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疎通と対話 ―社会と組織の中で人々を「乳化」させるもの―

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コミュニケーション(疎通)とは相互に意思を伝達する技術であり、ダイアログ(対話)とは相互の合意目標を発見する工程である。いかに言葉巧みで表現豊かでも、伝達や合意を成し得なければ児… もっと読む
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#日記

暗闇に手を伸ばす

暗闇に手を伸ばす

noteのトップを開くといろんな人がいろんな記事を書いている。私は「さまざまな他人」にはそこまで興味がないので片っ端から読んでいくということはしないのだが、その数や多様な記事というのは一覧だけでもまあわかる。

そもそも自分は、人は、なんで声を発したがるのか? Twitterもnoteもその他ソーシャルツールも同じだが、日々、大勢の人が意味のあることや意味のないことを呟き、ぼやき、時には強い口調で

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本来の自分を表現する難しさ

本来の自分を表現する難しさ

こんにちは。



人に良くみられたい。

誰しもある感情というか、感覚なのかなって思います。

悪く見られたい、という人はいないかと思うので、ほとんどの人が持ち合わしている感覚かと思います。

これが実に厄介で、特に学生時代は、自意識の塊みたいな存在だったので、

自分を表現することや、他者と深く会話するのが少なかったかもしれません。

社会人になっても、よく見られたいという意識は、なくなるこ

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ムズカシイ言葉

なぜ、ムズカシイ言葉が世の中こんなにも多いのだろう。アジェンダ、ショートノーティス、フィックス、ペルソナ...

最近のコロナ騒動でもそうだ。オーバーシュート、クラスター、ロックダウン…世の中は大衆がついてきていないカタカナ言葉で溢れている。

そういったムズカシイ言葉を使うことに怒りを覚えているコメントもたくさん見かける。

ただ、使う理由が全く理解できないわけではない。まずは、なんかカッコ良い

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【嫌われる褒め方5選】

【嫌われる褒め方5選】

褒めるって大切なことです。

褒め上手な人は、
いやらしさなく自然に褒めてくれて
言葉に力があり本音で言ってくれてる感じがして
好きになるなっていうほうが無理です。

とはいえ、何でもかんでも
褒めればいいものではありません。

当然ですが、褒め方によっては
かえって相手を傷つけ不快にさせてしまい
変に褒めたことで嫌われるケースもあります。

そこで今回は
褒めても逆効果の褒め方5選を紹介します!

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第335号『任天堂への手紙』

第335号『任天堂への手紙』

先日、ある部下が私にこんなことを言ってきました。

「任天堂さんって、凄いです、もう感謝の気持ちしかありません」

実に端的な言葉ですが赤面しながら言ってきたので内容が気になって「うん、どうしたの?詳しく聞かせて」と伝えて話を聞きました。

その部下は女性社員で現在は各プラットフォームメーカーの窓口業務をやっていて、日々のゲームソフトの売上の確認や報告をしています。

感覚的というか一般的な会社の

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苦情を言われて丁寧に対応したら裏目に出て怖い事態を招いた話

知り合いの店の手伝いに行き、店主と私とアルバイトの木村で店に立った。

そこで教科書に載るような見事なご婦人クレーマーに出会した。

店主は他のお客様の対応に追われている為、私が餌食となった。話を聞いていると
「あなた、ちょっと!」
と、更に後ろから新たなクレーマーが現れた。
クレーマー達に挟まれてしまった。
オセロであったら色が変わるところであった。
突如変色しだした私を見れば、クレーマーといえ

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スマホの調子が悪くなり調べて貰いに行ったら恐ろしい事になっていた話

最近調子が悪いとは思っていたが、ついにスマホのSiriが私の呼びかけを無視する様になった。
こちらの声を拾いきれていないらしく、通話も怪しい状態となってしまった。

絶望的な気持ちになりながら、朝早くにショップへ行くと店員に怒鳴っている客がいた。
私がカウンターに案内されると、「他のお客様もいますので、お声を少々落として…」と、その客に対応していた店員が気を遣ったが為に、客の怒りがこちらに飛び火し

