評価、キャリアの進展など、さまざまなトピックについて話し合います。1on1は、フィードバックを提供し、問題を解決し、互いの理解を深めるための重要な機会で

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        【自己紹介】ゆめみCHRO 太田 昂志(おおた たかし)

          ギャップ萌えはなぜ起こる?「ゲイン・ロス効果」で紐解く

          ギャップ萌えという言葉を聞いたことがありますか? 漫画やアニメのキャラクターに対して、普段と違う一面を見せたときにときめいたり、恋愛対象に対して、自分の思っていたイメージと違う魅力を感じたりすることを指します。 このギャップ萌えは、心理学的には「ゲインロス効果」という現象と関係があるんです。 ゲインロス効果とは ゲインロス効果とは、マイナスの印象からプラスの印象に変化する度合いが大きいほど、相手に与える影響が大きくなるという心理効果です。逆に、プラスの印象からマイナスの

          ギャップ萌えはなぜ起こる?「ゲイン・ロス効果」で紐解く

          関係性を改善すれば、チームの成果も上がる?

          チームで結果を出したいと思ったとき、リーダーの皆さんは最初にどんな取り組みを行いますか? 最初に着手すべきは「関係の質」を高めることです。今回はこれを説明した「成功循環モデル」をご紹介したいと思います。 「関係の質」を高めることで生まれるグッドサイクル 「成功循環モデル」は、組織が継続的に成長し、結果を出し続けるための考え方です。MIT組織学習センターの共同創始者である、ダニエル・キム氏が提唱しました。 成功循環モデルには「4つの質」があり、この4つの質を変化する動的な

          関係性を改善すれば、チームの成果も上がる?

          コンパウンド戦略とマルチプロダクト戦略、何が違う?

          いずれもスタートアップで採用される戦略です。 よく混合されて使われますが、両者とも厳密には異なります。どう違うのでしょうか? 両者の定義から確認してみよう コンパウンド戦略は、SaaSスタートアップが複数のプロダクトを同時に開発・提供する戦略です。これにより、異なるカテゴリーやセグメントのニーズに対応し、収益を多角化します。コンパウンド戦略を採用するSaaSスタートアップは、「コンパウンドスタートアップ」と呼ばれます。 一方、マルチプロダクト戦略は、SaaSスタートアッ

          コンパウンド戦略とマルチプロダクト戦略、何が違う?

          新たな雇用形態「ロール型雇用」とは何か?

          近年、日本の企業では、従来の職種や役職にとらわれない、柔軟な働き方を求める声が高まっています。 その一つの答えとして、注目されているのが「ロール型雇用」です。 ロール型雇用とは、複数の役割を担う働き方 ロール型雇用とは、社員が自分の得意な分野や興味のある分野に応じて、複数の役割(ロール)を担う雇用形態です。例えば、営業としてのロールと、マーケティングとしてのロールを同時に持つことができます。 ロール型雇用のメリットは、以下のようなものが挙げられます。 社員のスキルやキ

          新たな雇用形態「ロール型雇用」とは何か?

          KPIとKGI、何が違う?

          ビジネスの世界では、目標達成のための指標として「KPI」(Key Performance Indicator)と「KGI」(Key Goal Indicator)がよく使われます。しかし、これらの指標は何が違うのでしょうか? それぞれの意味と使い方、そしてその違いについて解説します。 KPIとは? KPIは、特定の活動が目標に対してどの程度効果的であるかを示す指標です。これは中間指標とも呼ばれ、目標達成までの過程を見る指標です。例えば、製品の売上高やウェブサイトの訪問者数な

          KPIとKGI、何が違う?

          組織文化の醸成、そのダークサイドとは?

          「強い組織になるためには、文化づくりは大切」 近年、組織文化に注目されています。一般的には、組織文化の浸透は協力心、共感力、効率性などの利点をもたらすことが期待されますが、同時にいくつかのデメリットも浮かび上がってきます。 組織文化醸成における5つの落とし穴 以下に、組織文化の浸透に伴う潜在的な問題点に焦点を当ててみましょう。 個々の多様性の抑制 組織文化が強く浸透すると、個々のメンバーの多様性が抑制される可能性があります。特定の価値観や行動様式が主流となり、それに適合

          組織文化の醸成、そのダークサイドとは?