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頭が良い人の「仲間のつくり方」

頭が良い人の「仲間のつくり方」

column vol.909

私はテレビ東京で放送されている『あちこちオードリー』を毎週観ているのですが、先週【芸能界が生きやすくなる参考書を作ろう!】というテーマで心に刺さった言葉がありました。

それは、元モーニング娘。・藤本美貴さんの

というアドバイスです。

これって簡単そうで、なかなかできない…

ガチの文句を言う時は相当腹が立っているので、笑ったとしても顔が引きつってしまいそうです

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無意識に生じる「被害者意識」を、どう捨てるか

無意識に生じる「被害者意識」を、どう捨てるか

平野啓一郎の「分人主義」とともに、ぼくの人生観やものごとの考え方を大きく変えたものがある。

アドラー心理学だ。

アドラー心理学では「他者は仲間である」と認識することが重要だと言う。人は他者に対し基本的には悪意を持っていないし、こちらが悪意を持たなければ、仲間になれる可能性がある。

この時に必要なのは「自分が変わらなければ、相手も変わらない」という考え方だ。相手は自分の仲間なのだと信頼し、自ら

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「わかった」はコミュニケーションの失敗

「わかった」はコミュニケーションの失敗

「わかる」という概念について、考え続けている。

まず、「わかった」という言葉を、自分に向けて使う時と他者とのコミュニケーションで使う時の2パターンにわけたい。

まずは、自分に向けての、内省的な「わかった」。

以前、こんなnoteも書いた『人生の推進力は、勇気ではなく、わかったつもり』。本当に何かをわかりきるなんてことはない。常に「わかったつもり」でしかない。

その「わかったつもり」の時に、

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病院で骨抜きのサバを出されては怒り狂う人よ

病院で骨抜きのサバを出されては怒り狂う人よ

キレ散らしてる人の声を“聞く”のは嫌いだが、“読む”のは嫌いじゃない。

なぜか惹かれてしまうこともあった。人に誇る衝動では、絶対に無いが。

病気にかかる家族が多かったせいで、あちこちの病院にわたしもよく付き添ってきた。

待ち時間が長いと、暇つぶしに院内をうろつく。

廊下に

『患者様のお声コーナー』

があると、必ず足を止める。

患者が自由に要望を投書し、病院がそれに答えたものが張り出さ

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手伝うことは、能力の補填ではなくコミュニケーション手段のことがある

手伝うことは、能力の補填ではなくコミュニケーション手段のことがある

「いいよ、いいよ、運ぶの手伝うよ。」
学生の頃、バイト先のスーパーでカゴを入口に運んでいると、お客さんが声をかけてくれた。きっとおしゃべりしたいのだろうなぁ、しかし、『ありがとう』なんて言ったら、私は他の店員さんに白い目で見られるだろうなぁ。と思い、
「自分の仕事なので、大丈夫ですよ、ありがとうございます。」
と伝え、自分でカゴを運搬し始めると、杖の付いた高齢の彼は、買ったばかりの小さな天ぷら2つ

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聞くと聞いてもらうについてぐるぐる考える

聞くと聞いてもらうについてぐるぐる考える

社内で東畑さんの「聞く技術 聞いてもらう技術」について読書会があった。

「聞くこと」は個人的なテーマのひとつでもあるので、感想をおしゃべりしたくて参加した。
 
最初に読んだときの感想はこれ。

印象的だったのは「聞いてもらう」ということに対する期待やハードルみたいなものの差が人によってけっこうちがうんだなぁということだった。

わたしはストレングスファインダーで毎回「内省」が上位にあるくらい頭

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対話と効率

対話と効率

すでにビールを飲んで、歯を磨いて、眠る準備を万端に整えて、いち度はベッドに入ったのだけれど、言葉が頭のなかでクルクルと回りだしてどうしても眠れなくなってしまったので、日記でも書こうと思った。

日記はいつもnoteに書いているのだけど、今日は気分を変えてツイッターで、日記を書いてみるといろいろと気づきがある。

ツイッターで、その日あったことをツイートするときには、言葉に対象が生まれやすくなる。つ

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