          コーチングとメンタリング、何が違う?

          皆さんはこれらの違いをどう説明しますか? 「目的が違う」「アプローチも異なる」など、さまざまな視点でその違いを説明できるでしょう。 では、両者の「歴史的背景」という切り口ではどうでしょう? 起源をたどれば、両者の違いをより一段深く理解することができるかもしれません。 コーチングとメンタリングの違いは…? コーチングは「相手の目標達成や問題解決を促す」のに対して、メンタリングは「経験が少ない相手に対して知識や経験を提供する」ことです。両者 コーチングは、クライアントの自

          コーチングとメンタリング、何が違う?

          「組織市民行動」の不思議な魅力 ーー 自主性の花咲く職場を作るには?

          従業員の主体性を引き出し、協力とチームワークを促進する「組織市民行動」が、職場にどんな新しい風をもたらすのかを解き明かします。 社員の自律性を育む「組織市民行動」とは? 「組織市民行動」とは、普段の仕事とは別に、自分から進んで組織全体のために行動することを指します。報酬がもらえるわけではなく、組織全体で一緒に協力してより良い状態を作り出すことを目指す行動です。 この考え方は、インディアナ大学のデニス・オーガン教授が提唱しました。この行動は、個々の自発的な選択によるものであ

          「組織市民行動」の不思議な魅力 ーー 自主性の花咲く職場を作るには?

          Netflixは「ブリリアント・ジャーク」問題にどう対応しているか?

          高い能力を持ちながらも、周囲に悪影響を及ぼす社員を「ブリリアント・ジャーク(Brilliant Jerk)」と呼びます。 こうした社員にどう向き合うべきか、企業としては非常に難しい問題です。 今回はこの問題に対して、明確な指針を打ち出しているNetflixの事例を題材としながら考えていきたいと思います。 Netflixでは、ブリリアント・ジャークの居場所はない!? 調べる限りでは、「ブリリアント・ジャーク」という概念は何か理論的な背景に基づくものではないようです。また、

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          フロイトが発見したこころの自衛術「防衛機能」とは何か?

          「あれが欲しい!」「でも、よく考えたら欲しくないかも」 こう自分に言い聞かせた経験はないでしょうか。 こうした心の動きを「防衛機能」と言います。 私たちの無意識に作用する心理的なメカニズムを探ってみましょう。 「このぐらいのミスなら大丈夫!」その無意識下では何が働いている? 防衛機制(defense mechanism)とは、葛藤や痛み等から心理的な安定を保つために、無意識に作用する心理的なメカニズムのことを言います。 たとえば、仕事で何かミスをしたときのことを考え

          フロイトが発見したこころの自衛術「防衛機能」とは何か?

          なぜ、悪い報告は後回しになる?「MUM効果」とは

          「それ、早く言ってよ~」 この台詞は有名なCMからのものですが、ビジネスや日常生活であなたが悪い知らせを受けたとき、思わず口にしてしまった経験はないでしょうか? 悪いことほど、その報告が遅れがちなものですが、その理由って一体何でしょうか? 悪い知らせは誰だって言いたくない! MUM効果とは、人が相手に対して悪い情報を伝えることを避けようとする心理現象を指します。この効果が働くと、人は悪い知らせを伝えることをためらったり、遅らせたりする傾向があります。 たとえば、皆さん

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          35歳がキャリアの分岐点?「いかだ下りと山登り」というキャリア論

          「皆さんは今、どの山に登っていますか?」「その山には、自社の社員以外に、他のどんな人が挑戦していますか?」 こう問われたとき、自分の目指す山や同じ挑戦をしている人々を明確にイメージできますか? キャリアにはさまざまなアプローチがありますが、今日はその中から「いかだ下りと山登り」という考え方をご紹介いたします。 35歳はキャリアの重要な分岐点!? 人生は長い旅であり、その中で私たちはさまざまな経験を積み重ね、成長し、変化していきます。 こうした旅路がキャリアそのものとも

          35歳がキャリアの分岐点?「いかだ下りと山登り」というキャリア論